
世界で生産されるバイク全体の3%強にあたる約200万台を生産し、日本4大メーカーの一角に数えられるのがスズキ。そんな同社について、2025年5月はどんなニュースがあったのだろうか。ヤングマシンの記事から厳選して注目トピックをお伝えする。先進的な取り組みもさすがスズキ!
●文:ヤングマシン編集部
GSX-8R特別仕様車「Kiiro Limited Edition」を限定発売
スズキは、英国市場向けにスーパースポーツモデル「GSX-8R」の特別仕様車「GSX-8R Kiiro Limited Edition」を発表し、60台限定で発売した。このモデルは、北米などで展開されているパールイグナイトイエローの車体色を採用しており、モデル名も「キイロ」と名付けられている。
限定仕様として、スタンダードモデルの装備に加え、スズキのアクセサリーカタログに掲載されている複数のパーツが標準装着されている点が特徴だ。具体的には、シングルシートカウル、スモークスクリーン、Gilles Tooling製のビレットアルミレバー、燃料タンクパッド、そしてGSXロゴ入りのツートーンシートが装備される。
価格は9599ポンド。エンジンやシャーシなど、車両の基本性能はスタンダードモデルと同様であり、776cc並列2気筒エンジンやSHOWA製サスペンションなどを備えている。
北米にもあるイエローグラフィック! スズキ イエローマジックといえば、モトクロスやスーパークロスで長年にわたって活躍してきた競技用マシン「RMシリーズ」を思い浮かべる方も少なくないだろう。少なくとも一[…]
人とくるまのテクノロジー展でフレックス燃料車等を展示
スズキは、「人とくるまのテクノロジー展 2025」への出展概要を発表し、同社の技術戦略や取り組みを紹介した。おもな展示内容として、まず国内でのBEV軽トラックの実証実験が挙げられる。
これは軽トラック「キャリイ」をベースとした電気自動車を農業ユーザーに貸し出し、実用性やV2Hシステムを活用した太陽光発電エネルギーの有効活用を検証するもので、2025年度中に検証が開始される予定だ。
また、二輪車の取り組みとして、二輪車BEVの世界戦略車第一弾となる新型「e-ACCESS」(海外仕様モデル)を参考出品した。これは実用性に優れたスクーターであり、スズキが長年培ってきた「走る、曲がる、止まる」の基本性能を追求したモデルとされている。
さらに、バイオエタノール85%までの混合燃料に対応する「GIXXER SF 250 FFV」(海外仕様モデル)を実機展示。ジクサーSF250をベースとしたこのフレックス燃料車は、インドですでに発売されており、植物由来燃料の使用によるCO2削減に貢献する。これらの展示を通じて、スズキの多岐にわたる技術開発と社会課題解決への姿勢が示された。
スズキは、5月から7月にかけて横浜・名古屋・オンラインで開催される「人とくるまのテクノロジー展 2025」(主催:公益社団法人自動車技術会)に出展する概要を発表した。 今回のスズキブースでは、2025[…]
新型DR-Zシリーズ体験イベントを3都市で開催
スズキは、2024年EICMAで世界初公開され、国内モーターサイクルショーでも披露された新型モデル「DR-Z4S」および「DR-Z4SM」を見て、触って、跨ることができるイベント「スズキ モーターサイクルコレクション2025」を全国3都市で開催すると発表した。
国内での発売が待ち望まれている本格派デュアルパーパスモデルと、そのスーパーモト仕様の魅力を直接体験できる機会だ。今回のイベントで展示されるのは海外仕様の参考展示となるが、DR-Z4Sには輸出仕様のローシートが装着されており、日本仕様に近い感覚で跨って試せると見られる。
開催地と日程は、岡山会場が6月21日・22日に三井アウトレットパーク倉敷、福岡会場が7月5日・6日にソラリアターミナルビル ライオン広場、神奈川会場が7月19日・20日にJR桜木町駅前広場となっている。
いずれの会場も駅から近く、アクセスが良いのが特徴だ。モーターサイクルショーに行けなかった人にとって、新型DR-Zシリーズを間近に確認できる貴重な機会となる。
スズキは、昨年のEICMAで世界初公開、大阪・東京・名古屋モーターサイクルショーで日本でも公開した新型モデル「DR-Z4S」および「DR-Z4SM」を見て、触って、跨ることができるイベント「スズキ モ[…]
スズキ「ジクサー150」2025年モデル試乗インプレ
価格据え置きの38万5000円で登場した、スズキの軽二輪スタンダードスポーツモデル「ジクサー150」2025年モデル。実際に乗ってみると、手頃な価格から想像する以上に、優しさと芯を兼ね備えた好バランスなモデルであることが強調されている。
