デイトナが最新のドラレコを発表! ─Mio『MiVue M820WD』9月下旬に発売!─
デイトナが取り扱うバイク用ドライブレコーダー・Mio(ミオ)シリーズの新製品、『MiVue M820WD』が2023年9月中旬より発売開始。8月27日(日)には新型ドラレコの発表&説明会が南箱根のパイカーズパラダイスで開催された。この新製品のドライブレコーダー『MiVue M820WD』は従来品であるM760Dの後継機種にあたり、カメラや記録方式などの全体的な性能アップが図られるとともに、新機能として“駐車監視”や“Trip Lapse(タイムプラス)”などが追加されている。
●文:谷田貝洋暁 ●写真:真弓悟史 ●BRAND POST提供:Mio
『MiVue M820WD』のお披露目には台湾MiTACデジタルテクノロジー社の社長も来場
この新製品の『MiVue M820WD』は台湾本国をはじめ、欧州、オーストラリアやアジア圏でも発売が予定されているものの、発表も発売も日本が先行。8月27日(日)に行われた“オートバイ専用ドライブレコーダー「Mio MiVue M820WD」新商品発表会&トークショー”がワールドプレミアとなったわけだが、それだけ日本市場に対する期待が高いということだ。
『MiVue M820WD』の新製品発表&説明会には、日本でMioシリーズの販売を行っているデイトナの織田哲司社長をはじめ、Mioシリーズの製造元である台湾のMiTACデジタルテクノロジー社の社長や開発陣なども来日して参加。トークショーなども行われ、一般ライダーはもちろん、多くの二輪系メディアが集まった。
「私どもデイトナと台湾のMiTACデジタルテクノロジー社との出会いは2017年。当時、デイトナにはオリジナルのドライブレコーダーを販売していましたが、年々進歩する技術への対応をふまえ、専門メーカーであるMiTACデジタルテクノロジー社との連携をスタートさせました。MiTACデジタルテクノロジー社は、非常に大きな会社で素晴らしい設備を有しており、おかげで毎年毎年商品を進化させることができる。台湾のMiTACデジタルテクノロジー社との連携は、我々デイトナにとってとても大きな恩恵となっています」とデイトナの織田哲司社長が登壇し、挨拶を行った。
MiTAC-SYNNEXグループの年商13兆の大企業
Mio『MiVue M820WD』の製造元であるMiTACデジタルテクノロジー社が属するMiTAC-SYNNEXグループの年商はなんと13兆円(2022年)。
ドライブレコーダーのMioブランドは2002年の立ち上げより20年以上の歴史があり、デイトナとは2017年からパートナーシップを結んでいるが、今回のような新商品発表会は初の試みとのことだとか。会場にはMiTACデジタルテクノロジー社の代表取締役のスティーブ・チャン氏を始め、Mioの開発陣も来場。代表取締役のスティーブ・チャン氏は冒頭のスピーチで、「デイトナは日本で一番メジャーなブランドであり、デイトナとパートナーシップを組めることは非常に喜ばしいこと」と語った。
ちなみにMiTACデジタルテクノロジー社の事業は大きく分けて4つ。
①『スマートモビリティ』事業
これはMioブランドをはじめとするバイク用のドライブレコーダーはもちろんだが、四輪用のドライブレコーダーを作っており、世界中に輸出している。
②『スマートテレマティック』事業
トラックなどのLTE運行管理システムを事業者向けに提供している。単にドライブレコーダーの情報を統括するだけでなく、「居眠り」、「携帯電話使用」などのドライバーモニタリングシステムや、「急発進・急停止」などの発生も管理者に通知するような内容となっている。なんでもMiTACデジタルテクノロジー社はこの部門で世界シェアナンバーワンだとか。
③『スマートインダストリー』事業
業務使用するためのタブレットを開発。5、7、10インチの種類があり、ウーバーイーツの配達員用タブレットやタクシーのモニター。除菌仕様やアルコール洗浄が行えたり、食品業界での厳しい使用環境にも耐えられるような製品を作っており、身近なところではレストランなどで注文時に使うタブレットなどがそれにあたる。
④『スマートAIoT』事業
