【伝説再び】激安中古バイクの宝箱「湘南ジャンクヤード」が場所を変えてリニューアルオープン!

伝説は再び始まる。昨年末に閉店したと思われていた「湘南ジャンクヤード」が移転してリニューアルオープンしていた。しかも在庫が増えている!! 普通のバイク屋では絶対にお目に掛かれないようなレア車からプロ向け? のジャンク品、そして激安のスクーターからスポーツバイクまで。ぜひ宝探しの気分で茅ヶ崎へ来てほしい。ゼッタイ楽しいぞ!
●文:[クリエイターチャンネル] DIY道楽テツ
- 1 伝説のバイク屋「湘南ジャンクヤード」
- 2 湘南ジャンクヤードロスからの~逆転! 復活
- 3 敷地は減少↓ なれど在庫は急増!?
- 4 11万円コーナー
- 5 8万8000円コーナー
- 6 7万7000円コーナー
- 7 6万6000円コーナー
- 8 5万5000円コーナー
- 9 4万4000円コーナー
- 10 3万3000円コーナー
- 11 2万2000円コーナー
- 12 1万1千円コーナー
- 13 5500円プロ向けジャンク品コーナー
- 14 それ以外の価格帯コーナー
- 15 在庫は400台以上!入れ替わりペースも早い
- 16 車両のチェックについて
- 17 宝探しのようなバイク選びを楽しんでほしい
- 18 復活してくれて本当に嬉しい
- 19 湘南ジャンクヤードの店舗情報
伝説のバイク屋「湘南ジャンクヤード」
「湘南ジャンクヤード」という名前をご存知だろうか。店は知らなくともネットで聞いたことがあるという方も多いかもしれない。「解体屋以上バイク屋未満」とか「西のオートコレクション、東の湘南ジャンクヤード」とも言われるマニアックなバイク好きが好む伝説の中古バイク屋だった。
「だった」というのは…バイクの全盛期に生まれた「解体屋」という文化を、時代に合わせて変化しながら継承してきた「湘南ジャンクヤード」は、失われた30年という不景気にも負けずに成長してきたにも関わらず河川の護岸工事の波に飲み込まれて、惜しまれながら2023年の末にも閉店したのだった。
2024年になって訪れてみると、もはや更地。なんとも時代の流れを感じる光景だった。
(なんと寂しい風景か・・・!)
湘南ジャンクヤードロスからの~逆転! 復活
何を隠そう、筆者は湘南ジャンクヤードの長年のファン。初めて行ったのは学生時代で、かれこれ30年ほど前になるのか。河川敷のだだっ広い敷地の奥には、文字通りバイクが山のように積まれていて、自分勝手に登って部品をはぎ取っていいという今からすれば夢のような世界だったのだ。
結婚して子供ができてからも息子と一緒に遊びに行くようになり、うちの長男にとってはある意味遊園地のような遊び場所になってたと言っても過言ではない。
堤防の建設により閉店が確定してからは、少しずつ在庫が減っていくのが寂しくてしょうがなかった。そして惜しまれながらも閉店。完全に「湘南ジャンクヤードロス」になっていたのだが…
何気なくグーグルマップを見ると、別の場所に「湘南ジャンクヤード」の文字が!
なんと、2024年1月(正式には2023年の末にも一日だけ営業していたそうだが!?)場所を移動してリニューアルオープンしていたのだった。
敷地は減少↓ なれど在庫は急増!?
移転先は、馬入橋のたもとにあった旧敷地から東へ550m。国道一号線「YSP湘南」の裏にあるので見つけやすいと思う。ちょっと細い路地を裏に入っていくと…
あった。
いやむしろ、これを正式にしてほしいくらい。
とても控えめな、だけど謎の圧を感じる「湘南ジャンクヤード」の看板。
中に入るといきなり大量のバイクが出迎えてくれる。バイクの数が多すぎて狭い画角のカメラじゃ、全然収まりきらない。てことで、別のカメラで撮ってみると・・・
べべん! これでもまだ3分の1! 後ろを見るとこうだっ!!
じゃじゃん!
どうだろう? このバイクの群体ともいえる在庫数が伝わるだろうか? 無理やり広角にして納めるとこんな画になる。
だけどこれでもすべてのバイクが収まったわけじゃない。
こでもまだ収まらない…!
