ヤマハXSR900GPの元ネタ! レーサーYZR500とヤマハのレースヒストリー
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●文:[クリエイターチャンネル] 88サイクルズ@てんちょー
1分で分る記事ダイジェスト
XSR900GPってどんなバイク?
ヤマハのXSR900GPとGPレーサーYZR500がどうリンクしているのかを解説。XSR900GPの開発コンセプトは「The Embodiment of Yamaha Racing History =ヤマハレースヒストリー」。ロードレース世界最高峰でのYAMAHAの足跡とスピリッツを表現している。
YZRが登場した頃の世界GP
世界GPこと「ロードレース世界選手権」は各クラスに分かれた二輪ロードレースの総称。1970年代にはハイパワーが狙える2ストロークエンジンを採用する車両がほとんど。 世界GP500ccクラスに参戦する際に登場したヤマハの「YZR500」。エンジンの仕様によって並列4気筒期、スクエア4気筒期、V型4気筒期の3つに分類できる。0W〇〇と〇〇に当たる番号はGP500以外のレーサーも含む通し番号で、後期のモデルには記号も入ってくる。
YZR500の始まり<並列4気筒期>
1973~74年にかけて登場し、ヤマハに500ccクラス初のメーカータイトルをもたらした0W20。1974年からはモノクロスサスペンションを採用し、少しずつ進化が進んでいた。1980年の0W48からはアルミフレームを採用するなど軽量化が押し進められた。
YZR500の完成
試行錯誤の0W61が1982年第2戦から登場。最初の2ストロークV型4気筒エンジン、アンダーループが無くエンジンを横から抱えるフレーム。 ケニー・ロバーツの「中速域より高回転でのモアパワーを」という意見が反映されたマシン。ワイドなバイアスタイヤではハンドリングが悪化するなど厳しい結果に。
新時代の礎 デルタボックスフレーム
乗りやすさ重視に舵を切った0W70が、翌1983年に登場。この年は、タバコ「マールボロ」がチームアゴスチーニのスポンサーになったことにより、により、いわゆるマルボロカラーに塗り分けられた。「デルタボックスフレーム」というアルミ製ツインスパーフレームが初採用。これは、ヘッドパイプからリアピボット部を結ぶ直線を極力直線に近づけることでねじり剛性を確保している。
アルミのダブルクレードルフレームだった0W60から、エンジンハンガーに進化していく途中の0W61、ツインスパー型になり、エンジンハンガーが徐々にメインフレームに取り込まれていくといったように歴代YZR500を追っていくと、現代につながるフレーム進化の歴史をみることができる。 歴代YZR500と見比べてみると味わい深い。
まとめ:ヤマハレーシングヒストリーの体現者XSR900GP
XSR900GPはフレームがシルバー仕上げとなっているが、デルタボックスフレームをオマージュしているのだろう。ネオレトロスポーツの新たな潮流が気になる人は要チェックなバイク。「YZR500と共に歩んだヤマハレーシングヒストリー」を考えると、XSR900GPはヤマハが大事にしていることがより理解できる!
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