2006年、ヤマハの市販車で初めて電子制御スロットル“YCC-T”を採用したYZF-R6は、グリップからTPSまで機械式ワイヤーをあえて採用したことが一部マニアの間で話題になった。当時ヤマハはこれを「ワイヤーの引き摺り感がライダーの感性に合う。これが繊細なコントロールに必要なんです」と説明していた。年月が経ち機械は進化しても、人間の感性は大きく変わらないのだ。
元MotoGPライダーの青木宣篤さんがお届けするマニアックなレース記事が上毛グランプリ新聞。1997年にGP500でルーキーイヤーながらランキング3位に入ったほか、プロトンKRやスズキでモトGPマシンの開発ライダーとして長年にわたって知見を蓄えてきたのがノブ青木こと青木宣篤さんだ。WEBヤングマシンで監修を務める「上毛GP新聞」。第29回は、はるばる生観戦しにイタリアGPまで行ってきた様子の続きを […]