ドライブスルーはバイク/電動キックボード/馬でも利用できる? 大手ファーストフード4社に聞いてみた【マック/モス/ケンタッキー/スタバ】
●文:[クリエイターチャンネル] 名城政也
幼い頃、ファーストフードのドライブスルーを「自転車でもできるのかな!?」と想像したことがある。大人になった今となっては、もうそんなことはしないが、実際はどこまで可能なのだろうか? と考えたときに、ひとつ疑問が浮かんだ。「バイクであればドライブスルーって問題ないよね…?」と。
また、なにかと物議を呼びがちな電動キックボードはどうなのだろう? そうした疑問に答えを見つけるべく、大手ファーストフード4社に取材してみた。
ドライブスルーは基本的に車向けである
結論から言えば、ドライブスルーは基本的に車向けというのが、各社の共通認識。とはいえ、ライダーとしてはわざわざヘルメットをとって入店するのが、面倒だと感じるときもある。なんとかならないものか。
バイクでドライブスルーは利用できる?
聞き取り調査に協力してくれたファーストフード各社は、下記の4つだ。
- マクドナルド
- モスバーカー
- ケンタッキーフライドチキン
- スターバックス
これら4社に「バイクでドライブスルーは利用可能であるか?」と尋ねてみた。それぞれの回答を、ここからまとめてみる。
マクドナルド「基本的には車以外は利用できない」
マクドナルドでは、「現在のルールでは車以外のご利用はできない。ただし、店舗によっては可能な場合もある」との回答だった。これは、マクドナルドのホームページにおいても同様の記載を見つけた。
弊社のドライブスルー方式での販売方法は、お車でご来店いただいたお客様が車から降りることなく、商品をお求めいただくことができるように設けました販売方法でございます。 現在、車以外でのご利用は「お客様の安全を最優先する」との判断の上、お断り致しております。ただし、店舗によりましては、安全の確保ができると判断した場合は、車以外でも、自動二輪もしくは、原付のご利用は可能とさせていただく場合もございますので、詳しくは、ご利用店舗へ直接ご確認いただけますようお願い致します。
引用元:ドライブスルー | よくあるご質問 | マクドナルド公式
上記にもあるように、「基本的には車だけ。あとは店舗の判断になる」というわけだ。
モスバーガー「店舗の判断に任せている」
モスバーガーについても、マクドナルドとほぼ同様の回答だった。「基本的には乗用車向けで対応しているが、バイクにおいては、店舗の判断に任せている」とのことだ。
ケンタッキーフライドチキン「バイクでも問題なし」
マクドナルド、モスバーガーと変わって、ケンタッキーフライドチキンはハッキリと「バイクでも問題ありません」と回答を得られた。これは朗報だ。
スターバックス「基本的にお断りはしていない」
ではスターバックスというと、「バイクでの利用を基本的にはお断りしていないが、店舗の状況によって異なる」とのことだった。意外と緩めな印象だ。
電動キックボードでドライブスルーを利用できる?
電動キックボードでのドライブスルー利用についても、上記同様4社に尋ねてみた。
マクドナルド/モスバーガー「NGだが店舗による」
バイクと同様、キックボードも基本はNGだが、店舗判断に任せているとのこと。基本的には車で、といっている以上、当然と言えば当然だ。
ケンタッキーフライドチキン「対応していない」
ケンタッキーは「現時点では、電動キックボードでの利用は対応していない」と、先程同様にハッキリとした回答を得られた。とはいえ、今後のキックボードの普及状況や、顧客の要望によっては、何かしらの対応を考えてくれそうな可能性を残していると、感じられる。
スターバックス「正確な回答はできない」
スターバックスは、電動キックボードについて「現時点で正確な回答はできない」とのことだった。前述した通り、バイクの場合は店舗の状況によって異なるとのことなので、電動キックボードでも同様に対応してくれる店舗も、あるにはあるのかもしれない。
馬でドライブスルーを利用できる?
