![ホンダ カブ100EX[名車バイクレビュー]](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2022/07/th_c100ex-0.jpg)
●文:モーサイ編集部
1988年に登場したカブ100EXはタイ由来
現代のカブにも通じる先進的な機構が盛り込まれていて、“走りのカブ”という性格も持っていた「カブ100EX」。とくにカブファンの間では「タイカブ」の愛称がおなじみだが、そう呼ばれるのはその成り立ちに理由がある。
カブ100EXのベースとなったのは、タイの現地法人タイホンダマニュファクチュアリング社で生産され、東南アジア地域で販売されていた「ドリーム100」。使い勝手の良さが評価され、発売を開始した1986年からの2年間でタイ国内だけでも約10万台の販売実績を誇り、現地で人気モデルとなっていた。
そのタイ製のドリーム100をベースに、テレスコピック式フロントサスペンションと、減衰特性を2段階に調整できるリヤサスペンションを装備するなどし、日本向けのアレンジが施されたのがカブ100EXなのだ。生産はタイで行われ、日本へ輸入するという形で販売が行われた。
後に車名は「スーパーカブ100」と改められるが(1994年から発売された)、当時のカブシリーズ中最大の排気量のモデルだったこともあり、走りのカブという立ち位置になったのだった。
C65系最大排気量のエンジンを積んだカブ100EX/スーパーカブ100
エンジンも当然ドリーム100がベースなのだが、そのドリーム100のエンジンのルーツは何かというと、1964年の「C65E」に行き着く。
というのも、現地では1960年代より日本国内向けのスーパーカブをベースにしたC70/C90の生産が行われており、それらをベースに現地の要望を反映したモデルとしてドリーム100が企画されたのだ。既存の生産設備を生かすことが至上命題だったため、クランクケースの寸法や各所のピッチはC65E系と同じ設計となっている。(そのため、左右のカバーの幅が広いため工夫は必要となるが、C65系エンジンを積む車両へのエンジンスワップも可能だ)
排気量アップに伴う発熱量の増大については、シリンダー/ヘッドのフィンを大型化して対応した。また、変速ショック軽減のため“2段クラッチ”が採用されたのもこのエンジンが初である……。
※本記事は2022年7月15日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
モーサイの最新記事
新機軸「違いの分かる男の4気筒路線」 1970年代を間近に控えた69年、バイク界に衝撃を与え、世界的な性能の基準を揺るがしたホンダCB750FOUR(フォア)。ナナハンブームの先駆けとなり、公道モデル[…]
GB350の年式別の乗り味を比較してみます 2021年に発売を開始したホンダGB350。2023年と2025年にマイナーチェンジを行っていますが、その乗り味はどんな風に変わっているのか、初期型GB35[…]
なぜ「ネズミ捕り」と呼ぶのか? 警察によるスピード違反による交通取り締まりのことを「ネズミ捕り」と呼ぶのは、警察官が違反者を待ち構えて取り締まるスタイルが「まるでネズミ駆除の罠のようだ」と揶揄されてい[…]
排出するのはH₂Oだから、酸素に対し2倍の水素が必要 FCV(燃料電池車)とは異なり、水素を燃やす内燃機関で動力を得て走るため、エンジンの鼓動や排気音を堪能しながらカーボンニュートラルな走行を実現でき[…]
交通取り締まりは「未然に防ぐため」ではなく「違反行為を探して検挙するため」? クルマやバイクで運転中に「なんでそんな所に警察官がいるの?!」という運転者からすれば死角ともいえる場所で、交通違反の取り締[…]
最新の関連記事(名車/旧車/絶版車 | ホンダ [HONDA])
新機軸「違いの分かる男の4気筒路線」 1970年代を間近に控えた69年、バイク界に衝撃を与え、世界的な性能の基準を揺るがしたホンダCB750FOUR(フォア)。ナナハンブームの先駆けとなり、公道モデル[…]
空冷四発のレーサーレプリカは、カウルのない硬派なネイキッドのフォルムで先行、カウル装備のマシンは後からリリースの戦略が功を奏し大人気に! ホンダは1981年にリリースした直4のCBX400Fが大成功を[…]
世界中のカスタムアワードを総なめしてきた有名ビルダー 2013年、ベルギーで開催されたブリュッセル・モーターショーのホンダブースは異様な熱気に包まれていたといいます。 ジャパン・トリビュートのタイトル[…]
カウル付きとネイキッドの2本立てをやめタウンユースのイメージへ! ホンダが1982年5月にリリースしたVT250F。瞬く間に10万台を突破する爆発的な売れ行きで、街中に溢れ返っていた。 その2年後に4[…]
アメリカはバイクをクルマに積んでレジャーに出かけるカルチャーに用途を絞った! ホンダは1959年にアメリカはロスアンジェルスに現地法人を設立、前年に完成したスーパーカブやドリーム(305cc、250c[…]
人気記事ランキング(全体)
GORILLAタンクと専用シートがついに販売開始! 2025年の7月に紹介されたGORILLA 125(ゴリラ125)が外装セットとして「8ft weekend」から販売スタート! 当時はプロトタイプ[…]
ニューカラーは日本に導入されるのかされないのか? ホンダはタイで、新型「C125(和名:スーパーカブC125)」を発表。クラシックウイングシリーズと呼ばれる横型シリンダー125ccシリーズを専売する“[…]
進化が止まらない! 核となる「TRシリーズ」エンジンの実力 トライアンフの400ccラインナップを支えるのは、一から設計された「TRシリーズ」エンジンだ。この398ccの水冷単気筒DOHC4バルブエン[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
ピーキーに力強くより、先がイメージできる変化率、欲しいのはアテにできるトラクションの過渡特性! 私、ネモケンが1975~1978年に世界GP転戦したとき、親しかったバリー・シーン(Barry Shee[…]
最新の投稿記事(全体)
やっぱりドゥカティ!小さくても高速域の信頼性は抜群⁉【ドゥカティ125スポーツ(1950年頃)】 今やスポーツバイクのハイエンドといえば、ドゥカティこそ真っ先に上がるメーカーですが、会社設立当初(19[…]
冬でも行ける温泉地の湯船に浸かりに行く ぷらっとツーリングをしてちょっと湯船に浸かりたい。そう思って湯河原温泉を訪ねることにした。湯河原は暖かい伊豆半島の海沿いにあるため道の凍結の心配がなく、また、隣[…]
全長は1m延長、全高は2m超え 初代Gクラスの生産終了が近近づいた2013年、メルセデス・ベンツはG 63 AMG 6×6という極端なアプローチを発表しました。 ピックアップトラック型ベッドを備えたプ[…]
自然に優しく、心にも優しいスポーツ、それがバイクです。 「バイクで北極へ行く。」そんな途方もない夢まで実現した男、風間深志君は、数多くの挑戦で知られるライダーです。自然の優しさ、厳しさ、そして偉大さを[…]
クラス最高レベルの航続距離と快足性能を両立 プルシオンEVO 125の心臓部には、最高出力13.2hp(9.9kW)、最大トルク12Nmを発生する125cc水冷単気筒エンジンが搭載されている。最高速度[…]



![HONDA CUB 100EX|ホンダ カブ100EX[名車バイクレビュー] タイ生まれの“走りのカブ”は現代版に通じる先進機構搭載](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/06/th_1988_C100EX-1024x686-1-768x515.jpg)
































