サンデーメカニックだけでなくプロメカニック御用達のワールドインポートツールズ。店頭にはオリジナル工具から欧米の著名メーカーの工具がずらりと並ぶ。その店頭の中で、とくに気になった製品を触ってみたので紹介する。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:ワールドインポートツールズ横浜
プッシュスルースプリットビームトルクレンチ:作業後のゼロ点戻しが不要。反時計回りの測定も可能
角断面のトルクレンチ本体内部に内蔵された板バネは、調整ノブでトルクを設定した段階では負荷がかからず、ボルトやナットを締めてトルクが加わった時点で初めて負荷が加わり測定を行う。
これはワールドインポートツールズ(以下WIT)製もスタビレー製も同様で、これにより測定後にノブをゼロ点に戻す必要はない。3タイプは同一イメージのデザインで、差込角3/8インチの全長は475mm、1/2インチは2本とも590mm。
ミニトルクレンチ:レッドアルマイトがオシャレな差込角1/4インチのコンパクトタイプ
ソケット差込角1/4インチ、0.1Nm刻みで最大測定値16Nmという小型タイプのトルクレンチは、アルミフレームやカーボンフレームの自転車メンテナンスに最適。
バイクで使用する際は、M6ボルトを使ったカムシャフトホルダーなど、エンジンまわりで締め付けトルク10Nm前後の作業に限定されるが、1本あると安心だ。
スライドハンマー:固着したダウエルピンの引き抜きや鈑金作業で活躍するハンマー仕様
固着したシャフトやさび付いたダウエルピンなど、ハンマー+当て金では叩き抜けない場面で「欲しい!!」と痛感するアイデアを具現化した新製品。
ロッキングプライヤーに針金を巻き付けて引っ張り、針金が切断して痛い目に遭った経験があるサンメカなら、スライディングハンマーでガツン!! と引けるありがたさが理解できるはずだ。
ビットホルダー:回転方向切り替えダイヤル自体が回る画期的なラチェットドライバーハンドル
製品名称はビットホルダーだが、グリップ先端に内蔵された36歯ギヤによってビスやボルトを早回しできるラチェットドライバーとして使える。
グリップ先端のリングは回転方向を切り替えるだけでなく、リングを自体を回すことでビットが回るのが大きな特長。手首を使わず、指先だけで回せるので、狭い場所での作業性向上に大いに役立つ。
ボールポイントビット:ボールポイントなのに本締めできる専用ホルダー入り長短ビットセット
通常のPB製ボールポイントの倒れ角は30度だが、22度にすることで首部分の強度をアップして、本体に明記された最大耐久トルク以下での本締めを可能とした新型ボールポイントビット。
根元には電動工具にチャックできるくびれもある。このセットは2.5/3.0/4.0/5.0/6.0mmの長さ違い(50mmと95mm)を専用ホルダーに収めたもの。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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