ところで一定の条件下であれば、実は馬も公道を走れたりする。なぜなら、道路運送車両法上では軽車両に該当するからだ。となると、こちらもドライブスルーを利用できるか気になるところ。この点についても、各社に尋ねてみた。
マクドナルド/モスバーガー/ケンタッキーフライドチキン「対応はNG」
マクドナルドやモスバーガーは、当然「車以外でのご利用は基本的にお断りしている」の姿勢を貫いているのでNG。ではケンタッキーならば…と聞いてみたものの、やはり「対応していない」とのこと。バイクについては問題ないが、馬はさすがに利用できないとのことだった。
スターバックス「禁止というルールはないが…」
意外だったのが、スターバックス。「馬での利用を禁止するルールはない。ただし、そもそもドライブスルーのシステムは車に合わせて設計されているため、安全面、センサーに反応しない、他のお客様に影響を与えるなどの面から、断るケースもある」との回答だった。つまり、馬での利用も場合によっては可能ということだ。懐の広さに驚き!
ライダーはテイクアウトが無難
当たり前といえば当たり前だが、バイクで来店した際は、テイクアウトが無難というのが結論だ。「店舗の判断に任せている」との回答もあったが、いざドライブスルーを利用して「一旦停車してテイクアウトしてください」と言われれば、その方が面倒だし…。
最初から駐車してテイクアウトしてしまった方が、店舗側にしても自分にしても、お互いに安心というもの。基本的には車向けのサービスなのだから、そのルールに則っておこう。禁止ルールがないからといって、面白半分でドライブスルーに突撃してはいけないぞ。おじさんとの約束だ!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(名城政也)
1分でわかる記事ダイジェスト 旧車とネオクラシックの違い、そしてネオクラシックバイクの特長や選ばれる理由を、知り合いのバイク屋に聞いた。 旧車とクラシックバイクの違いは? ほぼ同じ意味合いで、設計が古[…]
1分でわかる記事ダイジェスト 高速道路を走ってみたいが…怖い ライダーの先輩に、高速道路を走る注意点やポイントについて聞いた。一般道すら走ったことない私からすると、高速道路は正直なところ怖いという印象[…]
免許なしだけど、「バイクが欲しい…バイクが欲しい…」と、いつかバイクを買うことを夢見ながら情報を集めていると、見知らぬ言葉が…。ディーラーってなんじゃ? 「ショップ」はその名の通り「お店」だとわかるが[…]
1分でわかる記事ダイジェスト 駐車違反の「こんなケースってどうするの」について警視庁に聞いてた。「お腹を下すなどどうしてもすぐに停車したい場合などはどうするのか」という疑問。警察としては数分でも違反は[…]
1分でわかる記事ダイジェスト やむをえない場合はどうするのが正解か不明なこともあり、バイクの駐禁について調べてみた。 日本はバイクに優しくない!? ヨーロッパの都市部では、二輪車用の路上駐車スペースが[…]
最新の関連記事(ビギナー/初心者)
幻想的な風景から仲間たちとの思い出まで 第67回は「秋は夕暮れマシン」がテーマ。あたりを橙色に染める夕日、街や山のシルエットなど、夜の直前に訪れる特別なひとときと、バイクを収めた写真を募集したぞ! T[…]
みなさんこんにちは、靴磨きしながら愛車のヤマハボルトで日本一周中のいとです! まだ暑さが残る日も続いていますが、涼しい日も多くなり、ツーリングシーズン到来となりました。この時期のおすすめは、なんといっ[…]
ライダーを魅了してやまない「ハイパーVTEC」 CB400SF(スーパーフォア)に採用されていることでも有名な、バルブ制御システム「ハイパーVTEC(HYPER VTEC)」。この口コミを検索してみる[…]
日本で唯一の砂浜公道である、千里浜なぎさドライブウェイ。約8kmにわたる砂浜がまるで天然の道路のように広がり、車やバイクで波打ち際を駆け抜ける、珍しい爽快な体験ができるスポットです。ライダーにとっても[…]
