定地燃費とは違うのだよ!

WMTCモード燃費は信用できるのか? 実装は排ガス規制強化のため!?


●レポート:山本晋也 ●写真:ホンダ/ヤマハ/カワサキ ●記事提供:モーサイ編集部

WMTCモードは導入から約10年!! 比較的新しい規格だった

バイクやクルマのカタログ、メーカー公式ウェブサイトに掲載されている「燃料消費率」の項目をみるとすべての国産車と多くの外国車では「定地燃費値」と「WMTCモード値」の2つが掲載されています。

国土交通省に届け出ている、いわゆる正規の燃費といえるのは「定地燃費値」です。こちらは文字通りに平たい道(舗装路)を、乗車定員がいっぱいに乗った状態で、一定速で走ったときの燃費になります。第一種原動機付自転車(いわゆる50cc)は制限速度の30km/hで測定しますが、それ以外は60km/hでの測定となります。

よく、スーパーカブについて「1Lのガソリンで105kmも走れるんだぜ」というのは、この「定地燃費値」によるものです。正規のデータですから、その表現自体に間違いはありませんが、一定速で平な道を走るという測定方法が現実に即していないのは、言うまでもありません。

そこで、より現実に近い燃費の参考になるようにと、国内の二輪4メーカーが自主的に掲載するように決めているのが「WMTCモード値」となります。

WMTCモード値がカタログに記載されるようになったのは2012年10月以降。つまり、2022年はWMTCモードの10周年というわけですが、どのような方法で計測しているのか、よく分かっていないというライダーもいるのではないでしょうか。

あらためてWMTCモードの生まれた背景や、測定方法について整理してみましょう。


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