
個人向けバイクガレージの普及に尽力しているデイトナでは、これまでのバイクロッジ/MCベーシック&MCベーシックライト/MCハウスなどのシリーズ商品に引き続き、新作の「バイクキャビン」シリーズを発売した。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:デイトナ
バイクキャビン:小型エアコンを装備すれば抜群の環境に!
難しく考えることなく、手っ取り早く購入できるガレージとして高い人気を得ているのが、デイトナが取り扱う各種シリーズ製品だ。
全モデルに共通しているのが、“床付き”であること。床がない土間タイプの場合は、コンクリート敷きや基礎を作ってしっかり固定しなければならないなど、設置に当たっては考慮すべき点が多い。
また、将来的に立ち退く可能性があるなど、条件付きの施工となると、気楽に地面へコンクリートを流し込むこともできないことが多い。そう考えた時に、使い勝手が良く、ありがたい装備との声が多いのが“床付き”製品。
これまでにデイトナでは、バイクロッジシリーズ/ベーシックシリーズ/ベーシックライトシリーズをラインナップしてきた。さらに簡易的ガレージかつサイクルハウスの拡張版的なMCハウス(ビニールシートガレージ)も取り扱っている。そんなデイトナガレージに新規追加となり、2025年1月から受注が始まったのが「バイクキャビン」と呼ばれるシリーズである。
断熱パネルメーカーの協力を得て開発され、ガルバリューム鋼板の外壁と内壁の厚さは42ミリを確保。その壁空間内に硬質ウレタンフォームを高密度に注入発泡している。一般的なスチールガレージとは断熱性が大きく異なり、低い熱伝導性から極めて高い断熱性を実現。断熱性能(熱貫流率) としては、0.49W/m²・Kのデータを持つ。
我々サンデーメカニックに数値データはピンとこないが、小型換気扇を装備することで、夏場の熱気や高湿度を避けることができる。さらに小型エアコンを装備すれば、30分程度の運転でガレージ内部にはひんやりした空気感が生まれるそうだ。
ガレージに対する要望や理想は人それぞれ異なるが、新たな選択肢の登場は大歓迎!! 完成品を設置すれば、翌日から快適なガレージングを楽しめるようになる。
【DAYTONA MC GARAGE BIKE CABIN】●外寸法:幅1800×奥行2780×高さ2140mm おおよそ1.5坪(たたみ3畳) ●本体予価:79万2000円(扉仕様)/95万7000円(シャッター仕様) ●運送施工費別途:11万円〜 ●発売:2025年1月■販売地域:静岡/愛知/岐阜/神奈川県/東京都
ユーザーニーズによっては、シャッター仕様ではなく扉仕様が良いという話も少なくない。観音開きのドア仕様の左側は、上下にロック機能が付くサッシ扉と同仕様。
ガルバリューム鋼板の外壁は中空構造壁になっていて、その内部空間にはぎっしりと硬質ウレタンフォームが注入されており、圧倒的な断熱性を誇る。小型エアコンがあれば内部は冷気に包まれる。保冷庫としても利用可能なガレージだ。
撮影時にはホンダCB1100が格納されていた。奥に小型ツールワゴンを置いた状態でCB1100を手前に置くイメージの室内空間だった。平坦な床はメンテナンススタンドをスムーズに利用できる十分な強さを持つ。シャッター仕様も選べる。
さまざまなオプション設定があるのは、デイトナガレージならでは。自然換気口/あかり取り/電源引き込みや、パイクをスムーズに入れ出しするためのアルミ製の軽量な幅広ラダーもある。ガルバリューム鋼板はマグネット吸着するので、壁周辺のレイアウトアイデアも楽しめる。外装カラーはウッド調のブラックで、内装はアイボリーホワイト。硬質ウレタンを注入した外壁の厚さは42mmと、サイディングタイプのバイクガレージと比べて圧倒的な厚さを誇り、それゆえに熱伝導率が低く、高い断熱効果を発揮する。デイトナガレージマークの専用エンブレムも添付される。
