
ガレージがあれば、バイクの台数を増やせるだけでなく、道具や工具の置き場所ができるから、これまで以上にラインナップを充実させることができる。またハンドツール以外の設備や環境改善アイテムも視野に入ってくる。本記事で紹介するのは、ガレージユーザーならではの視点で、サンメカからプロまでが頼りにしているアストロプロダクツ。その店頭で見つけた、ガレージにあると助かる工具を7種紹介する。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:アストロプロダクツ
エアコンプレッサー:住宅地でも安心して使えるサイレントタイプ。移動しやすいコンパクトさと価格が魅力
アストロプロダクツの数あるエアーコンプレッサーの中で、もっともコストパフォーマンスが良い製品。タンク容量は大きければ大きいほど良いと思われがちだが、静音タイプで充填時間も短いため、住宅地や夜間も気兼ねなく使える。オイルレスタイプなので、保守も容易。
【AP サイレントエアコンプレッサー 24L】●価格:2万7280円
24Lのタンク容量は心許ない気もするが、タイヤの空気圧調整や洗車後のエアーブローなら十分。本体が20.5kgと軽量で大径タイヤ付きなので、作業場所近くに運ぶのも容易だ。電源はコンセントに差し込めばすぐに使えるAC100V。
ワークベンチ:重作業でも耐久性抜群、スチール製天板採用の質実剛健仕様
キャブレターのオーバーホールや電気工作など、手元で作業を行う際にあると便利な作業台。新製品のグレータイプは、ガレージだけでなくインテリアにも使える、シンプルでメタル調の仕上げが魅力。PVCマットの下は補強入りスチール製天板があり、最大130kgの重量物を載せることができる。
【AP スチールワークベンチ グレー】●価格:2万680円
背面パネルがスチール製で、下段がメッシュ棚、引き出しがない。地べた作業を改め、ワークベンチを活用することで、取り外したボルトナットやパーツの紛失予防にもなる。
ワークベンチ:ガレージのサイズや作業内容で選べる2タイプ
作業台は欲しいがバイク置き場を削りたくないなら、幅が狭いコンパクトなワークベンチという選択肢もある。背面ボード用の10個のフック/幅710×奥行355mmの引き出し/天板下の棚は、工具やケミカル類の収納場所として活用でき、作業環境改善と整理整頓の一石二鳥となる。
【AP ライトワークベンチ 800mm ブラック】●価格:1万4080円
【AP ライトワークベンチ 1200mm ブラック】同仕様のワークベンチは以前からあったが、どんなガレージもマッチするよう、本体がブラックとなった。MDF素材の背面パンチングボードに合わせたフックが20本付属するので、工具や部品をかけて保管することも可能。2つの引き出しは幅500×奥行460mmで収納力は十分。●価格:2万5080円
ペーパーウエス:簡単に破れない強度が自慢。コスパ優秀な大容量80枚タイプ
安価で手軽だがすぐにボロボロになるという常識を覆し、水で濡らして絞れるほど丈夫で毛羽立たないペーパーウエス。一般的な製品が1ロール50〜60枚なのに対して、80枚と大容量で値段もリーズナブルだから、非の打ちようがない。リピーターが多いのも納得だ。
【AP ペーパーウエス(80枚)】●価格:437円
オイルや水を吸った状態でも、通常のペーパーウエスに比べて格段に強度が高く、汚れを拭き取る間に千切れてしまうこともない。パルプとともに使われているポリプロピレンが強度の秘訣。
コンテナ:ガレージ内の整理整頓からアウトドアまで幅広く活躍
電動工具や測定機器など、形状が不揃いなものを整頓するのに便利なプラスチックコンテナ。軽作業の際に作業台代わりにもなる天板付きで、積み重ねて使用でき、空になったら折り畳んでコンパクトに片付けられる。トランポ内の荷物整理や、キャンプ/アウトドアでも活躍する。
ラチェットアダプター:作業内容に応じてさまざまなハンドルと組み合わせ可能
スイベルラチェットハンドルのヘッド部分だけを独立させて四角穴を設けて、さまざまなハンドルと組み合わせることで応用性を拡張した製品。