敷地の端っこから広角レンズで取るとこんな感じ。実は右にもまだバイクがちょっとあるのだけど、それでも奥のバイクが潰れちゃって見えやしないという…。
いったい、どんだけの在庫があるってんだ…。
ちなみにこの湘南ジャンクヤード特有の陳列があって、1万円ごとのグループ分けがされている。行くたびにグループ分けが変わっていたりするので一概には言えないが、今回はざっくり1万円から11万円のコーナーに分かれていた。
それ以外では5500円という破格の「プロ用ジャンク品」コーナーや、敷地の端をぐるりと埋めつくすかのような高価格帯(それでも35万円以下)の車体は、個別に値札が付いているので、気になったものは是非とも値札を探してチェックしていただきたい。
ぶっちゃけた話、写真とテキストでこの在庫の紹介はできない。
数が多すぎて無理! だけど雰囲気を伝えることはできると思うので、文章より写真。矢継ぎ早にお見せしたいと思う。
11万円コーナー
このコーナーは湘南ジャンクヤードでは「高価格帯」に位置する。かなり綺麗な車両が多いのが特徴。
8万8000円コーナー
8万8千円でもまだまだ綺麗な車両が多い。この価格帯ならすぐにでも走り出せそうだ。
7万7000円コーナー
綺麗なボックスが付いたジャイロアップがあった。ビッグスクーターも並んでいる。
6万6000円コーナー
外装にちょっと傷がある個体も出てくるけどまだまだキレイ。
5万5000円コーナー
ここら辺から急に面白くなってくる。
外装の傷だけでなく、色あせていたり、錆が発生していたり。だけど、YBR125はなかなかに程度がよさそうだった。
4万4000円コーナー
そこそこ古いものやレアなものもチラホラと。ここら辺の価格帯から原付スクーターのボリュームがぐっと上がってくる。
3万3000円コーナー
3万3千円になってくると、グっと「ジャンク感」が増してきた。
サーフボードのマウント付きの車両もあった。いわゆる「改造車」も普通に売っているのが湘南ジャンクヤードのスタンダード。
2万2000円コーナー
筆者の個人的な好みでは、この2万2千円コーナーからが面白い。
古くて傷がついてるのは当たり前。外装品が割れていたり、欠品上等。エンジンが始動しない、いわゆる不動車両も多いのでその点は注意していただきたい。逆に言えばそれだから安く買えるともいえる。買い手の技術と審美眼が問われる価格帯だろう。
1万1千円コーナー
1万1千円コーナーともなると、一癖も二癖もあるヤツラがひしめいている。
錆、破損、欠品だけでなく、ビンテージなのかボロなのか判断しかねるものやら、見たことない車両がシレっとまぎれていたりもする。謎の輸入車が入荷していたりもするので必ずチェックしてほしい(笑)。
5500円プロ向けジャンク品コーナー
もはや湘南ジャンクヤードの名物と言ってもいい「5500円プロ向けジャンク品コーナー」。Yahoo!オークションの「部品取り車」がそのままリアルに展示されているような、とんでもないものが並んでいることもしばしば。
ちなみに前回はこんな車両があった。
彼の身に、一体何があったのだろうか…。と言っても、車体が全損でも少なくとも走っていて全損になったわけだ。エンジンはビンビンに元気だったりする可能性もあるので、部品取りとして考えた場合は掘り出し物といえる車両があるのが、このコーナーの特徴でもある。
それ以外の価格帯コーナー
「〇万円コーナー」以外のエリアの車両については、個別に値札が付いているのでチェックしてもらいたい。
湘南ジャンクヤードの2023年までの傾向として、年々スクーターの比率が上がっていた。だけどリニューアルオープン後のここにきて、再びミッション車やスポーツマシンの比率が上がってきてるらしい。
実際に今回、市内の在庫を見てみるとCBRやジグサー、ニンジャやVT250、SRVやらDトラッカー…年式やジャンルお構いなしの、ごちゃ混ぜ状態。あらゆるマシンが文字通り足の踏み場もないくらいにひしめき合っていた。
在庫は400台以上!入れ替わりペースも早い
在庫数について店員さんに尋ねてみたところ、把握してるだけでも400台に及ぶという。400台!! この広さの敷地に400台とは…。正直な感想としては、どうやって出し入れしてるのか想像がつかない。
だけど、在庫の流動性は高いそうで、1日に20台入荷する時もあれば、その一方で1日に10台売れるのが日常的だそうで、これだけの在庫数があっても代謝はかなり激しいとのこと。
事実筆者は1ヶ月ぶりに訪問したのだけど、並んでるバイクたちのほとんどは入れ替わっていた。そして、その在庫はまだ増えていくというのだから驚かされる。
以前の湘南ジャンクヤードよりも敷地面積そのものは縮小しているはずなのに、この露天エリアの在庫数は確実に増加している。それはまるで、植え替えた途端に成長し始める樹木のように…。ひょっとしたら湘南ジャンクヤードはこれからも更に成長していくのかもしれない!!
