カフェレーサーやネオカフェなど、最近カフェのつく呼び方のカテゴリーが目立つ。ただそのスタイルは、カウルつきだったりネイキッドだったりと多種多様だ。ちょっとビンテージで、それでいてスタイリッシュといった雰囲気は伝わるのだが、どこか釈然としない……。ということで、カフェレーサーのルーツに触れ、そこからどのように受け継がれてきたかをチェックしてみよう。
●記事提供: ライドハイ編集部
あのホンダCB400FOURも世界のカフェスタイルブームで誕生した
まず1960年代、スポーツバイクの頂点といわれたトライアンフやBSAにノートンといった英国製ビッグツインが集まるカフェに、さらにカスタムで磨きをかけた愛車自慢が集うなか、粋なスタイルとしてハンドルを短く低いポジションとしたカスタムが流行りはじめたのだ。
ビッグバイクは堂々と乗るのが定番だったのを、前傾を強めてスピーディーなイメージとしたこのルックスで、大事なところは世界GPなどで走るホンモノのレーシングマシンにフォルムが似るのはNG。効率を求めた闘うマシンに遊びゴコロや華麗な雰囲気はない……当初はハンドルだけ短く低くして、着座位置が後ろになるのに合わせステップ位置を後退させ、ギヤチェンジペダルはリンクを介し、シートは後端をちょっと盛り上がらせてアクセントにする、そんなフォルムが主流だった。
この流行りが60年代~70年代へと進化をはじめ、燃料タンクもロングタイプとなりシートへテールカウルがつき、さらにノートンは750コマンドに有名なハーフカウルを装着した限定マシンを発表、メーカーがアフターマーケットに委ねず、自らオリジナルで最初からカスタムしたフォルムで販売する流れができたのだ。
日本車も敏感にその流れに乗り、ホンダが集合マフラーと低いハンドルのCB400フォアを発表、さらに新進気鋭のドゥカティもフラッグシップであるスーパースポーツを、ハーフカウルのカフェレーサーのフォルムで登場した。
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