
●文:ライドハイ編集部(根本健)
高圧縮/高出力で円滑な運転をするために必要
レギュラーが172円だとハイオクは183円といった具合に、リッターあたり10円ほど高価なハイオクタンガソリン。
ではこのハイオク、レギュラーと何が違うのかといえば、ガソリンのオクタン価。「ハイオク」と呼ばれるガソリンは“ハイオクタン”の略で、レギュラーに比べてこのオクタン価が高く設定されています。
エンジンを高性能にするためには、圧縮比を高めます。これはガソリンを霧化して吸い込んだ混合気を、ピストンの上昇で圧縮された状態から点火して得る爆発力を強大にするため、上昇したピストンと燃焼室との距離を縮める、つまり圧縮比を高める設定にしていきます。
しかし、燃焼室の温度が高い状態で高圧縮化すると、まだ点火するタイミングでないのに霧化したガソリンが自然着火してしまう状態に陥りやすくなります。
もちろん、これでは逆効果。エンジンを壊しかねません。またオクタン価が原因で、ピストンの縁に溜まったカーボンが炭火のように真っ赤になって、ピストンを溶かしてしまうトラブルが生じることもあります。
そこで開発されたのが、高温高圧縮でも自然着火しにくく、実際に点火されると一気に燃焼して高いエネルギーが得られる特性のガソリンで、オクタン価という数値で区別されています。そうです、95とか99と表記されたアレです。
これがハイオクガソリンというワケです……
※本記事は2021年3月29日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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