車両のチェックについて
湘南ジャンクヤードでの車両のチェック方法について店員さんに聞いてみた。
基本的に全ての車両は始動チェックOKとのこと。必ずスタッフの方がいるので、声をかけてもらえれば、キーをオンにしてセルスタート、またはブースターを接続してのエンジン始動のチェックができるので、是非自身の目でしっかりチェックして納得の上で購入を検討してほしいとのことだ。
なお、44000円コーナー以上の車両であれば、そのほとんどがエンジンがかかるらしい。実際来訪したお客さんは「湘南ジャンクヤード」という名称のイメージから、もっとジャンクなものを想像してきたけど、思っていたよりバイクの程度が良くて喜んで買っていくお客さんが多いとのこと。
宝探しのようなバイク選びを楽しんでほしい
店員さん曰く、お話を伺ったお客さんの9割が「とても楽しかった」という感想を語ってくれたという。
また、これから訪問する皆さんへのメッセージはありますかと尋ねたら「湘南ジャンクヤードに来て、是非とも宝探しのようなバイク選びを楽しんでほしい」とおっしゃっていた。
復活してくれて本当に嬉しい
場所が変わっても、湘南ジャンクヤードは湘南ジャンクヤードだった。個人的に好きなのは、やっぱり3万円以下のコーナー。「こんなの普通のバイク屋じゃ絶対に見られない!」ような車両が普通に並んでいるのが見ているだけで楽しいのなんのって(笑)
極めつけは湘南ジャンクヤード名物「プロ向けジャンク品|5,500円コーナー」やっぱこれに尽きるでしょう!
全体の敷地は小さくなったものの、露天販売エリアとしてはむしろ拡大しているので、湘南ジャンクヤードならではのジャンクバイクを求めるユーザーにとってはこれまで以上に楽しめるはず。
普通のバイク屋では絶対にお目にかかることのできないマシンたちがひしめいているので、宝探し気分で是非来店してみてほしい。
湘南ジャンクヤードの店舗情報
湘南ジャンクヤード
〒253-0073 神奈川県茅ヶ崎市中島242−1
https://maps.app.goo.gl/SyaoM5g18vHwDjij7
私のYouTubeチャンネルのほうでは、「バイクを元気にしたい!」というコンセプトのもと、3日に1本ペースでバイクいじりの動画を投稿しております。よかったら遊びにきてくださいね~!★メインチャンネルはコチラ→「DIY道楽」 ☆サブチャンネルもよろしく→「のまてつ父ちゃんの日常」
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
最新の関連記事(DIY道楽テツ)
アクセルワイヤーが長すぎた!というトラブル ハンドルを交換して長さが合わなくなってしまったり、はたまたケーブルそのものが痛んでしまったり。こうしたアクセルワイヤー(スロットルケーブル)を交換する際、「[…]
セルが弱くなったらバッテリー交換のサイン スクーターのバッテリーが弱ってきたのか、始動性がイマイチになってきました。 そういえば、このバッテリーもずいぶんずいぶん古くなってきたので、バッテリーを買い替[…]
新品タイヤが滑るその理由 新しいタイヤは滑ります。 滑りたくないから新しいタイヤに交換したというのに、なぜか新しいタイヤはマジで滑るんです(経験者は語る)。 なぜ滑るかというと、それはタイヤの製造過程[…]
場所によっては恒例行事なバイクの冬眠(長期保管) 「バイクの冬眠」…雪が多い地域の皆様にとっては、冬から春にかけて毎年恒例の行事かもしれませんね。また、雪国じゃなかったとしても、諸事情により長期間バイ[…]
燃料コックにも涙? それはある日の出来事。バイクで走り出そうとガソリンタンクの燃料コックをオンにした時、指先に冷たいものを感じました。 何があるのかと覗き込んでみると・・・燃料コックが泣いているぅ~![…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
バイクのパンク修理を自分でやるときに知っておきたい基本知識 どんなに注意して走っていても、路面の釘やネジなどを拾ってパンクすることは少なくありません。とくにバイクは路肩を走行する場合も多く、路肩には車[…]
シュアラスターの「バイク洗車図鑑」 バイクが違えば洗い方も変わる! 車種別の洗車情報をお届けするシュアラスターの「バイク洗車図鑑」、今回は2025年4月に発売されたばかり、ヤマハの新型「YZF-R25[…]
