テールカウルの後方から顔を覗かすサイレンサー。そのカッコよさに痺れたファンは多かったはずですが、最新のバイクで採用例を見ることは少なくなりました。なぜでしょうか?
●記事提供: ライドハイ編集部
どっちがメリット大きい? 理由はスタイリングと言い切るエンジニアも
1994年にデビューしたドゥカティ916は、そのスリムなボディデザインもさることながら、シートカウル下にサイレンサーをふたつ並べた、それまで見たこともないレイアウトで多くの注目を集めたのはドゥカティファンでなくてもご存じだろう。
シートカウル下にサイレンサーを収めるのは、2ストロークエンジンのGPマシンやレプリカでは例があったが、サイレンサーが大容量の4ストロークエンジンではスペース的に考えつかなかったというのが正直なところ。
この後にMVアグスタで歴史に残る名車F4を生んだ、天才マッシモ・タンブリーニによる細いパイプフレームとLツインに片持ちスイングアームは、アルミツインチューブのフレームと横へ張り出した大きなサイレンサーのスーパーバイク勢を、レースの世界でも圧倒しまくるという絶対的王者に君臨したのだ。
それ以来、マフラーをシートカウル下に収めるスタイルが流行りだした。左右にサイレンサーが張りださないスリムなイメージは、いかにも運動性が高そうな鋭いハンドリングをイメージさせ、MotoGPマシンでも運動性の優位さから瞬く間に主流となっていった。
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