製品名にアダプターとあるが、これ単体でパームラチェットにもなる。ギヤ数は72Tなので、細かな作業も得意技だ。首振りハンドルと違って、ソケット差込部を中心に180度動き、ラチェットドライバーとしても使える。
【AP 3/8DR スイベルラチェットアダプター】●価格:3938円
スイベルラチェットのヘッド部分だけ、というユニークな工具。プッシュリリース付きの差込部は1/4DRと3/8DRの2種類で、首の根元の四角差込部もそれぞれ1/4DRと3/8DRとなる。ブレーカーバーやT型ハンドルなど、駆動工具の選択肢は幅広い
【AP 1/4DR スイベルラチェットアダプター】●価格:3520円
T型ハンドルでソケット差込部と駆動工具を直線状にすれば、ラチェットドライバーのような早回しに便利。小さいので工具箱に入れておくと作業の幅が広がる。
プラスドライバー:1〜3のプラスビスすべてに対応できる特殊な先端形状が特徴
L字に曲がった短軸は30mmで、スタッビドライバーでも入らない狭い隙間のビスを回すのに便利。プラス部分は十字頭の1〜3番にすべて対応する特殊形状で、長軸のゴムグリップは使い方に応じてスライド可能。青い方は短軸がマイナスで、オイルシールを取り外すピックツールとしても使える。
【L型オフセットプラスドライバー#1.2.3 兼用/#2 JPN-442 / -6 JPN-446】L字型のヘキサゴンレンチと同様、長軸側を早回し、短軸側を本締めという使い分けができる。頻繁に出番のある工具ではないが、クルマいじりでダッシュボード内のビスを着脱するような作業で真価を発揮する。●価格:各495円
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
素材を痛めない万能クリーナーは、長期放置車&レストアの徹底洗車に最適 最近は、1970年代のカワサキZ系やホンダCB系に加えて、ホンダNSR250RやヤマハTZR250Rといったレーサーレプリカモデル[…]
まめなオイル管理が、良コンディションを維持できる秘訣 新型スーパーカブが発表されて以降、新型のシリーズモデルは、週末に限らず、毎日のように街中で見かけるようになった。軽く気ままに走ることができるモデル[…]
必要なのはキャブ本体とパーツリスト! 燃調キット開発プロセスとは 日本製自動車の性能は優秀で、日本国内で役目を終えた後も中古車として世界各地に輸出され、何十年という時を経ても現役で活躍していることが多[…]
“思い出の1台”に乗りたい バイクメーカーがニューモデルを開発する際は、ユーザーがそれを受容できるか、あるいは新たなマーケットを作り出せるかが重要。レーサーレプリカもネイキッドも、それがウケると分かっ[…]
単気筒1ボディと4連キャブでは洗浄段取りに違いあり。 超音波洗浄が可能なら、完璧に近い仕上がりに!! いつかそのうち乗るつもり…という「いつか」が数ヶ月から数年になり、もうダメか…となるのが長期放置車[…]
最新の関連記事(工具)
未塗装樹脂の白ボケ原因とツヤを復活させる方法 黒かったものが白っぽくなってくると古臭く見えてしまいます。…いいえ、「白髪」ではなくて「黒樹脂(未塗装樹脂)パーツ」のオハナシです。 新車の頃は真っ黒だっ[…]
点火トラブルって多いよね 昔から「良い混合気」「良い圧縮」「良い火花」の三大要素が調子の良いエンジンの条件として言われておりますが、それはそのまま調子が悪くなったバイクのチェック項目でもあります。その[…]
高い耐久性、IP65防水性能がライダーのギアを守る ミルウォーキーツールが誇るツールボックス、PACKOUTシリーズの最大の特長は、その「高い耐久性・防水性・防塵性」を備えているという点。ガレージや作[…]
入れないとどうなる?フロントフォークのオイル はいどうも、みなさんこんにちは。本日は愛車DT50のフロントフォーク定期メンテナンスをやっております。 トップのキャップボルトを外してカラーを取り出して、[…]
