
夜道雪さんのように、声優/タレントとしてマルチに幅広く活躍し、歌手としてデビューもしている人から、本業ではなくインスタグラムなどのSNSやYouTubeなどの動画サイトを通じて、趣味のひとつとしてバイクを楽しむ様子を発信している方々。実にさまざまですが、メディアやイベントで目にする機会が多くなった“#バイク女子”。そんなカノジョたちと、お仕事をご一緒する機会が増えています。
●文:青木タカオ ●写真:ウィズハーレー編集部(井上演 磯部孝夫)
メディアも多用する“◯◯◯女子”
バズりワードとして、SNSをはじめメディアでもよく使われるようになった「◯◯◯女子」という言葉。セクシュアリティの多様化が認知され、ジェンダーレスな時代とはそぐわないところもありますが、なにかと用いられることが多く、「バイク女子」もまたよく目にします。
賛否両論、さまざまな意見がある中、筆者(青木タカオ)もまたそのフレーズをメディアで使うひとりであり、否定的な人にとっては罪深き重罪人なのかもしれません。
ウィズハーレーの企画にて、ハーレーダビッドソンのオフィシャルイベント「ブルースカイヘブン」に参加してくれたバイク女子(ハーレー女子)たち。
筆者の場合、『WITH HARLEY(ウィズハーレー)』というハーレー専門誌の編集長を務めていることから、“バイク女子”をさらに絞り込み、“ハーレー女子”という言葉を使い、記事のコーナータイトルにしたり、はたまたイベントでは「ハーレー女子トークショー」などという、反対派(!?)からしてみれば実にけしからん催しまで開いてしまう始末です。不愉快に感じる人には、この場を借りてお詫び申し上げます…。
H-D公式イベント「ブルースカイヘブン」にて、『ウィズハーレー』が開催したステージイベント「ハーレー女子トークショー」。
一方で、「ハーレー女子トークショー」はどこへ行っても盛況で、その人気ぶりが窺えます。知名度の高いバイク女子が登壇する場合はなおさらで、熱心なファンも存在し応援してくれるから、企画を催した我々メディアサイドも嬉しいかぎりです。
増加傾向にある女性ライダー。写真はスポーツスターを愛車にするメグミさん。
警察庁が公表した令和4年(2022年)の運転免許統計では、2018年以降の5年間で二輪免許を取得した女性は右肩上がりに増えており、交付件数は2018年2万7939件/2019年3万445件/2020年3万3408件/2021年4万4150件/2022年4万4975人を数えました。
全体から見れば圧倒的少数派
それでも、全体から見れば女性ライダーの割合はまだまだ少なく、2022年だけを見ても免許取得者数27万5109人のうちの16%程度。大型二輪免許が必要となる“ハーレー女子”となれば、さらに半減します。
女性ライダーが増えたからと言っても、まだまだ少数派であることがデータからわかりますし、実際、ツーリング先やイベントなどで駐車場を見渡しても、やっぱり男性が多数派であることは間違いありません。
「ハーレー女子」とも呼ばれるハーレー乗りの女性ライダー。写真は『ウィズハーレー』誌面やYouTubeで活躍する千羽さん。
しかし人気の秘訣は、単に数が少なく可愛らしいからチヤホヤされているのではありません。イベントなどでご一緒して、その理由がわかりました。
ファンにもリアルに神対応!
イベントでファンに神対応するバイク女子たち。写真右から夜道雪さん/秋田ライダーえむちゃん/ぴーすりーふ。「BLUESKY MEETING in NIKKO,TOCHIGI」にて。
自称「北海道の秘密兵器」「俺の嫁系YouTuber」として人気絶大な夜道雪さんを、ハーレーダビッドソンジャパンが主催する「BLUESKY MEETING(ブルースカイミーティング)」にお招きしました。
ステージイベントも盛り上げてくださる夜道雪さん。左はワタクシ、ウィズハーレー編集長の青木タカオ。必死です。
声優としての主な出演作は『スーパーカブ』(小熊)/『女神寮の寮母くん。』(八月朔日せれね)/ゲーム『SAMURAI MAIDENーサムライメイデンー』(玉織紬)/海外ドラマ『戦え!チアスクワッド:ゲットテン イーブンシリーズ』(マウス)/映画『マロナの幻想的な物語り』(ソランジュ)など、多岐に渡ります。
また、ユニバーサルミュージックからミニアルバム『初雪 First Love』でソロアーティストデビューも果たすなど、“バイク女子”としての活動以外でも超人気です。
イベントにはファンの方々がご来場してくださり、なかには丸一日いてくださる熱心な人も。トークイベントやブースを盛り上げてくれ、とてもありがたいのでした。
イベントを精一杯盛り上げてくれる夜道雪さん。「BLUESKY MEETING in NIKKO,TOCHIGI」にて。
そんなファンの方々に、夜道雪さんはひとりずつ声をかけ、休憩もとらずイベントを盛り上げることを優先して考えてくれるから、これにはスタッフら関係者も感心するばかりです。
告知も精力的に手伝ってくれた
