[DIY整備の裏技] “ペットボトル”を使ってオイル交換作業を安価&簡単にやっつける!《2024年3月第2位》

※2024年3月にWEBヤングマシンで大きな反響を呼んだ記事をあらためて紹介します。こちらは第2位の記事です(初公開日:2023年9月27日)。
バイクや車のオイル交換で、オイルジョッキとかオイルパンとかを最後に使ったのはいつだったか…。持っていることは持っているのですが、文字通り奥のほうで埃をかぶっているのですよ。その代わりに活躍しているのは“ペットボトル”。ハイ、飲み物とか入ってるアレです。今回はそんなチープ&廃品リサイクルなお話をシェアさせていただきます~!
●文/まとめ:ヤングマシン編集部(DIY道楽テツ)
ペットボトルがあればオイル交換に勝てる!
いきなり結論ですが、オイル交換にペットボトル、めっちゃ使えます。それこそオイルを抜くところから、新しいオイル入れるところまで。終始一貫。全部できます。
ちなみにコレ、パッと思いついたアイデアではなくて、もう何年も前から自分の作業でやっていまして、実績ありますのでどうぞご安心を。
四角のペットボトルがおすすめ!
用意はペットボトルをカットするところから
まずはオイルを抜くところから始めましょう。
ペットボトルは四角いものを選びましょう。そして、こんな感じにカットします。オイル排出に特化するなら、気持ちペットボトルの注ぎ口寄りを開口すると使いやすいです。
ドレンボルトから抜いたオイルを受けます。
注意点としては、なにせペットボトルなので、エンジン停止直後の熱々オイルには不向きです。さすがに溶けはしませんが、とてもふにゃふにゃになるので、あとあと面倒。ほどよいお風呂ぐらいの温度であれば、オイルも抜けやすいし、ペットボトルも影響をほとんど受けないので大丈夫です。
熱にだけは強くないので、熱々よりは風呂ぐらいの温度がベスト
ペットボトルのメリット1:廃オイルのチェックが楽チン
ペットボトルは透明ですから、抜いたオイルを目視でチェックすることができます。
光が当たりやすいのでオイルのコンディションがよくわかります!
上からはもちろん、横からだったり底の沈殿物だったり、光を当てて見ることができるので、鉄粉が混ざっていてもよくわかります(意外とコレ重要でしょ?)。
オイルの熱劣化の模様が色で判別できるので、筆者としても重宝しているポイントでもあるのです。
ペットボトルのメリット2:オイルを捨てるのが楽! 掃除も楽!!
続いて、抜いたオイルを捨てる時のオハナシ。
廃油をリサイクルするのであれば、オイルを注入した後の空き缶をそのまま再利用することが多いと思います。
ペットボトルを傾けてキャップを外して、
こうやって注ぎます!!
ペットボトルのクチがほどよい大きさで、4Lのオイル缶にそのまま「カポッ」と入ってしまうのです。手を放しても逆さまのままホールド可能。
しばらくこうして立てておけば、ペットボトル内のオイルはほとんど落ちてしまうので、軽くペーパーで拭くだけできれいになるのです。
ペットボトルのメリット3:ジャバラ装着で漏斗になる!
ペットボトルはオイルの注入にも使えます。
新品オイルを注入する時に、通常ならばオイルジョッキに移し替えたり、別途ジョウゴを用意して缶から注いだりするのですが、ここでもペットボトルが役に立ちます。
用意するのはコレ。
オイルを買うと貰えますよね、ジャバラの注入口。
これがまさかの・・・
ペットボトルにぴったり接続可能!!
まさかペットボトルにジャストフィットとは、お釈迦様でもわかるめぇて!
注ぎ口を装備したペットボトルをエンジンの注入口に差し込めば、あとはペットボトルにオイルを注げば、こぼれたり汚すことなくオイルを入れることができます。
じつはコレ、クルマのほうがむしろ便利で、ものによってはオイルジョッキでも最初こぼしたりしてしまうところ、でっかい漏斗のようにペットボトルがオイルを確実に注入口に導いてくれるのです。
むしろ4輪で活躍します
ほらほら。
4L缶からもダイレクトに注ぐことができるのです。
そして使用後は、再び廃油缶に差して放置しておくだけで、残ったオイルも落ちちゃって、かなり綺麗になってくれるのです。
どうですか? すごいっしょ??
ペットボトルのメリット4:痛んだらリサイクルも可能
これだけ便利なペットボトルですが、なんたって元がペットボトルなわけで、オイルまみれではNGなものの、ある程度綺麗に洗ってやればそのままリサイクル可能です。ゴミにならない。再生可能な資源なのです!!
ペットボトルは滅びぬ。何度でも蘇るさ!
いかがでしたでしょうか?
