MZレーステックRRが欧州旧車レースで優勝

新型Z900RSの18インチ改につけたいタイヤ

2017年11月に掲載したヨーロッパ・クラシック耐久選手権の記事に続いて、ボルドールクラシックに関連した昨年のトピックをお届け。現在欧州や日本のテイストオブツクバなど旧車レースにおいては、コンチネンタルのコンチロードアタック2というタイヤが活躍しているが、このレースでメッツラーのロードテックRRが割って入った。これはZ900RSの18インチカスタムにも使えそうだ。

メッツラーがコンチネンタルに対抗

トップ写真のGPZ1100改は、2017年9月の仏ボルドールクラシックに新しい18インチのメッツラー・レーステックRRを装着して参戦し、デビューウィンを果たしたマシン。クラシックレース用に開発されたK1(ソフト)コンパウンドを採用したレーステックRRに新しく18インチサイズが設定されたのだ。以前記事にしたヨーロッパクラシック耐久選手権の盛況ぶりでも分かる通り、欧州でも旧車のカスタム&レースは人気。そこに上手くハマったのがコンチネンタルのロードアタック2で、国内ではテイストオブツクバに導入されるや上位を独占し、今でも多くのチームが使用している。もちろん本場欧州の耐久選手権でもWEB記事内の写真を見れば分かる通り、ほとんどがロードアタック2を履いている。それに対抗するのがメッツラーのレーステックRRの18インチで、2015年のマン島TTで4クラス制覇した実力がウリの定評のタイヤだ。

Bolliger Classic EnduranceチームのMaecel Kellenberger選手とStefan Merkens選手。マシンはカワサキGPZ1100で前後に初期GSX-R750の足まわりを流用していると思われる。METZELER Racetec RRはF=110/80 ZR 18 M/C TL (58W) 、R=150/65 ZR 18 M/C TL (69W) と160/60 ZR 18 M/C TL (70W)サイズが用意されている。

Z900RSの18インチ改でスポーツするなら

2017年10月の東京モーターショーに公開されたZ900RSカスタムは3車中2車が前後18インチの足まわりを採用していた。Z900RSのルーツである元祖Z1はフロント19、リヤ18インチのタイヤサイズだったが、Z1のレースやカスタムでは当時前後18インチが定番。それに倣ってZ900RSを前後18インチ化しているのだ。また、そういった伝統もありZ900RSには前後18インチカスタムが似合うのだ。会場に展示されたビトーR&DのZ900RSは、オリジナルの18インチマグタンJB4ホイールにダンロップのα-14を装着。ドレミコレクションのZ900RSは、モーリス18インチホイールにコンチネンタルのロードアタック2を装着していた。そこに新たな選択肢として浮上するタイヤがメッツラーのレーステックRRとなる。

最上段がBITO R&DのZ900RS改。「あえて18インチホイールを採用することで、Z900RSが持つ『愉快』さをより感じ取りやすくチューニングしています」と説明される。中段はドレミコレクションのZ900RS改。「かつてAMAスーパーバイク選手権で活躍した往年のレーサーをオマージュして制作」されている。Z900RSは、スタイルは1970年代風でも中身は最新のモデル。なので18インチにした時でも高性能タイヤを履いていたいところ。そうなると選択肢はダンロップ、コンチネンタルと新たに加わったメッツラーになるのだ。

Z900RSの詳細→その1その2その3
Z900RSカフェの詳細→その1その2