また、インスタグラムで活動している「秋田ライダーえむちゃん」は、その名の通り秋田ご出身の女性ライダー。ハーレーのスポーツスター1200を愛車に全国を走り、その様子を随時アップしています。
スポーツスター1200Tスーパーローを愛車に、全国を走るインスタグラマー・秋田ライダーえむちゃん。
カノジョもまた「ブルースカイミーティング」へお誘いすると、告知活動からさまざまなアイデアを一緒に考えてくれ、SNSやYouTube上で公開するのを手伝ってくれました。
「ブルースカイミーティング」のキービジュアルでは、手でキツネサインを作っていることから、「日清のどん兵衛」のテレビコマーシャルをオマージュし、女優・吉岡里帆さんに負けじとキツネ耳をつけて「コーンっ!」
さらに、北海道・苫小牧での開催では、日本ハムファイターズにちなんで“キツネダンス”を披露してくれました。
そして、テレビ番組のパロディとして『全力坂』にも挑戦。東京都港区にある暗闇坂/狸坂を全力で駆け上がってくれました。
いかがでしょうか、バイク女子たちのサービス精神! ファン急増もナットクでございます。今後もカノジョたちがメディアやSNSで注目され、イベントなどで活躍すること間違いなしと、一緒に仕事をしてみてつくづく思った次第でした。今回は、そんなお話。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(青木タカオ)
わずか1日のみの開催でありながら、来場者数は1万人規模。毎春、ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で行われるカスタムショーが「JOINTS CUSTOM BIKE SHOW(ジョインツカスタムバイ[…]
ラジオが泣いた夜 片岡義男のオートバイ小説に影響され、その世界観に昔も今もぞっこんであることをいろいろなところでハナシているボクですが、こともあろうか公共の電波=ラジオでもそんなお喋りをさせていただき[…]
あの『週刊プレイボーイ』と夢のコラボ!? こんにちは、バイクライターの青木タカオです。今回はご報告したいことがひとつあります。バイク記事を寄稿させていただいております『週刊プレイボーイ』(集英社)にて[…]
日本のカスタムシーンを牽引 有力カスタムビルダーたちの作品が、一度に集結するたいへん貴重な機会となっているのが、「ヨコハマホットロッドカスタムショー」です。「日本のカスタムシーンはいま」「トレンドは?[…]
人気記事ランキング(全体)
どうする? スクーターのエンジンがかからない ※これはまさに、筆者が直面した実話です。我が家のスクーター(TODAY)に乗ろうと思って、車庫から引っ張り出しました。ちょっと久しぶりですね。エンジンをか[…]
カスタムスピリットから生まれた英国ブランド まずMUTT Motorcyclesというブランドについておさらいしておこう。2016年、英国バーミンガムでカスタムビルダーのWill RiggとBenny[…]
“思い出の1台”に乗りたい バイクメーカーがニューモデルを開発する際は、ユーザーがそれを受容できるか、あるいは新たなマーケットを作り出せるかが重要。レーサーレプリカもネイキッドも、それがウケると分かっ[…]
日本の免許制度を考慮してナナハン4気筒と同時開発 GS750の弟分。世間にはそういう見方をする人がいるけれど、’76年から発売が始まったGS400を弟分と呼ぶのは、少々語弊があるのかもしれない。なんと[…]
随所に専用部品を投入したZシリーズ初のR仕様 Z1000の派生/上級機種として’78年に登場したZ1‐Rは、評価がなかなか難しいモデルである。まず当時の流行だったカフェレーサーの手法を取り入れながら、[…]
最新の投稿記事(全体)
エンデュランス バイクETCケース 汎用 EK395HANA1の概要 エンデュランスのETCケース EK395HANA1は、材質にSUS304を採用した黒塗装仕上げで耐久性と防錆性に配慮された製品です[…]
FLHXSE CVOストリートグライド:CVOでは唯一となるバットウイングフェアリング フラッグシップモデルを象徴するバットウイングフェアリング。そのアイコンを持つ最上級仕様が「CVOストリートグライ[…]
コンパクトで使いやすいワイヤーロック ヘンリービギンズの「デイトナ ワイヤーロック DLK120」は、質量約90gの軽量設計で、ツーリング時の携行に適したポータブルロックです。ダイヤルロック式のため鍵[…]
随所に専用部品を投入したZシリーズ初のR仕様 Z1000の派生/上級機種として’78年に登場したZ1‐Rは、評価がなかなか難しいモデルである。まず当時の流行だったカフェレーサーの手法を取り入れながら、[…]
125ccクラス 軽さランキングTOP10 原付二種は免許取得のハードルも低く、手軽に楽しめる最高の相棒だ。とくに重要なのは「軽さ」だろう。軽ければ軽いほど、街中での取り回しは楽になるし、タイトなワイ[…]
- 1
- 2