【BMW R12G/S】オフ走行を見越した専用フレームを搭載〈BMW Motorrad国際試乗会〉

6月上旬にドイツで開催された国際試乗会で、GSファンの間で話題となっている「R12 G/S」を試乗することができた。そのインプレッションをお届けしよう。

●文/写真:土山 亮 ●写真:BMWモトラッド ●BRAND POST提供:BMW Motorrad

本格派に大変身! これはガチンコのオフロードバイクだ

従来のアーバンG/Sは往年の雰囲気を楽しむ色合いが強く、オフ走行にはあまり向かなかったが、新しい「R12G/S」は、ホイールトラベル前210/後200mm/最低地上高245mmという車体だ。

【BMW R12 G/S】■装備重量229kg ■シート高860mm ■空油冷水平対向2気筒 1169cc ■109ps/7000rpm

本格的オフ走行を見越してフレームを専用設計、ステアリングヘッドをわずかに高く前方に移動することで前輪21インチにふさわしいディメンションに。しかも後輪はOPで18インチを用意するという凝りようだ。

今回はBMW所有のエンデューロパークで試乗。ぬかるみやヒルクライムなどダートビギナーの筆者にはハードだったが、最新のトラクションコントロールやABSは頼もしく、Enduroモードなら軽いリヤスライドすら楽しめる。ライディングポジションも立ち姿勢にベストと言える自然なものだ。アーバンGS(筆者の愛車)に欲しかった機能がすべてある! そんな印象すら覚えた。

これは、BMWにとって今期最大のヒット作になりそうだ。

空油冷ボクサーはR12 nineT同様のスペックだが、走行モードにEnduroと各種パラメーターの微調整が可能なEnduro Proを装備。筆者にようなビギナーはEnduroモードで十分だった。

オフ走りは本格派そのもので、上級者なら走り始めた瞬間に実力を理解できるだろう。公道は標準のリヤ17インチ仕様で走ったが、ハイペースのワインディングでも安心して走れるし、フラットダートも駆け抜けるレベルであればまったく問題はなかった。

現行GSで唯一の後輪18 インチにより足着きは厳しいか? 短くなったタンクや肉厚シートは好印象。

リヤサスペンションはR nineT系からレイアウトを変更。トラベルは前210/後200mmと十分。試乗車はOP のハンドルライザーを装備し、立ち姿勢でも自然だ。


※本記事はBMWモトラッドが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。