欧州ヤマハのカスタムプロジェクト「ヤードビルト(YARD BUILT)」の最新版が登場した。日本でも発売されたばかりのXSR900 GPを用い、オマージュしたのは1987年のWGPマシン・YZR500(0W86)のランディ・マモラ車だ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●写真:Yamaha Motor Europe
1987年にランディ・マモラが3勝を挙げたYZR500
ヤマハが欧州で展開するカスタムプロジェクト「ヤードビルト(YARD BUILT)」の最新作品が登場した。元々がWGPファクトリーマシン・YZR500をオマージュしていたXSR900 GPをベースに、1987年式のYZR500を思い出させるカラーリングを施したものだ。
イメージの元になっている1987年のYZR500(0W86)は、ゼッケン1のエディ・ローソンがマルボロカラーで5勝、ゼッケン3のランディ・マモラがラッキーストライクカラーで3勝を挙げたマシン。499ccの2ストロークV型4気筒エンジンを搭載し、最高出力は148psを発揮したとされている。
YZR500(0W86)──1987
2024年のプロジェクトテーマは「パドックに帰ろう」であり、1987年のYZR500のうちラッキーストライクカラーのマモラ車を再現するのがコンセプト。純正オプションのアンダーカウルを取り付けることでフルカウル化し、シングルシートカウルでレーサー感を増している。
燃料タンクは白のベースマシンから赤を配したものになり、マルボロカラー的な純正塗装をラッキーストライク的な塗り分けとしつつ適宜ラインなどを入れ、トドメに『LUCKY STRIKE』の代わりに『FASTER SONS』の文字を入れて完成だ。これ、次年度の純正カラーでもいいのではという出来栄えである。
面白いのは、ヘッドライトなど保安部品が付いたままでもかなりレーシングマシン寄りに見えること。このための小さなLEDヘッドライトだったかと感心させられる。
このカスタム車両は、6月12日~16日に南フランスのビアリッツ(Biarritz)で開催されるWheels & Wavesに出展予定となっている。うーん、日本でも見てみたい!
XSR900 GP──BACK TO THE PADDOCK
ディテール写真は下段リンクよりギャラリーページへ
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