
●文:モーサイ編集部 ●監修:坂口靖(弁護士)
盗難されたナンバープレートは犯罪目的に使われる可能性も!?
警視庁のデータによれば、バイクやクルマの部品の盗難被害である“部品狙い”の件数は2002年から減少傾向にあるようだが、その一方でナンバープレートの盗難被害は増加傾向にあるとのこと。
そこで、警視庁では防盗性が高い“盗難防止ネジ”をナンバープレートに取り付けることを勧めている。盗難防止ネジの中には、専用工具がなければナンバープレートの取り外しができないボルトも製品化されており、価格もそれほど高いわけではなく、約1000円で揃うのだ。
そうはいっても「ナンバープレートなんて盗まれるわけがない」「何の目的で盗むの?」と思う人が多いとは思う。しかし、実際に盗まれてしまったら、公道を走ることはできないし、盗まれたナンバープレートがどんな目的で使われるのか不安だろう。
当記事では、なぜナンバープレートを盗むのか、ナンバープレートを盗まれないための対処方法など、交通事故や刑事事件に詳しい坂口靖弁護士に話を聞いてみた。
──昨今、ナンバープレート盗難被害が増加傾向にあるようですが、なぜナンバープレートを盗もうとする人がいるのでしょうか?
ナンバープレートを盗むのは、ほかの犯罪に使用するクルマやバイクに装着したり、盗難したナンバーを使って偽造ナンバーを作成するなど、身元がバレないようにする目的がもっとも多いように思われます。
最近では、海外で装飾品として日本のナンバープレートを売却することが目的であるというケースもあるようです。
──どんな場所に停まっている車両のナンバープレートを盗む傾向にあるのでしょうか?
当然のことながら、窃盗犯は犯行現場を発見されることを嫌う傾向にありますので、誰にも見つかることがない人気のない場所に置いてある車両のナンバープレートを盗むケースが多いものと思われます……
※本記事は2022年5月16日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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