風を探して。ビーナスラインと裏ビーナスラインツーリングの巻【トライアンフ タイガー1200GT エクスプローラー】

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今シーズンも走れる時間が残りわずかとなってきたビーナスライン。ススキの野原が広がる高原を走り、そして今回は裏ビーナスラインまで足を伸ばしてみた。

●文:酒井正樹 ●写真:関野温  ●BRAND POST提供:トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン

ビーナスから裏ビーナスへ

今春、冬季通行止めが解除されたばかりのビーナスラインを走ったものの、武石峠が通行止めで、予定していた裏ビーナスラインに行けなかった。悔いが残る中、ビーナスラインが冬期通行止め(11月後半予定)になる前に、再びビーナスラインを走り、裏ビーナスラインを訪ねることにした。

茅野市街にあるビーナスライン出発点のボード。ここがスタート地点だ。

中央自動車の諏訪ICを降りて国道20号線を南下。そして国道152号線を左折して少し走るとビーナスラインの出発点である青い看板を潜る。「ビーナスラインに入った」と気持ちが高まる中、春にも走った蓼科、女神湖をトレースしながら白樺湖展望台に。目の前に見る白樺湖と蓼科山の景色は綺麗で、また、反対側に見える南アルプスの景観も素晴らしい。

白樺湖展望台。山容が女神に例えられる蓼科山が望める。ビーナスラインの語源でもある。

そして、ここから霧ヶ峰までがビーナスラインのハイライト区間だ。八ヶ岳や南アルプス、中央アルプスなど、国内有数の高峰を眺めながら、さえぎるもののない高層高原の中を走る。ライダーが多いのも嬉しい。今の時期は群生するススキの好景観が楽しめる。

車山高原駐車場入口にある単車神社。御朱印と絵馬は、駐車場の奥にある車山スカイプラザで購入できる。

伊奈丸富士見台駐車場より

やがて、霧ヶ峰富士見台展望台に到着。目の前にススキの草原が広がり、その向こうにアルプスの山々に八ヶ岳、好天ならその名の通りに富士山も見える。

アルプスの眺望が素晴らしい霧ヶ峰富士見台駐車場。軽食も取れて、特に五平餅が美味い!

そして、ぜひ立ち寄りたいのがその先にある車山肩駐車場だ。さえぎるもののない高原越しに綺麗なヘアピン路とその先にアルプスの山並みが見えるまさにビーナスラインを象徴する景観だ。ちなみに、ここの「ころぼっくるひゅって」のボルシチ(1000円~)は美味だが、並ぶのと品切れになるので平日の早い時間に訪ねるのが○だ。

車山肩

ダブルヘアピン路を通り少し走ると、多くのライダーが集う霧ヶ峰の駐車場に着く。ドライブイン「霧の駅」がなくなり少し寂しく はなったが、蕎麦やうどんが食べられる「霧ヶ峰ビーナス」があるほか、屋外にはおかみさんと言葉を交わしながらじゃがバターやきのこ汁がいただける農場直売所がある。そして、霧ヶ峰のお勧めは、ちょうどビーナスラインと交差するようにして霧ヶ峰の中を走る道だ。そのまま茅野や諏訪に降りて行ける道なのだが、数百メートル入っただけでバイクに乗ったまま高原に吹く風を満喫できるポイントだ。

霧ヶ峰の中を舗装路が通り抜けていて、バイクで走ることができる。

さて、霧ヶ峰からビーナスライン終点の美ヶ原高原までは眺望が少ないものの、爽快なワインディングロードが続く。

ビーナスライン(扉峠付近)

道中には「三峰茶屋」があり、ここで名物のキノコ汁を頂き昼食とした。

大展望台「三峰茶屋」のキノコ汁(250円)。WCは有料になる。

アゼリアライン~美ヶ原スカイラインから裏ビーナスライン(県道美ヶ原沖線)へ

現在、美ヶ原高原の先の番所ヶ原から武石峠までが通行止めのため、扉峠でビーナスラインを離れ、アゼリアライン、美ヶ原スカイラインと走り繋いで県道美ヶ原沖線、通称 裏ビーナスラインに入った。

その名とはうって変わり、道が荒れて結構な酷道の美ヶ原スカイライン。樹々に囲まれて風情はあり 。

残念ながら、番所ヶ原から武石峠までは全面通行止め。期間は当分の間、とのこと。

距離的には武石峠から僅か5.4kmの道のりながら、アルプスの山々の絶景を望みながら走れて、特にラストの2kmはビーナスラインに勝るとも劣らない素晴らしい景観の中を走ることができる。

裏ビーナスライン(県道 美ヶ原沖線)

裏ビーナスラインは突き当たりのためピストン往復になり、現状、訪れるためには酷道の美ヶ原スカイラインも往復しなければならないことを考えると訪ねるのにハードルの高い道ではあるが、ライダーとしてぜひ一度は走ってみたいお勧めの絶景道だ。

未舗装の駐車場から徒歩5分で着く「思い出の丘」。アルプスの山々が望める絶景ポイントだ。

冒険を楽しみたくなるエキサイティングなバイク

今回、道を間違えて、非常に路面状況の悪い下り坂の峠道に迷いこんでしまった。先を行くバイクが走行を断念し、同行の車がフェード現象を起こしそうになった中、僕はヘルメットの中でほくそ笑んでいた。実は、そんな悪路をタイガー1200で走るのがとても楽しかったからだ。

素晴らしいサスペンションとセミアクティブシステムの効果により、どんなギャップも綺麗に吸収してくれるので全く身体が振られることなく悪路が走れて、コーナリングトラクションコントロールやコーナーリングABSにより、コントローラブルにブレーキングやライン取りをすることができたのだ。

そして、タイトな上り坂では、扱いやすいトルクフルなパワーと軽い車体により、極低速でも全くストレスなく、酷道のつらいカーブをものともせずにを上っていった。

ビッグアドベンチャーというと高速走行や長距離移動が楽なバイクというイメージがあるが、タイガー1200はそれに増して悪路や酷道をアクティブに走り楽しめる、まさに今まで行けなかった場所に冒険しに行きたくなる、とてもエキサイティングなアドベンチャーバイクだ 。

【TRIUMPH TIGER 1200 GT EXPLORER】●全幅982mm 全高1436-1495mm(ミラー含まず) シート高850/870mm 装備重量257kg ●水冷4ストローク3気筒DOHC4バルブ 1158cc 150ps/9000rpm 130Nm/7000rpm 燃料タンク容量30L ●タイヤサイズ:F=120/70R19 R=150/70R18 ●価格:254万9000(SNOWDONIA WHITE) 257万9000円(SAPPHIRE BLACK) 259万4000円(LUCERNE BLUE)

手動で簡単にスクリーンの高さが変更できるのがとても便利。キーレスなのもとても楽だ。

パッセンジャーシートにもヒーターや電源を装備。シートも肉厚で快適にタンデムできる。タンク容量は30Lだ。

ディスプレイ上でライディングモードや各制御の切替え、GoProの遠隔操作なども可能だ。


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