かなりチープな方法ではあるので、専用のオイルパンには及ばないものの、一方でペットボトルならではの便利さがあって、筆者自身はもうペットボトルが手放せません。
貴方もおひとつ、いかがすか!?(笑)
この記事が、何処かの誰か様の参考になれば幸いです。今回もご一読ありがとうございました~!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
最新の関連記事(DIY道楽テツ)
空気圧のチェック。「適正圧」には意味がある タイヤの空気圧管理、ちゃんとやってますか? この「ちゃんと」管理ってとこに、実は落とし穴があるんですよね~。たとえば、空気圧が低いとグリップ力が低下したり、[…]
動きが渋い鍵穴に潤滑剤はNG! ・・・の前に ちょっと前に「キーの回りが渋くなってきた鍵穴に、潤滑剤を吹きつける(注入する)のはNG!」という情報がネット上で広く流れました。その理由は一時的に動きが滑[…]
やっぱり「素手」が好き! いきなりですが、筆者はかなりの作業を素手で行っています。ていうか、素手が大好きです。ボルトを回すにしても、工具を持って締め付けるにしても、とにかく手先にダイレクトに伝わる感覚[…]
地味に迷ってない? スパナのサイズ選び スパナやレンチのサイズ選びって、地味に迷いますよね。もちろん、バイクメンテのエキスパートともなれば、見ただけでボルトやナットのサイズがわかるものですが、ビギナー[…]
タイヤの皮むきの必要性 「タイヤを新品に交換したらやるべき」とされているタイヤの皮むき。具体的にどのような必要性があるのかというところから、話を始めたいと思います。 新品タイヤの表面には、製造時に使わ[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
シュアラスターの「バイク洗車図鑑」 バイクが違えば洗い方も変わる! 車種別の洗車情報をお届けするシュアラスターの「バイク洗車図鑑」、今回は大ヒット街道まっしぐら、女性人気も高いホンダ「レブル250(S[…]
エアインパクトレンチ:手のひらに収まるサイズで500Nmを発揮。狭い場所で活躍する力自慢 ガレージにエアコンプレッサーを導入したら、まず揃えておきたいのがエアブローガンとエアゲージ、そしてインパクトレ[…]
ソケットセット:ツールキャビネットの引き出しにそのまま収まるトレイ付きZ-EALセット ラチェットハンドルもソケットも、専門メーカーのノウハウを注入して開発されたZ-EAL。その代表的アイテムをセット[…]
創業60年以上の老舗メーカーの強力アルカリクリーナーに注目 モータリゼーションの先進国・アメリカでは早くから洗車やディテーリング産業が確立しており、より短時間で効率よく愛車を輝かせるためのケミカル製品[…]
空気圧のチェック。「適正圧」には意味がある タイヤの空気圧管理、ちゃんとやってますか? この「ちゃんと」管理ってとこに、実は落とし穴があるんですよね~。たとえば、空気圧が低いとグリップ力が低下したり、[…]
人気記事ランキング(全体)
トレッドのグルーブ(溝)は、ウエットでタイヤと接地面の間の水幕を防ぐだけでなく、ドライでも路面追従性で柔軟性を高める大きな役割が! タイヤのトレッドにあるグルーブと呼ばれる溝は、雨が降ったウエット路面[…]
新型スーパースポーツ「YZF-R9」の国内導入を2025年春以降に発表 欧州および北米ではすでに正式発表されている新型スーパースポーツモデル「YZF-R9」。日本国内にも2025年春以降に導入されると[…]
実は大型二輪の408cc! 初代はコンチハンのみで37馬力 ご存じ初代モデルは全車408ccのために発売翌年に導入された中型免許では乗車不可。そのため’90年代前半頃まで中古市場で398cc版の方が人[…]
北米にもあるイエローグラフィック! スズキ イエローマジックといえば、モトクロスやスーパークロスで長年にわたって活躍してきた競技用マシン「RMシリーズ」を思い浮かべる方も少なくないだろう。少なくとも一[…]
アルミだらけで個性が薄くなったスーパースポーツに、スチールパイプの逞しい懐かしさを耐久レーサーに重ねる…… ン? GSX-Rに1200? それにSSって?……濃いスズキファンなら知っているGS1200[…]
最新の投稿記事(全体)
カラーバリエーションがすべて変更 2021年モデルの発売は、2020年10月1日。同年9月にはニンジャZX-25Rが登場しており、250クラスは2気筒のニンジャ250から4気筒へと移り変わりつつあった[…]
圧倒的! これ以上の“高級感”を持つバイクは世界にも多くない 「ゴールドウィング」は、1975年に初代デビューし、2001年に最大排気量モデルとして登場。そして2025年、50年の月日を経てついに50[…]
カワサキ500SSマッハⅢに並ぶほどの動力性能 「ナナハンキラー」なる言葉を耳にしたことがありますか? 若い世代では「なんだそれ?」となるかもしれません。 1980年登場のヤマハRZ250/RZ350[…]
マーヴェリック号の燃料タンク右側ステッカー エンタープライズに配属された部隊 赤いツチブタは、「アードバークス」の異名を誇る米海軍「第114戦闘飛行隊(VF-114)」のパッチ。1980年代には第1作[…]
公道モデルにも持ち込まれた「ホンダとヤマハの争い」 1980年代中頃、ホンダNS250Rはヒットしたが、ヤマハTZRの人気は爆発的で、SPレースがTZRのワンメイク状態になるほどだった。 しかしホンダ[…]
- 1
- 2