ホンダ1/8ポケバイ名車列伝

ホンダ往年の名車をポケバイで再現する”模刻”プロジェクト#2【WGP初優勝・RC143】

小さなポケバイをベースに往年の名車を再現する。ホンダ社内で行われる若手モデラー育成プロジェクト「模刻」のデキがあまりにも見事なのでWEBでもご紹介。パート2はRC143編の写真集です。


●文:牧田哲朗 ●撮影:長谷川徹 ●撮影協力:本田技術研究所 二輪R&Dセンター ※ヤングマシン2016年4月号掲載記事をベースに再構成 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

ホンダのWGP初優勝を飾った125ccレーサー“RC143”

モチーフは、ホンダが世界GPに参戦し、1961年にトム・フィリスによって記念すべき初優勝を遂げたRC143レーサーだ。後にホンダは全クラス制覇という偉業を成し遂げるわけだが、RC143から全ての記録が始まった。

RC143【1961】■空冷4スト並列2気筒DOHC4バルブ 124.68cc 23ps以上 93kg(乾)

しかし、そこまで歴史的なモデルを模刻するとなると、現代的なシャーシ構成の74ダイジローは大幅に手を加えなければならなく、シートレールからスイングアームの制作。さら、アウタースプリング式のフロントサスやリヤショック、タンクキャップ、アルミ叩き出しカウルに負けないほどの、細部に渡る作り込みでリアル感を追求している。

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製作者:清水健児氏(二輪R&Dセンター デザイン開発室 第3ブロック/取材当時)
「”世界GP初優勝を決めたホンダの記念すべきマ シン”というのが理由で RC143を選択しました。 当時と同じようにカウルをアルミ叩き出しで作ったり、ボルト類も特注。溶接位置もできるだけ近づけるような努力をしたりと、 デザイン以外でも地味な部分にもこだわりました」