情報通信技術(ICT)を活用したスマートシティ構想。公共の街灯などを使って通信インフラを整え、各種電力の使用状況や、全てのモビリティを繋いだLTE運行管理システムなどを研究している。MiTACデジタルテクノロジー社では、このほかまた①から④までの事業をつなぐサービスとしてクラウド事業にも力を入れているという。そこで気になるのはスマートシティ構想で展開される次世代の交通社会の中に、バイクがどう組み込まれていくのか? それともバイクは交通社会から排除されるのか?というところだ。
MiTACデジタルテクノロジー社の代表取締役のスティーブ・チャン氏によれば、「LTEなどの運行管理システムをドライブレコーダーに組み込むことは、四輪では既に実用化しているので、技術的には全く難しくはありません。ただ、現状ではそれによってどれだけのユーザーにメリットがあるか? LTE化にみあった価値を提供できるか? というところが難しい」とのこと。
とはいえ長期的にみれば、交通インフラに通信技術が入り込んでくるのは時間の問題である。ただそんな時代がきた場合にも、MiTACデジタルテクノロジー社の技術があれば、通信技術が大きく進んだ次世代の交通インフラの中でバイクが取り残されることはないというわけである。これからMiTACデジタルテクノロジー社のドライブレコーダーMioシリーズがどのように進化していくのか? 非常に楽しみなところである。
安全・安心だけじゃない!バイクライフを楽しむドラレコに進化-Mio『MiVue M820WD』-
煽り運転に事故、もしもの場合の映像証拠となるドライブレコーダー。日本国内だけでなく、世界中でそんな“もしも”の場合に備えてドライブレコーダーを導入するユーザーは増えているとのことだが、今回デイトナから発売されるMioシリーズの新製品『MiVue M820WD』は、ちょっと面白い方向に進化を遂げているのが特徴だ。
もしもの場合の“安全・安心”だけでなく、車載カメラとして日常的にもっと楽しく、使い勝手がいいように進化したのだ。わかりやすい例を挙げれば、携帯アプリとのWi-Fi通信速度アップや、よりファイルサイズが小さくできるビデオコーデックのH.265の採用など。これらの進化により、従来モデル比で撮った動画をよりたくさん残せ、しかもWi-Fiによるスマートフォンへの転送が3~4分ぐらいかかっていたものが3~40秒ほどで済むようになった。撮ったその場で友人と楽しさを共有したり、SNSなどにアップしやすくなったというわけだ。
より処理速度を上げるために新型(上)は本体サイズが若干大きくなっているものの、配線のレイアウト工夫することで狭い場所での組み付けがしやすくなった。また使用するマイクロSDが256GB対応となり、スロット部のパッキンがより確実なOリングタイプへ。
新機能としてはトリッププラス(いわゆるタイムラプス)ファイルの制作機能が追加されたことで、切り取りたいシーンが探しやすくなっていたりする。ドライブレコーダーを単なる安全・安心のための道具としてだけではなく、バイクライフをより楽しくするためのツールとして進化させたというわけだ。
安全・安心の機能も進化
とはいえ“安全・安心”の機能の部分もしっかり進化している。なんと新機能として「駐車監視機能」が追加されたのだ。この機能は、バイクのイグニッションを切った後もしばらくの間(1時間/2時間の設定変更やオフも可能)ドライブレコーダーによる監視を続行。コンビニなどの買い物時のイタズラや他車の接触などを監視してくれるというものだ。
またスリープモードへ移行後も、Gセンサーがバイクの動きを検知すると3秒後に自動的に録画がスタートするようになったという。こうなると気になるのがバッテリーへの負荷だが、「駐車監視機能」ではバッテリー電圧が12.4V以下になると自動停止する装置が付いているのでバッテリー上がりの心配もないという。
ドライブレコーダーMioシリーズの製品コンセプトは、「All About You(全てはあなたのために)」とのことだが、新製品の『MiVue M820WD』は、そのコンセプト通り、より安心・安全で、しかもユーザーが使いやすく、そして楽しくなるような進化を遂げたというわけだ。価格は従来モデルに比べて1万円以上の値上げにはなっているが、これだけ進化していれば新製品の『MiVue M820WD』を選ばない理由はないだろう。
※本記事はデイトナが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。