バイクロッジ:ひと味違った雰囲気が魅力的
「バイクロッジ」は、ベーシックガレージとは異なり、ウッドの内装や、外壁もダークブルー/ブラック/シルバー/レッドブラウンの4色から選ぶことができる。シャッターや窓枠も、シルバー/ブラック/アイボリーホワイト/シャイングレーの各色から選べる。
バイクロッジシリーズは、デイトナガレージシリーズのなかでは最上級モデルに位置する。同シリーズはセミオーダーとも呼べる設定で、大型ガレージにも対応しているが、追加ラインナップされたタイプ007は、大型スポーツバイク1台分+関連用具や工具などでぴったりサイズ。
【DAYTONA MC GARAGE BIKE LODGE TYPE007(ダークブルー/ シルバー)】●外寸法:幅1800×奥行2800×高さ2250〜2089mm おおよそ1.5坪(たたみ3畳) ●本体価格:110万円 ※別途、配送設置費は地域や設置場所条件で変わります
購入と同時にオシャレ感覚のガレージオーナーになれるバイクロッジシリーズ。内装はウッドパネルで照明用のスイッチと2口のコンセントタップ付き。LED蛍光灯や横付ライティングレールは別途オプション設定となっている。外開き窓は標準装備品。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
モトメカニックの最新記事
構成要素のすべてに技術的な裏付けがあるSP2シリーズ そもそも山口県のバイクショップからスタートしたASウオタニ。SP2フルパワーキット/SP2パワーコイルキット/SP2ハイパワーコイルセットといった[…]
エンジンと同時進行で開発されるオイルの重要性を再確認 シリンダーとピストンやクランクシャフトのジャーナル部分、クリアランスが狭い部分など、エンジンの隅々にまで行き渡って潤滑や冷却などの役割を果たしてい[…]
メッキのプロが開発したクロームメッキ専用品!! 鉄素材のさまざまな表面処理の中で光沢や質感、高級感のいずれにおいても秀でているのがクロームメッキだ。しかしながら近年では、メッキ工程で使用される六価クロ[…]
“機械遺産”のコンディションをどう維持するか 電気自動車や電動バイクの普及が進めば進むほど、旧車や絶版車ムーブメントは一段と熱くなりそうだ。内燃機関に対する注目度が高まるのと同時に、ユーザー自身は“機[…]
擦らず拭くだけでOK。デリケートな素材も傷つけることなく赤サビを除去できる バイクや自動車の部品はもちろん、橋梁/建築物/工具/アウトドア用品の材料として当たり前のように使われている鉄素材。豊富な埋蔵[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
バイクのパンク修理を自分でやるときに知っておきたい基本知識 どんなに注意して走っていても、路面の釘やネジなどを拾ってパンクすることは少なくありません。とくにバイクは路肩を走行する場合も多く、路肩には車[…]
シュアラスターの「バイク洗車図鑑」 バイクが違えば洗い方も変わる! 車種別の洗車情報をお届けするシュアラスターの「バイク洗車図鑑」、今回は2025年4月に発売されたばかり、ヤマハの新型「YZF-R25[…]
バイクオイル交換とは? エンジンオイルの役割 バイクのオイル交換とは、エンジン内部の潤滑や冷却、清浄などを担うエンジンオイルを新しいものに入れ替える作業です。 エンジン(内燃機)内部は精密パーツが高速[…]
あったよね~ガンスパーク! 「ガンスパーク」ってありましたね~。覚えてるだけじゃなくて、実際に使ってみたという方も多いのではないでしょうか。1980年代後半~1990年代前半は、どのバイク雑誌を開いて[…]
ギラギラの深い艶でボディが潤うと評判のチューブ入りのクリーム状ワックス「ゼロクリーム」に、新しい仲間が加わります。 白と緑が反転したパッケージが目を惹く「ゼロクリーム ノーコンパウンド」! その名の通[…]
