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岡崎静夏の新たなる挑戦 vol.5【上手く回り始めた矢先の骨折。悔しい全日本J-GP3クラス第5戦】

全日本デビュー当時は現役高校生だった岡崎静夏、レースキャリアは19年と長い。2020年には自らチームを立ち上げ、メカニック担当の弟と二人三脚で2シーズンを戦った。さまざまな経験を経たことで課題も見えてきたのだろう。2022年、岡崎静夏は2年ぶりにチームに所属、手島雄介率いる『日本郵便Honda Dream TP』から参戦している。


●文/写真:Racing Heroes(駒井俊之)

駒井俊之(こまい・としゆき)/1963年生まれ。バイクレース専門サイト「Racing Heroes」の運営者。撮影から原稿製作まで1人で行う。“バイクレースはヒューマンスポーツ”を信条に、レースの人間ドラマを追いかけている。

オートポリスのセットで岡山入り

開幕戦からの悪い流れを断ち切れた第4戦オートポリス。今季ベストリザルトの9位を獲得。この流れに乗ってさらに上を目指すべく第5戦の舞台:岡山国際サーキットに乗り込んだ。

前戦オートポリス、やっとベースセットとなる方向性が見えた。チーム体制も変更、弟の慎を加え、大木を中心に岡崎・慎の3人で意思疎通は図る。これが功を奏した。慎の発案によるリンク変更も良い方向に転んだ。セットの方向性で迷走することが無くなった。市販マシンをベースとする他のカテゴリと違いJ-GP3クラスは唯一純粋なレースマシンで闘う。ほんのちょっと変えただけでキャラクターがガラリと変わってしまうこともある。

幹となるベースが決まらないまま枝葉の長さや付け方を変えても戦闘力を発揮できるまで至らなかったが、大木の言葉を借りれば「ストライクゾーンに入った状態」でセットを詰められるようになった。オートポリスで詰めきれなかったところを詰めるという状態で岡山入りした。


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