たくさん走って楽しく学ぶのがHMS流!

「ホンダ・モーターサイクリスト・スクール(HMS)」で楽しくライテクを磨いちゃおう![後編]

実走時間が長めで、ライディングを楽しみながらスキルアップ可能。インストラクターは、優しいけど指導が的確なプロフェッショナル。バイクやプロテクターはレンタルなので、気軽に参加ができる。そんな魅力だらけのHMSに本誌初登場の“ミカリン”が潜入取材した! 後編では、STEC中級ツーリングライドチャレンジの内容をお伝えしよう。


●文:田宮 徹 ●写真:真弓悟史 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

【受付&オリエンテーション】通常開催コースは9:30スタートで、朝が早すぎないのもうれしいところ。まずは受付、それから注意事項などが説明されるオリエンテーション。各自が継続的に使用するカルテには、カラダの状態や今日の目標を記載。

【準備運動&車両チェック】走行前にカラダが動きやすい状態にすることが、ケガの予防という点でも大切。転倒時のケガを抑止するため、マット上で力を逃がしながら転がる練習も……。その後、レンタルするマシンの状態を各自でチェックする。

【慣熟走行でマシンと環境に慣れる】いつもの愛車とは違うレンタルバイクと、公道とは異なる特殊な場所の組み合わせ。そのため、スクール開始直後にいきなりハードな練習はせず、ゆっくり施設内を巡りながらバイクと環境にカラダを慣らしていく。

【ブレーキングを徹底練習】短い距離で確実に車速を落とすことができないと、バイクを安全かつ意のままに操ることはできない。そこでこの日は、慣熟走行後の午前中1時間ほど、さまざまなブレーキングを実走により体験しながら学んでいった。

【午後の練習は「避けること」から】午前中に学んだブレーキングを生かしながら、直線でブレーキをかけて障害物をよける練習。実際にやってみると予備動作が必要で車よりも時間がかかり難しい。街中では速度を控えめにするのがよい事がわかる。

【もちろんレクチャーの時間も】HMSは走行時間が長めだが、途中には全員がマシンを止めてインストラクターからレクチャーを受ける時間もたくさんある。写真は、理想的なライディングフォームと上半身および下半身の使い方を教わっているところ。

【午後はたっぷりスラローム練習】午後の走行は、途中で短い休憩を挟みながらたっぷり約3時間。その多くは、スラローム練習に使われた。ワインディングを想定したやや大きめのコーナーからUターンに近いタイトセクションまで、多彩な構成だ。

STEC中級ツーリングライドチャレンジの内容を一部公開

教習所と同じくらいのイメージでいたので、鈴鹿サーキット交通教育センターの施設はとても広くて、まずそこに驚きました。失敗したらすぐ壁にぶつかるとか、ダートになるなんてことはまるでなく、朝イチはたしかにちょっと緊張していたけど、その後はのびのびと走ることができました。

午前中はブレーキの練習。最初は「なんか地味だなあ……」と思ったのですが、やってみたらかなり奥が深くてビックリ! 普段、フロントだけとかリヤだけというように、片方のブレーキだけを使うということをわざわざ意識したことがなかったので、すごく勉強になりました。練習コースの途中にインストラクターの方々が立っていて、「あと1割くらい掛けられる」とか「もっとスピードを上げてから掛けよう」というように、その場でたくさんアドバイスをもらいながら練習を続けられるので、上達が早いような気がします。

最後のほうはバイクを寝かせられるように!

午後は、苦手意識があったスラロームがメインの練習。フロントブレーキが使えないとか、背筋が伸びすぎているとか、目線は悪くないけど顔ごと向けられていないとか、そういう課題が次々に浮上しました。フロントブレーキとライディングフォームはまだまだ改善の道のりは遠い……という自己評価でしたが、目線については最後のほうになってだいぶ顔ごとちゃんと向けられるようになり、そうしたらバイクがスムーズに曲がるようになったので感動。最終的に、「あれ、私ってこの角度初めてかも……」というくらいバンク角が深くなっていました。寝かせれば良いというわけではないと思いますが、これまで恐怖心が大きくて体験できずにいたことが、ちゃんと教えてもらうことで克服できたのが本当にうれしい!

インストラクターの方々が頻繁にアドバイスをくれます!

リピーターの方々と話す機会もあって、石川県から毎年この時期に参加されている方々もいました。冬の間は雪や凍結でバイクに乗れない地域なので、春先に鈴鹿まで来てカラダを慣らしてからツーリングシーズンを迎えるそうです。「なるほど、そういう利用法もあるんだなあ……」と思いましたが、私の場合はもっと連続的に参加して、一気にスキルアップを狙うほうがいいかなあ。

レーシングコース走行という、まさかのご褒美まで!

鈴鹿サーキット体験走行の特典付き!

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