1分でわかる記事ダイジェスト アクセル開けてもエンジンが回らない恐怖体験 ツーリング先で遭遇したら、絶望してしまうトラブル…ガス欠。走っていてパワーがなくなったと思ったら、アクセルを開けても回転数が上[…]
最新の関連記事(Q&A)
1分でわかる記事ダイジェスト 旧車とネオクラシックの違い、そしてネオクラシックバイクの特長や選ばれる理由を、知り合いのバイク屋に聞いた。 旧車とクラシックバイクの違いは? ほぼ同じ意味合いで、設計が古[…]
振動の低減って言われるけど、何の振動? ハンドルバーの端っこに付いていいて、黒く塗られていたりメッキ処理がされていたりする部品がある。主に鉄でできている錘(おもり)で、その名もハンドルバーウエイト。4[…]
1分でわかる記事ダイジェスト 筆者の経験談や失敗談も含めて、バイクエンジンの暖機運転の必要性を解説。 暖機談義その①クリアランスについて クリアランスについてエンジンは熱を発し、ガソリンが爆発するエン[…]
[A] 猛暑日はライダーへの負担がハンパなく大きい。自分で絶対守る何箇条かを決める覚悟が必須 避けるべきシチュエーション 真夏にバイクに乗る経験がまだ少ない方は、照りつける直射日光と照り返すアスファル[…]
1分でわかる記事ダイジェスト レーサーレプリカとは、1980〜1990年代にかけて盛り上がっていたバイクレース用マシンの走行性能やスタイルに基づき、作られたバイクのこと。スーパースポーツとの違いは歴史[…]
人気記事ランキング(全体)
ツインエンジンの大型レブル、1100と500がマイナーチェンジ ホンダは欧州と北米で新型「レブル1100」(欧州名:CMX1100レブル/北米名は日本と同じ)をマイナーチェンジし、2025年モデルとし[…]
ホンダファン感涙の“V型”復活ストーリー?! というわけで考えたのが“V3”。つまりV型3気筒だ。シリンダーをひとつ減らすことでコストを抑え、ホンダの現ラインナップで空白となっている、900cc前後の[…]
筆者が、カワサキNINJA250Rと一緒に、RSタイチのバイク用ジャケットと、パンツを購入したのは、10年以上前の大学生時代。その後、さまざまなバイクに乗り換えましたが、ジャケットとパンツは、ずっと同[…]
X-ADVの兄弟車「フォルツァ750」はGTコンセプトを強化 ホンダは欧州でフォルツァ(FORZA)シリーズの2025年モデルを発表。スタイリングを一新した「フォルツァ750」に加え、日本で販売されて[…]
エンジンもシャーシも一気に時代が進む 第1回の記事では、新型CB400がトータルバランス路線を取り、77psを発揮するカワサキZX-4Rのような高性能路線には踏み込まない…という情報に対し、プロは「バ[…]
最新の投稿記事(全体)
ダイレクトドライブレーシングディスク:過酷なレースの現場で開発 アドバンテージの製品はストリート向けだけではなく、この「ダイレクトドライブレーシングディスク」はモトGPのMoto2/3クラスや全日本モ[…]
1位:ヤマハが新フラッグシップ「YZF-R9」を正式発表 ヤマハは欧州と北米でYZF-R9を発表した。専用にセットアップされたサスペンションやブレンボ製キャリパーを標準装備。R6を上回る空力性能を有し[…]
ハーレーコンテスト/トークショー/愛車撮影会などの人気イベント 開催されたのは2024年5月19日。毎年、梅雨前の天気が安定している時期での開催なので、今年も絶好のツーリング日和となり、数多くのライダ[…]
幻想的な風景から仲間たちとの思い出まで 第67回は「秋は夕暮れマシン」がテーマ。あたりを橙色に染める夕日、街や山のシルエットなど、夜の直前に訪れる特別なひとときと、バイクを収めた写真を募集したぞ! T[…]
初日にテストライダーが走行し、2日目に本番ライダー2人が初走行! カワサキは、KRT(Kawasaki Racing Team)によるスーパーバイク世界選手権のワークス活動を2024年いっぱいで終了し[…]
- 1
- 2