昨年思いきって普通二輪〜大型二輪免許までを一気に取得した個人的な思いだが、いまバイクがとても楽しい。さらに言うと、冒険心を満たしつつ、街中でのライディングにも似合うバイクにときめく日々。そんな中、これ素敵!と直感的に思える1台が登場した。それがモト・グッツィとイタリア共和国大統領を護衛するコラッツィエリ連隊との75年にわたるコラボレーションを記念した特別限定モデル「V85 TT Guardia d’Onore(グアルディア ドノーレ)」 だ。
●文/まとめ:ミリオーレ編集部(村田奈緒子) ●写真:モト・グッツィ
モト・グッツィ流アドベンチャーバイクに一目惚れ
海外に行けなくなって久しく、目下そのストレス解消は海外ライダーのSNS動画などで現地ライディングを擬似体験することでまぎらわしている。イギリスのビッグ・ベンの脇にあるウェストミンスター橋を渡ってみたり、インドの街中の雑踏を横目に走り抜けたりという感じだ。
そんなことをしていると、この街ではこんなバイクに乗りたいなという思いが沸々と湧いてくる。イマジネーションがもたらす刷り込みはなかなかに強烈だ。買う予定は今のところないのだが(2月に納車されたばかりゆえ)、新旧問わずバイク情報を日々チェックしている。
そんな中、あら素敵! と思える1台がお目見えした。イタリアの古きよき街並みをこんなバイクで走りたい! と思わせてくれたのが、モト・グッツィ「V85TTグアルディア ドノーレ」だ。このモーターサイクルにまつわる歴史と物語も、誰かに語りたくなる上になんだかいいなと思った次第。
イタリア共和国大統領を護衛するコラッツィエリ連隊との75年にわたるコラボレーション記念
モト・グッツィ「V85TTグアルディア ドノーレ」は、イタリア共和国大統領を護衛するカラビニエリの特別部隊であるコラッツィエリ連隊との75年に渡るパートナーシップを記念して誕生した。
伝統的な騎兵部隊でもあるコラッツィエリ連隊は、入隊資格に身長190cm以上が求められているなど誰もがなれるわけではない精鋭集団。その創始は14世紀頃に遡るとされており、歴史も古い。第二次世界大戦後、コラッツィエリ連隊は一貫してマンデッロ・デル・ラーリオで生産されたモト・グッツィ製バイクを採用している。
「V85TTグアルディア ドノーレ」はクラッシックトラベルエンデューロであるV85TTの特別限定モデルで、モト・グッツィ創業100周年を迎えた昨年にはコラッツィエリのモーターサイクル部隊に採用。2021年5月20日に行われたセルジョ・マッタレッラ共和国大統領への贈呈式では、すでにコラッツィエリで運用されている「カリフォルニア1400ツーリング」に加えて、2台のモト・グッツィ「V85 TT」が行進した。
漆黒のボディでスタイリッシュに構成されたモーターサイクル
「V85 TTグアルディア ドノーレ」には、クイリナーレ宮殿で任務に当たる大統領警護隊の「V85 TT」と同じくブラックのカラーリングにホワイトのストライプがデザインされている。これはコラッツィエリ連隊のモト・グッツィを象徴するカラーリングで、白のデコレーションはフロントマッドガードから燃料タンク、サイドパネルまでつながり、ツーリングウインドスクリーンにも施されている。
標準装備パッケージにはウィンドスクリーンに加えて、センタースタンド、エンジンガード、LEDフォグランプが含まれている。オプションにはサイドパニアセットを展開。
「V85 TTグアルディア ドノーレ」は、マンデッロイーグルとコラッツィエリ連隊の75年に及ぶパートナーシップの最初の年にちなみ、またイタリア共和国が建国された年でもあることを称えて、1946台の限定車として生産される。
2022年6月より順次出荷予定という特別な1台。モト・グッツィが築き上げてきた101年の歴史のワンシーンに思いを馳せながら、ぜひ冒険のパートナーとして選んでみてはいかがだろうか?
【動画】モト・グッツィ V85TTグアルディア ドノーレをTouTubeでチェック!
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