リチウムイオンバッテリーはこんなライダーにオススメ!〈SHORAI LiFePO4 Battery〉

基本的にどんなバイクにもマッチするが、暗電流には注意が必要

軽量／コンパクトでハイパワーな、SHORAIのリチウムイオンバッテリー。熱や振動にも強く、高い耐久性を誇るため、過酷な耐久レースで闘うレーシングマシンも多く採用しているし、カスタムにもおススメだ。

【SHORAI LiFePO4 Battery】SHORAIのリチウムイオンバッテリーは、エネルギー密度が高く、軽量／コンパクトでハイパワー。自己放電率は鉛バッテリーの1/7なので、充電済みなら1年間放置しても問題なく使える。

とはいえ、レースやハードなカスタムに縁のないライダーは、メリットを感じにくい…なんてコトはない。素材や構造的にエネルギー密度が高く、短時間でしっかり充電できて大パワーを取り出せるため、電気的な負荷の大きな電子装備の多い大型車や、頻繁にセルモーターを回すアイドリングストップ付きのスクーター、セルの回り方が弱い旧車など、あらゆるタイプのバイクにマッチし、そのメリットは計りしれないのだ。

【電子装備満載の重量車】重量車のバッテリーが上がったら、押して移動するのは困難だし、各種電子装備の設定もリセットされてしまう。電子制御フューエルインジェクションの場合、“押しがけ”も基本的に不可能だ。

【アイドリングストップ付き】原付一種／二種スクーターはアイドリングストップ装備車も多いが、短い走行距離で頻繁に停止／発進を繰り返すと、充電量が追い付かないことも。短時間で充電できるリチウムバッテリーなら安心。

【旧いバイク】満充電でもセルモーターの回り方がなんとなく弱い…。そんな旧車には、負荷が大きくても強力なクランキングが可能なSHORAIがオススメ。大型の鉛バッテリーとのコスト差が少ないのも魅力。

しかし、さすがにSHORAIも“魔法のバッテリー”ではない。小容量でハイパワーを発揮する作りのため、“暗電流(待機電流)”が多い車両で、しかも乗る頻度が少ないと、バッテリーが上がりやすくなるのは事実だ。ちなみに暗電流とは、キーがオフの状態でも流れている電流のことで、盗難抑止のイモビライダーやECUのメモリー等が消費する電気。最近はアフターパーツのUSBソケットを装着するバイクも多いが、この装置をバッテリーに直に繋ぐと、それだけで大きな暗電流が流れる製品も少なくない。なので、USBソケットはキーONで通電するACC配線に繋ぐのがオススメだ(技術を持ったショップに依頼)。

また後付けのセキュリティ装置も待機電流が大きいので、冬場など長期間乗らない時にはバッテリー端子を外しておくのが得策だ。コレは従来の鉛バッテリーと変わらない。

充電環境的にキビしい／乗る頻度が少ないバイクの場合

乗る頻度の少ないライダーにとって、繋ぎっぱなしでOKな充電器は便利だが、駐輪場所にコンセントがなければ使えないし、屋外で雨ざらしだと充電器が壊れてしまう。そんな場合も、自己放電率が鉛バッテリーの1/7のSHORAIなら、いつでもエンジン始動できる。

走れば充電するとはいえ、そもそも乗る頻度が少なければ、駐車している間に自然放電してしまう。冬場などの長期保管時も同様だ。

繋ぎっぱなしでOKな充電器は便利だが、駐輪場所にコンセントがなければ使えない。あってもマンション等の共有物なら占有できない。

長期間乗らない時はバッテリー端子を外す? 外さない?

バイクやクルマは、メインキーがOFFの状態でも暗電流(待機電流)が流れているため、長期間乗らないとバッテリーに蓄えた電気は少しずつ減ってしまう。待機電流の大小はバイクによって異なるため、数ヶ月も端子を外さなくて大丈夫な車種もあれば、繋ぎっぱなしだとバッテリー上がりを起こす場合もある。

FI仕様車で後付けのセキュリティ装置などを装備していると、待機電流が多くなる。数ヶ月乗らないのであれば、端子を外すのがオススメ。

待機電流の少ないキャブレター仕様の旧車で、アフターパーツの電装部品が非装備なら、バッテリー端子を外さなくても平気だ。