![ハーレーダビッドソン|X350カスタム](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ハーレーダビッドソンにとって、”カスタム”は切っても切れない楽しみのひとつ。『ウィズハーレー』誌が、多くのオーナーの参考となりそうな最新カスタム車両を紹介する。今回はハーレーダビッドソン高崎とTIGER MOBILE(タイガーモービル)がそれぞれ仕立てた、X350カスタムだ。
●文/写真:宮下豊史(H-D高崎) 増井貴光(TIGER MOBILE) ●外部リンク:ハーレーダビッドソン高崎 TIGER MOBILE
ハーレーダビッドソン高崎カスタム:走行イベントでレンタル&試乗ができるダート仕様
群馬県高崎市にある正規店・ハーレーダビッドソン高崎。X350やパンアメリカでの遊びの提案に力を入れており、X350のカスタム車をこのダート仕様とサーキット仕様の2台製作している。両方ともコースを利用した走行イベントでレンタルし、試めすことができる。
前後のタイヤをピレリのMT60RSに交換。それだけでぐっと土くさいカスタム車に様変わりするから面白い。2024年8月末の取材時点ではまだ市場では唯一となる車検対応のX350用マフラーが装着されていて、店頭で音やフィーリングを確かめることが可能だ。今後、さらにダートを楽しめるように、フェンダーレス化などのカスタムを進めていく予定。
このダート仕様は、同社が所有するオフロードコース「モトフィールド榛名」でダート走行体験をしてもらうために製作した車両。走行会は定期的に開催している。
今後このコースを利用したイベントは、X350だけではなくパンアメリカでの遊びも強化し、ハーレーオーナーたちにダート走行の楽しさを提案していきたいとのことだ。
カスタムはまだ発展途中ながらも、タイヤを変更するだけでカスタムの方向性がしっかりと示すことができる良い例だ。タイヤもカスタムパーツのひとつと明言できる。ミシュランのロードタイヤを履いたサーキット仕様の車両も準備中。
マフラーにはOVER RACINGとblack paradegaのダブルネームのスリップオンサイレンサー(11万円)を装着。JMCA認証で車検対応品。
タイヤはダートも走行できるピレリ MT60RS。オンロード性能も併せ持つので公道走行も安心だ。さらにダートでも安心して試乗できるように破損防止のためのパイプでエンジンを取り囲む大型のエンジンガードを装着。今後フェンダーレスキットやハンドルなどを装着する予定だ。
TIGER MOBILEカスタム:サーキットやワインディングを気軽に楽しめ、街乗りもできる
タイガーモービル(岐阜市)の代表・小森さんは、ディーラーのメカニックを経て、20年以上ハーレーをメインに整備やカスタムをしている。また高校などの交通教育にも積極的に取り組んでいる。
X350が発表された時、「今までのハーレーにない可能性を見つけられるバイク」だと感じた。サーキットやワインディングを気軽に楽しむことができ、気軽に街乗りもできるハーレー。若い世代も注目してくれるのではと思い、車両を購入した。
実際に鈴鹿サーキットなどの走行会で走らせてみて、カスタムすべき箇所を見つけてみるものの、とにかく専用パーツが販売されていない。そこで兄弟車とも言えるベネリのパーツや汎用パーツを手に入れ取り付けてみるものの、ボルトオンというわけにはいかず苦労することに。
またサーキットには向かない部分も多く出てきて、改善することが一番の課題になった。おもにライディングポジションをスポーツ走行向けにカスタム。オフロード用のパーツなども使いトライ&エラーを繰り返し、まだ進化の過程ではあるが納得のできるレベルまで作り上げた。
小森さん自身がサーキットやワインディングを楽しむためにおもにライディングポジションの改善と足まわりのグレードアップをしている。ツーリングにも頻繁に出かけるようになり、グリップヒーター/ETC/USB電源などの実用装備も追加してる。
サスペンションはこれから改善していきたいポイント。ステップはヤマハYZF-R3用を加工して装着。サイレンサーはベネリ用だが、エキゾーストパイプも含めて加工されている。
チタンボルトを使い足まわりを軽量化。フェンダーレス化とリアにもナノウインカーを装着。プルバックしたライザーをオフロード用のストレートに交換。ハンドルはハリケーンのスワロータイプZ900RS用。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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