今週末がラストチャンス?! 今が見頃の『富士河口湖紅葉まつり』ツーリングにオススメのルートは?
●文:[クリエイターチャンネル] 風間ナオト
着々と秋が深まり、ここしばらくの寒気で葉の色付きもいよいよフルスロットル! 首都圏近郊のツーリング先としておなじみの河口湖周辺では、10月29日(土)から11月23日(水・祝)にかけて、『富士河口湖紅葉まつり』を開催中です。
立て続けにバッテリー上がりやヘッドライトのバルブ切れに見舞われ、ここのところバイク成分(?)が不足気味だった山梨を拠点とする筆者も急きょプチツーリングに行ってきたので、現地の様子をリポートします。
多彩なコーナーが連続する「御坂みち」こと国道137号
会場が、中央自動車道・河口湖I.C.から約10分、東名高速道路・御殿場I.C.から約15分の場所なので、どちらかで降りて向かうのが最速ですが、東京方面から行かれる方は、中央自動車道・勝沼I.C.で降りるのも良いでしょう。
一旦、国道20号(甲州街道)をしばらく走り、山梨県道34号白井甲州線を経由。国道137号に入り、河口湖へと直行する、「ただ高速を走ってもなぁ……」という方にもぴったりの時短と走り応えがバランスしたオススメのルートです。
「御坂(みさか)みち」こと国道137号は、なだらかな高速コーナーやアップダウン、回り込んだヘアピン状コーナーなどが続き、走っていて楽しいだけでなく、道沿いにある富士見橋展望台からは、その名の通り、富士山がよく見えます。
現地に到着する前からテンションが爆上がりですが、これからの季節、特に朝などは路面が凍結し、スリップする可能性があるので注意が必要。周囲の景色に視線を奪われ、クラッシュなんてことにならないようくれぐれもお気を付けを。
加えて国立公園特別地域としては日本で初めて建設された、河口湖大橋を走りながら眺める富士山の姿は絶景! 渋滞解消を目的に建設され、有料道路として使われていましたが、現在は無料化され、富士スバルラインと一緒に「日本の道100選」にも選ばれています。
メイン会場を鮮やかに彩る「もみじ回廊」と「奥の細道」
まつり最大の見どころは「もみじ回廊」とそこから続く「奥の細道」です。
メインの会場となる「もみじ街道」周辺の駐車場にバイクを停め、何分か歩いていくと「もみじ回廊」を指し示す木製の看板が見えてきます。
そこから始まる緩やかな坂を登っていくと小道いっぱいに色鮮やかな紅葉が広がり、さらに進んでいくと2022年から登場した「奥の細道」が続きます。
聞くところによると「奥の細道」に当たるエリアはこれまで解放されていませんでしたが、知らずに突き進む外国人観光客が多かったため、公開されることになったんだとか。
取材当日は平日でしたが、好天だったこともあり、大盛況。反時計回りの歩行ルートが設定されているので、逆走しないなど、マナーを守りましょう。
土日や最終日の11月23日(水・祝)はさらなる混雑が予想されるので、早めに出発するか、17時からのライトアップを目指してゆっくり出るか、どの道を通るかなど、到着時刻を読んで、あらかじめしっかりとスケジュールを練っておくのも大切です。
霊峰富士を囲んだ構図の写真が撮れる「もみじトンネル」
メイン会場を飛び出し、「湖北ビューライン」の名で親しまれる山梨県道21号河口湖精進線に入り、バイクで15分ほど走ると、道路の両脇と中央にカエデの木が植えられた通称「もみじトンネル」が現れます。
紅葉で霊峰富士を囲んだ構図の写真が撮れる撮影スポットとして大人気で、10台ほどクルマが停められる無料駐車場が近くにありますが、大変混み合うことが見込まれ、反時計回りで来ると入れません。
まずは富士山を左手に眺めながら紅葉がトンネル状に広がる道を気持ち良く走り抜け、その先でUターンするか、時計回りで湖を周遊して向かうのが得策でしょう。
河口湖自然生活館のある大石公園も定番スポットです。
湖畔に沿った遊歩道、「花街道」と「花小富士」には、年間を通して楽しめるよう四季折々の植物が植えられているので、花越しの富士山を撮影でき、色鮮やかな植物と青い空、富士山のコントラストを存分に堪能できます。
バイクで軽く汗をかいた身体に塩味が染みる信玄唐揚げ
クレープ、たこ焼き、ステーキ串など、メイン会場周辺にはいろんな屋台が出ているので、そこでお腹を満たすことも。
筆者は「富士宮やきそば(500円)」と塩味の「信玄唐揚げ(600円)」を購入。太めの麺に絡まった甘辛いソースとカリカリ唐揚げの塩分が、バイクを走らせて軽く汗をかいた身体に染みわたります。
“冷めても旨い!”という唐揚げには、他に醤油味(600円)と甘辛の「震源揚げ(700円)」があり、値段はそれなりな感じですが、大きめの唐揚げが5〜6個入っていて、俳優の寺島進さん似のお兄さんが、串を2本付けてくれました。
それとフルーツ王国の山梨とあって、シャインマスカット、富有柿の直売をしているお店もありました。
ツーリングに決して欠かせない(?)ソフトクリームは、会場からバイクですぐの「旅の駅 kawaguchiko base」でいただきました。
“本物の美味しさ”を厳選して取り揃えることをコンセプトに、2022年6月にオープンした同施設には屋外テラスが設置されていて、紅葉を眺めながら食べるソフトクリームの味は最高! 筆者はミルクソフト(400円)を選びましたが、“山梨ワインの大人味”を謳うワインソフト(480円)も販売されていました。
コーンの先まで詰まったミルクソフトはなかなかのボリューム感で、濃厚というよりもすっきり爽やかなさっぱり系のテイストでした。
ちなみにワインソフトにアルコール分は含まれていないそうなので、バイクやクルマの方、お子さまにも安心です。
関東地方の紅葉シーズンがラストラップを迎える今週末から週明け、是非ぜひ皆さんも『富士河口湖紅葉まつり』に行かれてみてはいかがでしょうか。
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