AELLA創業時、アルミ削り出しのステップを装着していたのはメーカーのファクトリーマシンだけ。糟野さんは、自分のレース用パーツを製作しつつ、ドゥカティなど外車のパーツの製造販売を始めた。最新プロダクトは初期のものと比較すると細部までデザインされ、より複雑な形状となっていることがわかる。また、ステップの車体へのマウント方法も異なり、ステップバーはローレットから削り出しに変化。バーとペダルは別軸の機構となっている。複雑になっている背景には車体構造の複雑化に起因しているが、精度や強度といった操作性を左右する機能面は初期のモデルから繰り返しアップグレードされてきた「証し」そのものといえる。
京都のカスノモーターサイクルが自社開発・製造のカスタムパーツブランド『AELLA』を立ち上げたのは1991年のこと。2023年創業31年をむかえたアルミ削り出しスペシャルパーツメーカーは、工場も新設。新たに5軸マシニングセンタも導入し、より緻密なものづくりへの道を探究しようとしている。 ●文:ミリオーレ編集部(村田奈緒子) ●写真:米村栄一、カスノモーターサイクル ●BRAND POST提供:カス […]