
リプレイスマフラーには4into2to1だったり、4into1だったり集合方式が違うものがあります。何が違うのでしょうか?
●記事提供: ライドハイ編集部
A.集合する部分の形状によって様々な効果が生じ、中速回転域が力強くなったり高回転域の伸びが良くなるなど異なる特徴が得られます
4気筒エンジンには、当たり前ですがシリンダーヘッドから4本の排気管が出ています。単気筒や2気筒が主流だった50年代、世界GPでより高出力を得るため、高回転化を狙ってこの4気筒エンジンがデビューしたのですが、その頃から70年代初期まで、マフラーは排気管の本数そのままが連結された4本マフラーでした。4本マフラーはシリンダーが4気筒もあるんだぞという、当時のステータスだったのです。
そこに大きな変化をもたらしたのがヨシムラです。1971年にアメリカのAMAプロダクション・レースで、ヨシムラが初めて採用した4 into 1マフラーのCB750が強みを発揮して以来、集合マフラーなどと呼ばれカスタムパーツで性能を上げる象徴のように言われるようになり、70年代中盤から80年代には一世を風靡するほどの流行ぶりでした。
その後メーカーの標準マフラーも消音効果や排気ガス規制への対応も含め、集合タイプが一般化し大径のサイレンサー2本が主流になるいくつもの変遷を経て、最近ではエンジン下へチャンバーを収めショートサイレンサーなどカタチも大きく変わっています。
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