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[画像 No.4/5]1985年に見た10年後の夢……東京モーターショーで「ファルコラスティコ」が刻んだ近未来図!【設計編】<ある技術者兼テストライダーの回想記>

スズキ|ファルコラスティコ|1985年に見た10年後の夢……東京モーターショーで「ファルコラスティコ」が刻んだ近未来図!【設計編】<ある技術者兼テストライダーの回想記>
左下端に「earer(イーラー)1995」の開発コードが入ったデザイン画。運輸省(現国土交通省)の風防解禁以来カウル付きモデルが一気に増え始めた時代ゆえに、反動でネイキッドモデルが流行るのは予見できたが、それは技術屋としては後戻りのようで面白くない。メカも見せつつ空力も考えて、新たな方向を模索するというテーマで創られた。カウルは単なるカウルではなく、前後スイングアーム付近で支持され、モノコック構造で艤装品を支える強度部材の一部であった。V字ラインはデザインのみならず強度的にも理にかなっていたという。
時速300kmを現実にした世界最速のメガスポーツ、スズキ・ハヤブサ(GSX1300R)の登場は1999年。第二次世界大戦での日本陸軍一式戦闘機と同名を冠したマシンだが、それより14年前、スズキに“ハヤブサ”が存在していたのをご存知だろうか? 学術名Falco-rusticolus(ファルコ・ラスティコラス)=シロハヤブサに由来する造語を付けられたファルコ・ラスティコ(FALCORUSTYCO)のこ […]