
●レポート:石橋 寛 ●写真:GKダイナミックス/ヤマハ ●編集:モーサイ編集部(中牟田歩実)
「美しい」と言われるヤマハのバイクの多くをデザインしているGKダイナミックス
巷でいわれる「ヤマハのバイクは美しい」という定評、いったいどこから生まれたのでしょう。たしかにヤマハは美しいと表現されるバイクが少なくありませんが、バイクの美しさを判断する材料は人それぞれ。スタイリングやプロポーションといった全体像から、タンクの造形美や光り輝くメッキの美しさといったディテール、あるいは走り去る後ろ姿のダイナミックさに美を感じるなど、判断するポイントはそれこそ千差万別。そこで、定評が根付いた理由を探り始めるとヤマハの「テクニカルレビュー」(ヤマハ発動機が年1回発行し、社内の研究開発の成果や製品を支える技術を紹介する冊子、「技報」とも)に書かれたコラムにたどり着きました。
「(バイクの美しさは)経験や感情など本能に近い部分で知覚される」なるほど、説得力にパンチがあります。それもそのはず、このレビューはバイクやモビリティデザインで世界的イニシアティブを握る「GKダイナミックス」によるもの。ご存じの方も多いかもしれませんが、ヤマハは二輪の製造を始めた時から2012年までの間、多くの車両のデザインを「GK」(※編集部注)に依頼してきたのです。
※1952年に設立された「GK」は、1980年以降分社化が進み、複数の会社から構成される「GKデザイングループ」となりました。現在ヤマハのバイクをデザインしているのは1989年に設立された「GKダイナミックス」です。
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