バイクオイル交換とは? エンジンオイルの役割 バイクのオイル交換とは、エンジン内部の潤滑や冷却、清浄などを担うエンジンオイルを新しいものに入れ替える作業です。 エンジン(内燃機)内部は精密パーツが高速[…]
あったよね~ガンスパーク! 「ガンスパーク」ってありましたね~。覚えてるだけじゃなくて、実際に使ってみたという方も多いのではないでしょうか。1980年代後半~1990年代前半は、どのバイク雑誌を開いて[…]
ギラギラの深い艶でボディが潤うと評判のチューブ入りのクリーム状ワックス「ゼロクリーム」に、新しい仲間が加わります。 白と緑が反転したパッケージが目を惹く「ゼロクリーム ノーコンパウンド」! その名の通[…]
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
ファクトリーマシンで参戦するということ 加賀山就臣さんが率いる「DUCATI Team KAGAYAMA」は、2024年の発足以来のピンチに陥った。全日本ロードレース第2戦SUGOの練習走行で転倒から[…]
海外超速報(動画付き) ついに本気のネオクラ来た! スズキGSX-8T/TT 1960年代の俊足ネイキッド「T500」(GT500の先祖)を現代的にオマージュした、スズキ渾身のネオクラシックが、海外で[…]
「53年の歴史」と今後のヤングマシンについて語りつくす! 1999年にスタートし、著名人やセレブをゲストにカー&オートバイライフをトークするFMラジオ、「FMドライバーズミーティング」。 そんな歴史あ[…]
「ポケッタブル高圧洗浄機SWU-1/PHP-1」の回収および交換を実施 株式会社サイン・ハウスは、「ポケッタブル高圧洗浄機SWU-1/PHP-1」に搭載されたバッテリーパックについて、委託するバッテリ[…]
キャンペーンにエントリーしてKawasakiチームを応援しよう 株式会社カワサキモータースジャパンでは、抽選で1名に「Ninja ZX-6R KRT EDITION」の新車が当たるプレゼントキャンペー[…]
人気記事ランキング(全体)
4つの冷却プレート&ペルチェ素子で最強の冷却力を実現 「ペルチェベスト」は、業界最先端の半導体冷却技術を採用し、前後4か所に冷却プレートを搭載した新発想の冷却ウェアです。小型冷蔵庫にも使われるペルチェ[…]
スーパーフォアをベースにシリンダー前傾角を変更、フレームも新設計した4本マフラーのトラディショナル感性! 1997年、ホンダは4本マフラーのCB400FOURをリリース。 すでに1992年からCB40[…]
350ccクラスの破壊者! 現地価格はハンター350やGB350よりも安い BSAモーターサイクルズが新型モデル2機種を発表した。ロンドン開催の国際発表会で公開されたのは、ティーザー展開されていた「バ[…]
RCBテクノロジーを継承し誕生したCB900F CB750FOURの登場から10年ライバル車の追撃から復権するためホンダが選択したのは耐久レース常勝のワークスマシンRCB1000の心臓を持ち既存のバイ[…]
CoolMax素材で快適な着用感を実現 「コミネ クールマックスRフルフェイスインナーマスク AK-090」は、暑い季節や激しい運動時でも皮膚の温度を33.3度に近づけてくれる快適吸汗/即乾素材「Co[…]
最新の投稿記事(全体)
スズキCNチャレンジのファクトリーマシンと同じウイングを装着(一部地域でオプション設定) スズキは、初代GSX-R750から40周年にあたる今年、「GSX-R1000」「GSX-R1000R」の復活を[…]
人気のネオクラシックモデルに、グラフィックデザイナー・加藤ノブキ氏の第3弾 アライの「RAPIDE-NEO(ラパイドネオ)」は、かわす性能を追求した安全性と快適性をクラシカルなデザインでまとめたフルフ[…]
2025年モデル概要:ほぼ全身に手が入った進化版SE 海外では存続していたZ900の上級モデル、Z900SEが国内モデルとしても復活したのは2025年4月のこと。エンジンやフレーム、足まわりに手が入り[…]
日本限定カラーの「アイボリー」のスタイング&主要諸元 新型2025年モデルXSR900のトピックスはなんといっても、日本市場だけの限定カラー「アイボリー(正式名称:セラミックアイボリー)」である。往年[…]
ヘルメット装着で手軽に使えるバイク専用ドラレコ 「MiVue MP30Gps」は、バイクヘルメットに直接取り付けられるドライブレコーダー。これまでの車体取り付け型と違い、視界や操作性を損なわずに取り付[…]