
惜しまれつつもラインナップから姿を消した空冷スポーツスター。絶版となった今も中古車市場で価格が高騰するなど、その人気は衰えを知らぬどころか、ますます勢い盛んになっている。なかでもフォーティエイトの注目度は抜群。世界中のカスタムシーンで熱視線を浴び続け、ファンらを魅了してやまない。
●写真:ウィズハーレー編集部(ミヤシーノ宮下豊史) ●文:ウィズハーレー編集部(青木タカオ) ●外部リンク:ハーレーダビッドソン静岡
フォーティエイトカスタムのお手本にしたい!
’21 XL1200Xをベースにした車両でディーラーカスタムコンテストにて日本一の座に輝いたハーレーダビッドソン静岡が、最新作を発表した!
ノーマル時から前輪にファットタイヤを履き、フロントフォークもより太いフォーティエイト。フェンダーを取り払い、49mm径のインナーチューブにフォークブーツを履かせたフロントまわりは、48らしさをより強調している。
トライジャのトリプルツリーにてレイク角を5度寝かせ、サスペンションをさらにローダウン。低く身構えるシルエットを強調するとともにリアタイヤを10mm太くし、ストラッドを切断しつつショートフェンダー化、ライセンスプレートのサイドマウントやウインカーのミニマム化によって、そのワイドさ、極太の迫力をよりアピールしている。
目を惹くのは小振りな燃料タンクだが、ブルーだったタンクはブラックデニムにペイントされ、蛍光パープルでH-Dロゴが描かれるとともにリフトアップ。ブレンボのブレーキキャリパーもパープルに統一して仕上げられ、細部のアクセントとなっているのも見逃せない。
純正のプッシュロッドカバーやロッカーボックスハウジングなどでリンクルブラックでまとめたエボリューションエンジンは、ラフクラフツのエアクリーナーケースがセットされ、スポイラーによって存在感や精悍さを増した。
小径ヘッドライトにはグリルがセットされ、武骨なフロントマスクを演出。オーダーメイドのハンドルはダーティカスタム(DIRTY CUSTOM)によるもので、またしてもセンスよくフォーティエイトがビルドアップされている!!
グリップやペグはサンダーバイク(Thunderbike)製。レバーは約2.4cm手前に調整可能なローランドサンズデザイン(Roland Sands Design)で、見た目や質感とともに操縦性も向上。
エアクリーナーケースはラフクラフツ(ROUGH CRAFTS)フィンデザインだ。
予備タンクはブルームーン(BLUEMOON) 、スタンドエクステンションをキジマ製とするなど、社外品も効果的に使用した。
ブラックレザーにステッチが施されたスプリングサドルシート/サドルバッグ、ハーレーダビッドソンモーターCO.(H-D MOTOR CO.)コレクションのダービーカバーなど、正規ディーラーらしく純正パーツも多用している。社外品との見事なコンビネーションが随所に見られ、カスタムのお手本にしたいと思わせる完成度の高さ。1200Xの魅力が際立っている。
※本記事は“ウィズハーレー”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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