サーキットで鍛え抜かれたリアルカーボンヘルメットTHUNDER C GP(サンダーC GP)を実走テスト

  • 2022/03/14 10:00
  • BRAND POST[PR]: LS2 HELMETS

LS2 HELMETSのニューモデル「THUNDER C GP」は、市販品にも関わらず2021年Moto3を戦ったジョン・マクフィー選手が使用していたのと同じ帽体を採用。公道で安心して使うことができるSG認証だけでなく、ECE 、FIM、MFJの公認を取得し、スポーツバイクでアクティブな走りを楽しみたいライダーに応える高性能を有しています。そんな注目のニューモデル「THUNDER C GP」をバイク関連の多数の雑誌やWEBで活躍するフリーライター谷田貝洋暁氏に実際に使用していただき、その使用感を伺いました。

●文:谷田貝洋暁 ●写真:関野 温 ●BRAND POST提供:LS2 HELMETS

公道においても有効なレーシングモデルとしてのアドバンテージ

THUNDER C GPの画像

THUNDER C GP:BLUE CARBON YELLOW

とにかく軽いLS2の最高峰フルフェイスヘルメット

持った瞬間、その軽さに驚かされた。カーボンヘルメットは“軽い!”とは言われているものの、その中でも「THUNDER C GP」の軽さは突出している。

THUNDER C GPの画像

ヘルメットが軽ければ首への負担が大幅に減る。特に前傾姿勢のきついスポーツモデルなら尚更。

同社には、「CHALLENGER C GT」というカーボンタイプフルフェイスヘルメットがあり、そちらも十分軽いのだが、持ち比べてみると明らかに「THUNDER C GP」の方が軽いのだ。

THUNDER C GPの画像

「THUNDER C GP」のLサイズの重さを実測してみると1381g。発表されている“1360±50g”の仕様に偽りなしというところ。

資料によれば、Lサイズでなんと1360±50g。約1500gのカーボンヘルメット「CHALLENGER C GT」と比べても卵2コ分以上軽いのだから、持った瞬間にその軽さを実感するのも当然のことだ。

ちなみにサイズはS、M、L、XL、XXLの5サイズで、帽体は3シェル(S/M-L/XL-XXL)。重さの発表値は、S:1350±50g、M:1375±50g、L:1360±50g、XL:1460±50g、XXL:1430±50gとなっている。

今回のテストはグラフィックモデルのBLUE CARBON YELLOWで行ったが、グラフィックモデルにも関わらず、カーボンの“綾織り”の模様が際立つ。

THUNDER C GPの画像

同社のカーボンヘルメット「ARROW C EVO」が平織を採用するのに対し「THUNDER C GP」は織り目が美しい“綾織り”を採用。カーボンファイバーコンポジット素材を採用する「THUNDER C GP」。カラーバリエーションはCARBONとBLUE CARBON YELLOWの2色。

ストレートにクリアでカーボンを主張するのではなく、さりげなくカーボンを見せるところがとっても粋なのだ。

サーキットでも使える安全性能

「THUNDER C GP」のすごいところは、このカーボンファイバーコンポジット素材由来の軽さを実現しながら、FIM/MFJ基準をクリアしていること。

つまり「THUNDER C GP」は、レース用ヘルメットとしての品質・安全性を有しており、それをFIMやMFJが認めているというわけである。

THUNDER C GPの画像

MFJが主催する日本国内のレースでの使用を認めるという意味の“MFJ公認”マーク。このマークがないとMFJ主催のレースに出ることはできない。

それにトップモデルとして、レーシングユースに便利な機能がたくさん盛り込まれている。

THUNDER C GPの画像

アゴ紐は、安全性において実績のある確実なDリングタイプ。有事には第三者によるチークパッドの摘出が可能で、ヘルメット処置が簡単になるエマージェンシーシステムも搭載。

THUNDER C GPの画像
THUNDER C GPの画像

ベンチレーションシステムは、インテークがチンシャッター、シールド上部、頭頂部。アウトレットは後頭部、襟まわりに数ケ所設けられている。

シールド周辺にもこだわりの造り込みが見える

今回はサーキットユースではなく、公道セクションでのテストとなったが、実際に走ってみて感心させられたのはシールド部分へのこだわりだ。

THUNDER C GPの画像

視界の大半を占めるシールドの前面が極力曲面にならない工夫がなされており、視界に歪みがなく、ライディグに集中できる。

センター部分のボタンによる確実なリリース&ロックが可能で、合わせ面のパッキンは二重構造する“ダブルインジェクションモール”構造を採用しており、シールドがしっかり密着させられるようになっている。