「特殊ボルト」で困ったこと、ありませんか? 今回は「でかい六角穴のボルト」を特殊工具なしで外してみようというお話。 バイクを整備していると時々変なボルトに出会うことがあります。今回は古い原付オフロード[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
未塗装樹脂の白ボケ原因とツヤを復活させる方法 黒かったものが白っぽくなってくると古臭く見えてしまいます。…いいえ、「白髪」ではなくて「黒樹脂(未塗装樹脂)パーツ」のオハナシです。 新車の頃は真っ黒だっ[…]
点火トラブルって多いよね 昔から「良い混合気」「良い圧縮」「良い火花」の三大要素が調子の良いエンジンの条件として言われておりますが、それはそのまま調子が悪くなったバイクのチェック項目でもあります。その[…]
論より証拠! 試して実感その効果!! カーシャンプーやワックスをはじめ、さまざまなカー用品を手がけてきた老舗ブランド「シュアラスター」。そのガソリン添加剤シリーズ「LOOP」のフラッグシップモデルが、[…]
高い耐久性、IP65防水性能がライダーのギアを守る ミルウォーキーツールが誇るツールボックス、PACKOUTシリーズの最大の特長は、その「高い耐久性・防水性・防塵性」を備えているという点。ガレージや作[…]
入れないとどうなる?フロントフォークのオイル はいどうも、みなさんこんにちは。本日は愛車DT50のフロントフォーク定期メンテナンスをやっております。 トップのキャップボルトを外してカラーを取り出して、[…]
人気記事ランキング(全体)
未塗装樹脂の白ボケ原因とツヤを復活させる方法 黒かったものが白っぽくなってくると古臭く見えてしまいます。…いいえ、「白髪」ではなくて「黒樹脂(未塗装樹脂)パーツ」のオハナシです。 新車の頃は真っ黒だっ[…]
深いグリーンにヤマハ1980年代イメージのストライプ入り ヤマハはインドで、日本でいう軽二輪クラス(126~250cc)にあたるネオクラシックネイキッド「XSR155」を同地域に初めて導入すると発表し[…]
着る季節を選ばない設計と、高速走行を意識したディテール 春から冬まで対応できる点が、このモデルの大きな魅力だ。表地には防風性とストレッチ性を備えたソフトシェル素材を使用しており、ライディング時の冷たい[…]
アプリリアの伝統を受け継ぐ、全ルート走破型スクーター SR GT 400は、ミドルクラスながらマルチパーパスを意識したアドベンチャースクーターだ。街中での俊敏なレスポンスはもちろん、林道ツーリングでも[…]
プロテクター標準装備の冬用ライディングジャケット 一見するとカジュアルなパーカスタイルだが、中身は本格的なウインタージャケットである。本商品は、胸/肩/ひじ/背中の4部位にプロテクターを標準装備してお[…]
最新の投稿記事(全体)
極寒をブチ破る最強ラインアップで、冬のライディングもアツくたぎれ! BMW Motorradから、2025年冬の新作ギア&ガーメントが堂々登場だ! 伝統と革新が融合したアパレルから、凍てつく寒さを完全[…]
ライダー前提の立体パターンと保温設計 パッディングジャケットは、乗車姿勢を取りやすい立体パターンを採用し、上半身の可動域を確保。中綿は化繊タイプで、雨や汗で濡れても保温性の低下が小さいのが利点だ。 冬[…]
エアで簡単、新!お掃除スタイル 洗車や掃除、水滴やホコリは「拭くから吹く」へ オートバイ用インカム「B+COM」でお馴染みのサイン・ハウスが、新たなライフスタイルブランド「SPICERR(スパイサー)[…]
アルプスと砂漠、過酷なフィールドをテーマにした2つの個性 タイガーファミリーは、トライアンフのアドベンチャー性能を純粋に表現するモデルだ。俊敏なミドルクラスの900から威風堂々としたリッター超クラスの[…]
ライダー姿勢に最適化された発熱構造 RSタイチが展開するe-HEATシリーズの中でも、本商品はライディング中の姿勢を徹底的に考慮した設計が特徴だ。発熱ユニットは、風を最も受けやすい背中と両肩に配置。ハ[…]
- 1
- 2



























































