Race Report|Racing Heroes

全日本ロードレース第2戦鈴鹿 決勝レース1【三者三様の序盤、引き出しの多さで中須賀克行の勝利】

全日本ロードレース第2戦NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース:公式予選と決勝レース1が開催された。ポールポジションは中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM )、セカンドタイムも中須賀でダブルポールポジションを獲得した。


●文:Racing Heroes(駒井俊之)  ●写真:Racing Heroes(駒井俊之)

駒井俊之(こまい・としゆき)/1963年生まれ。バイクレース専門サイト「Racing Heroes」の運営者。撮影から原稿製作まで1人で行う。“バイクレースはヒューマンスポーツ”を信条に、レースの人間ドラマを追いかけている。

強い風が吹いた5月、視座が異なる3名のライダーが語ったこと

午後に行われた決勝レース1は、中須賀が優勝、2位:岡本裕生(YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2)、3位:名越哲平(SDG Honda Racing)。開幕からこの3人以外、表彰台に乗っていない。

季節を先取りした暑さだった昨日から一転、土曜日は一気に気温が下がった。加えて風が非常に強く吹いてライダーたちを苦しめた。公式予選はAグループが朝8:45にスタート。3周目に中須賀がこのウィーク初の5秒台に入れる2’05.965でトップに立つ。その後さらに2’05.520までタイムを詰めた。2番手に水野涼(Astemo Honda Dream SI Racing)2’06.246、3番手に日浦大治朗(Honda Dream RT桜井ホンダ)2’06.287。

Bグループは9:30にスタート。岡本裕生(YAMAHA FACTORY RACING TEAM2)が2’06.000でトップ立つ。終盤に津田拓也(AutoRace Ube Racing Team)2’06.097をマーク。フロントロー獲得か、と思われた矢先に名越が2’05.534と中須賀からわずか0.014秒差を叩き出す。中須賀も「抜かれたかと思った」と言うほどの天晴れなタイム。

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