THUNDER C GPの画像

シールドの密閉度を高める二重構造のダブルインジェクションモールが風切り音を低減。

高速走行時の風切り音も少ないからか被り心地に高級感があり、ライディングに集中できる印象。シールドの上げ下げに関しては、共に片手で操作できるので、ツーリングでも使い勝手に不満は出ないだろう。

THUNDER C GPの画像

ボタンによるリリース&シールド持ち上げは片手で操作可能となっている。ロック機構が中央にあり、右手でも左手でも操作できるようになっている。

気になる「THUNDER C GP」の価格は、グラフィックモデルのBLUE CARBON YELLOWが税込で7万4800円。CARBONが7万1500円。

LS2 HELMETSのラインナップの中では高級なレンジとなるが、MFJ公認のカーボンヘルメットがこの価格で買えてしまうのだから驚きである。

快適性能のための機能と潤沢な付属品

THUNDER C GPの画像

工具も同梱されているものの、シールドの着脱はロックを解除し半開け状態で引き抜くだけの簡単操作。

THUNDER C GPの画像
THUNDER C GPの画像

クリアシールドに加え、ダークスモークシールドも付属している。

THUNDER C GPの画像

メガネライダーには嬉しいグラッシーズフィッティング内装を採用し、メガネの着脱も簡単。

THUNDER C GPの画像

内装にはX-Static消臭銀繊維を採用するとともに、吸湿性の高い生地を採用することでヘルメット内部の湿度をコントロール。

THUNDER C GPの画像

アゴ紐やチンシャッターを含め、チークパッドなどの肌と接する部分の内装は取り外して洗うことができる。

THUNDER C GPの画像

シールド内部の曇りを防ぐピンロックシート(1枚)を同梱されているのは非常に嬉しい。

THUNDER C GPの画像

レース中、シールドに付着したタイヤカスによる視界不良を防ぐためのティアオフフィルム(捨てシールド)も付属。

最高峰モデルは装備品も潤沢

同梱品がかなり豊富だ。列記すれば、ヘルメットバッグ、ヘルメットポーチ、ピンロックシート、ティアオフフィルム(5枚)、レーシングノーズディフレクター、ヘルメットサポート、ダークスモークシールドなど。

持ち運びや保管に便利なヘルメットバッグ(左)。シールド交換や清掃時に便利なヘルメットサポート(右上)。サーキット走行時など運動量アップ時の曇りを防ぐレーシングノーズディフレクター(右下)。

走りの気分を盛り上げるレーシングヘルメット

THUNDER C GPの画像

レーシングスペックのアイテムを身につけるだけで気分は上がるものだ。

「THUNDER C GP」の最大の特徴は、とにかくFIM/MFJ基準をクリアしていることである。そのために、流行りのインナーバイザーや、インカム用のスピーカーホールが無いなど、ユーティリティ装備は割り切った仕様だが、これさえ持っていれば、“いつでもサーキット走行に挑める”。なんなら“レースにも出ることができる”という、気分がとっても重要なのだ。

また、実際に走ってみれば、レーシングモデルとしての軽さや風切り音の少なさは、ツーリングユースでも大きなアドバンテージになることは間違いなし。スポーティなマシンにはスポーティなヘルメットがやっぱり似合うものだ。

テスター

テスター谷田貝

タンデムスタイル、レディスバイクなどの二輪雑誌の編集長を務めた後、フリーランスに。雑誌/ウェブ媒体へ寄稿した試乗記事は1000稿超。

LS2 HELMETS THUNDER C GP

THUNDER C GPの画像

価格 :単色7万1500円(税込)、グラフィック7万4800円(税込)
サイズ:S、M、L、XL、XXL
カラー:CARBON、BLUE CARBON YELLOW
付属品:ダークスモークシールド 、ヘルメットバッグ、ヘルメットポーチ、ピンロックシート、ティアオフフィルム 5枚、ヘルメットサポート、レーシングノーズディフレクター 、シールドベース用六角レンチ  


※本記事は株式会社セイデンが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。