●記事提供: ライドハイ編集部
1964年頃からGPレースではじまった内膝を開くスタイル
膝擦りどころか肘擦りが珍しくなくなったレースシーン。そこまでアグレッシブでなくても、ワインディングでそんなに深くバンクしてないのに内側の膝を開いているライダーを見かけたことがあるはず。
これ、膝を擦りたくて突きだしているのではなく、こうするとカーブが曲がりやすくなるからだ。
1980年代の腰を思いきり落としたハングオン(オフともいう)スタイルが流行るずっと前、1964年頃からそれまで両膝は閉じたリーンウイズだったのを、ホンダやヤマハの高回転ハイパーGPマシンが台頭してきたタイミングで、当時のトップライダーだったジム・レッドマンやマイク・ヘイルウッドなど、次々に内側の膝を開きだし、たまに膝頭を路面にタッチするライダーも出現する、完全に主流のライディング・スタイルとして定着したのだ。
もちろんGPレプリカブームの前でも、峠の腕自慢ライダーたちは内膝を開くフォーム。曰く「内側に空気抵抗をつくって旋回しやすくなる……」などと専門誌が謳う怪しげな言葉を信じていた?ある意味平和な時代でもあった。
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