最新の関連記事(デイトナ)
安全性と装着感を両立したフルフェイス 「DN-003NM」の最大の特長は、ABS+PC複合素材を使用した高強度な帽体構造。転倒や衝撃に強く、SG規格にも対応しており、万一のアクシデント時にもライダーの[…]
初期段階から「ユーザビリティ」を考え設計 ドライブレコーダーやスマートモニターなどの製品で知られる、ミオ。その開発・生産を行っているのは、マイタックデジタルテクノロジー社だ。 マイタックデジタルテクノ[…]
走行中も、前後もしくは片方のカメラの映像をモニターに表示可能 この春のモーターサイクルショーで話題となったMio MiVueシリーズの新作「MK50」。 従来からのドライブレコーダー機能にプラスして、[…]
ポータブル電源で作動する充電器が登場! いつでも必要な時に走行できるよう、常に意識しておかなくてはならないのがバッテリーのコンディション。「そんなの面倒」と思うかもしれないが、バッテリーは時間の経過と[…]
Mio MiVue M802WD:記録に特化したベーシックモデル 「いつも安全運転に徹しているし、自分が事故やアクシデントに遭遇することはない」と信じていられるほど、現実世界は甘いものではない。万が一[…]
人気記事ランキング(全体)
バイク好きの軽トラ乗りに刺さるお手軽Ninja( ? )カスタム 実際に交換した方に使い勝手&機能性を深掘りしてみた!! 今回ご協力いただいたのは、日本最大級のクルマSNS『みんカラ』で愛車情[…]
あったよね~ガンスパーク! 「ガンスパーク」ってありましたね~。覚えてるだけじゃなくて、実際に使ってみたという方も多いのではないでしょうか。1980年代後半~1990年代前半は、どのバイク雑誌を開いて[…]
取り付け簡単!バイク用4K超高画質ドラレコ このたび、タナックスよりオートバイ用のポータブルドライブレコーダー「AKY-710S」が発売された。取り付けが簡単で、小型/軽量/4K高画質の3拍子が揃って[…]
どんなジャケットにも合わせられるベルトタイププロテクター ライダーの命を守る胸部プロテクターは、万が一の事故の際に内蔵への衝撃を和らげ、重篤なダメージから身を守る重要な役割を果たす。これまでも多くのプ[…]
本記事は配信を終了しました。→ WEBヤングマシントップへ 2025年モデルではさらなる排熱&快適性を徹底追求! 空冷式ジーンズは2022年の登場以来、完成度を高め続けてきた。2024年には走行風取り[…]
最新の投稿記事(全体)
3度目のタイトルに向け、鈴鹿8耐に挑む 2017-18年シーズンと2022年シーズンにEWCチャンピオンを獲得を獲得している「F.C.C. TSR Honda France」は、3度目のタイトル獲得に[…]
スーパーフォアをベースにシリンダー前傾角を変更、フレームも新設計した4本マフラーのトラディショナル感性! 1997年、ホンダは4本マフラーのCB400FOURをリリース。 すでに1992年からCB40[…]
海外超速報(動画付き) ついに本気のネオクラ来た! スズキGSX-8T/TT 1960年代の俊足ネイキッド「T500」(GT500の先祖)を現代的にオマージュした、スズキ渾身のネオクラシックが、海外で[…]
レーダーでの速度取締の現場 赤切符と青切符の違いとは? 冬から春にかけては卒業や就職をひかえて新たに運転免許を取得する人が増えてくる時期です。自動車学校・教習所で習ったとおりの運転を心がけているつもり[…]
バイクのパンク修理を自分でやるときに知っておきたい基本知識 どんなに注意して走っていても、路面の釘やネジなどを拾ってパンクすることは少なくありません。とくにバイクは路肩を走行する場合も多く、路肩には車[…]
- 1
- 2