![[バイク雑学] カワサキ/いすゞ、意外な企業がつながっていた!?〈クルマと同名のバイク=ビッグホーン〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/1970_350TR.jpg)
●文:モーサイ編集部(加賀)
カワサキは、鉄道や航空機は作っているものの、ヤマハ同様にクルマの製造はしていない。「それなのにクルマと同じ名前のバイクなんて…」と思う方もいるかと思う。
が、過去に1例だけ存在していた。クルマと名前が共用されていたのは、トレールモデルTRシリーズの1台=「ビッグホーン」である。
カワサキ350TRビッグホーン
カワサキのビッグホーンと言えば、トレールモデルTRシリーズの最大排気量車である350TR。1960年代後半〜1970年代初頭にかけ、当時主要市場と見られていたアメリカではオフロード走行が大流行。「このビッグウエーブに乗り遅れてなるものか!」と、各社ともトレールモデルの開発を進めており、その流れの中で誕生したモデルである。
1969年にアメリカ向けに発売され、翌年には国内でも発売が開始された。250TRバイソン/125TRボブキャットなど、同シリーズではペットネームに動物の名前を使うことが多く、ビッグホーンとはオオツノヒツジのことだ。
マイナーチェンジが施された350TRビッグホーン(1971年)
いすゞ ビッグホーン
「は〜しれ、はしれ〜♪」のCMソングが印象的だったいすゞ自動車。今ではトラックやバスの専門メーカーとしておなじみだが、かつては乗用車も作っていた(117クーペ/ベレット/ジェミニなどもあるし、クルマ好きの皆さんからは「そんなの当たり前だろ!」と言われてしまいそうだが)。
そのうちの1台が、1981年から販売された「ロデオビッグホーン」を原点とする「ビッグホーン」シリーズ。オフロード走行からシティユースまで幅広く利用できる、RV車の先駆けとも言える。その後マイナーチェンジを重ねながら、21世紀初頭の2002年まで製造が続いたロングセラーモデルだ。
いすゞ ビッグホーン ロングベーシック(1991年)
カワサキ/いすゞの場合も、ポイントとなるのは“商標権の分割移転登録”。「A社が持っている商標だけども、使いたいのならB社さんも使える様に権利を分けてあげるわよ」というものである(まぁ、かなりざっくりとした説明で、実際はそんな簡単なものではない)。
350TRビッグホーンの製造販売に合わせて、1970年に「Big horn350」を商用登録したカワサキ。当時は前述の英語表記のみだったが、1981年にカタカナ表記の「ビッグホーン」と大文字表記の「BIG HORN」を新たに出願している。これはあくまで推測だが、いすゞが使うために申請し直したのではないだろうか……
※本記事は2021年1月7日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
モーサイの最新記事
新基準原付とホンダ「Lite」シリーズ 皆さん既にご存知のことかと思いますが、新基準原付とは2025年4月1日から新たに設けられた原付一種の区分で、排気量50cc超125cc以下、かつ最高出力が4.0[…]
十分な軽さ、しかし失っていないビッグ1的な貫禄 2025年2月28日に発売され、6月30日に受注終了となったファイナルエディションでCB1300シリーズが終止符を打った。ホンダのビッグ1シリーズ的なも[…]
ハンドチェンジ/フットクラッチは昔の変速方式。ジョッキーシフトはその現代版カスタム 今回は、バイク乗りなら一度は見たことのあるかもしれない「ジョッキーシフト」について書きたいと思います。 戦前や戦後間[…]
窃盗犯が新品ではなく中古のヘルメットを狙う理由 窃盗犯が新品ではなく中古のヘルメットを狙うのは「盗みやすく確実に売れる」というのが、大きな理由です。実は近年、窃盗件数自体は減少していると同時に検挙率は[…]
きっかけは編集部内でのたわいのない会話から 「ところで、バイクってパーキングメーターに停めていいの?」 「バイクが停まっているところは見たことがないなぁ。ってことはダメなんじゃない?」 私用はもちろん[…]
人気記事ランキング(全体)
高いコスパと「旅」をテーマにした日常着としてのデザイン 『葬送のフリーレン』は、魔王を倒した勇者一行の後日譚を描くファンタジー作品だ。主人公のエルフ・フリーレンが、かつての仲間との約束を果たすため、あ[…]
伝説の暗殺拳が拓く、愛と宿命の世紀末 1980年代、原作・武論尊、作画・原哲夫により展開され、少年たちの胸を熱く焦がした『北斗の拳』。その魅力について振り返っておこう。 物語の舞台は、199X年の核戦[…]
アクティブなシーンで大活躍! 防水性の高いコンパクトバッグ 自分に合ったバッグ選びはなかなか難しいもので、しっくりくるものに出会えないとお悩みの方も多いはず。今回紹介するQUICK PACK Tras[…]
2025/9/16:衝撃のシルエットティザー公開 中国のSNS『微博』で「新しい命を創造する」というメッセージとともに、丸目ネイキッドのシルエットが公開された。画像の解析からは、丸型ヘッドライトやダブ[…]
「遊べるカブ」の完成形、JA60型の熟成 まずはベース車両であるクロスカブ110の実力をおさらいしておこう。2013年の初代登場以来、ビジネスバイクの代名詞だったスーパーカブに「遊び心」を注入し、独自[…]
最新の投稿記事(全体)
ガソリン代の悩みから解放される「圧倒的な経済性」 まずビベルトラックで注目したいのが、日々のランニングコストの安さだ。 昨今のガソリン価格高騰は、業務や生活で車を使わざるを得ない人々にとって死活問題。[…]
派手なタイムからは見えないファクトリーチームの“本気” 今年も行ってまいりました、マレーシア公式テスト! 現地ナマ情報第1弾のしょっぱなからナンですが、今年もマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チー[…]
2023年モデル:400クラス唯一のクルーザーとして復活 発売は2023年4月25日。先代となるエリミネーター400から実に15年ぶりの登場で、エリミネーター/SEの2グレード展開だった。 ニンジャ4[…]
日本に導入される可能性も?! ホンダはタイで、PCX160をベースにクロスオーバー仕立てとした軽二輪スクーター「ADV160」の新型として2026年モデルを発表した。新たにスマートフォン接続機能『Ho[…]
PC+セミハードが生む、安心感のあるセミハード構造 シェルシートバッグSはPC(ポリカーボネイト)シェルとEVAを組み合わせたセミハード仕様。形状をしっかり保つPC素材により、走行中でもバッグが潰れに[…]
- 1
- 2


![カワサキ350TRビッグホーン|[バイク雑学] カワサキ/いすゞ、意外な企業がつながっていた!?〈クルマと同名のバイク=ビッグホーン〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/d86560731f1d433e26bc22da35e1439b-768x500.jpg)
![いすゞ ビッグホーン ロングベーシック|[バイク雑学] カワサキ/いすゞ、意外な企業がつながっていた!?〈クルマと同名のバイク=ビッグホーン〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/bighorn_exterior_04-768x400.jpg)





