ロングストローク設定の空冷単気筒エンジンは低回転から粘り強く、扱いやすい優しい特性を持つ。5速ミッションだが、各ギヤのカバー範囲が広く、ギヤチェンジをあまり頻繁に行わなくても快適に走行できる。
サスペンションもしっかり感と乗り心地を両立しており、価格帯以上の質感を備えている。また、WMTCモード燃費は50.0km/Lを達成しており、高い燃費性能も大きな魅力だ。LEDヘッドライトやUSB電源、21.5Lのシート下収納など、日常での利便性を高める装備も充実している。
特別な装備はないものの、全体のバランスがとても良く、街乗りやツーリング、初心者からベテランのセカンドバイクまで幅広い層に推奨できる秀作だ。
コスパモンスター、それだけだと思っていたら これまでなかなか試乗する機会のなかった(筆者がたまたま試乗機会に恵まれなかった)スズキの軽二輪スタンダードモデル「ジクサー150」に乗ることができたのでイン[…]
スズキ「バーグマンストリート125EX」2025年モデル登場
スズキは、原付二種スクーター「バーグマンストリート125EX」の2025年モデルを、2025年6月6日に発売すると発表した。今回のモデルチェンジでは主要諸元に変更はなく、全3色のカラーリングが刷新された。
新たなカラーラインナップはマットステラブルーメタリック、パールグレイスホワイト、グラススパークルブラックだが、従来のブルー系、ホワイト系、ブラック系のイメージは大きく変えることなく引き継がれている。
注目すべきは、このご時世にもかかわらず、車両価格が31万7900円で据え置かれたことだ。バーグマンストリート125EXは、アドレス125、アヴェニス125に続くスズキの原付二種スクーターシリーズ第3弾として2023年春に登場したモデルであり、SEP-αエンジンやアイドリングストップ、イージースタートシステムなど充実した装備を持つ。
フル液晶メーターやUSB電源、大容量シート下収納など、日常での高い利便性を追求した「リトル・バーグマン」として、コストパフォーマンスとラグジュアリー感を両立させている。
利便性を追求したリトル・バーグマン アドレス125、アヴェニス125に続くスズキ最新世代の原付二種スクーターシリーズ・第3弾として2023年春に登場したのがバーグマンストリート125EX。初登場から2[…]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI])
日本でも正式発表が待たれる400ccオフロード/スーパーモト スズキは、昨秋のEICMA(ミラノショー)にて、新型400ccデュアルパーパスモデル「DR-Z4S」およびスーパーモトモデル「DR-Z4S[…]
現代の耐久レーサーはヘッドライト付きのスーパーバイクだが…… 近年の耐久レーサーは、パッと見ではスプリント用のスーパーバイクレーサーと同様である。もちろん細部に目を凝らせば、耐久ならではの機構が随処に[…]
高回転&高出力主義の権化 250クラスでも高性能な直4を望む声が高まっていた’80年代前半、スズキが世界初の250cc水冷直4エンジンを搭載した量産車、GS250FWを投入。以降、ヤマハ、ホンダが追随[…]
スズキは、同社の直営店「スズキワールド」が提供するレンタルバイクサービスを、スズキワールド葛飾店に続きスズキワールド多摩店でも開始したことを発表した。このサービスは、話題のスズキのオートバイを試したい[…]
幻のヤマハロータリー〈RZ201〉 1972年東京モーターショウの最大の話題は彗星のように登場したこのローターリー車だ。水冷・横置きツインローターを搭載、また前輪とともに後輪にもディスクブレーキを採用[…]
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
要望に応え、アンコール販売が決定 「AIO-6」シリーズの初回クラウドファンディングは2025年6月3日に終了し、2015名からの支援と総額7,300万円を突破する大きな成果を収めた。今回のアンコール[…]
【ヨシムラジャパン代表取締役・加藤陽平氏】1975年、POPの右腕だった加藤昇平氏と、POPの次女・加藤由美子氏の間に生まれる。4輪業界でエンジンチューンやECUセッティングなどを学び、2002年にヨ[…]
STIチームのウェアを身にまとった、かわいいぬいぐるみ ご存知とは思いますが、STIはモータースポーツへの参戦や技術支援、車両開発などを行っているスバルのグループ企業です。 その技術を活かし、市販車用[…]
「いくっしょ、モビショー! 」を合言葉に、未来へのワクワクを体験 ジャパンモビリティショー2025で掲げられているのは、「ワクワクする未来を、探しに行こう! 」というコンセプト。「みんなが[…]
【特集】黙ってZ/Ninjaに乗れ!!(動画付き) 1970~80年代直4カワサキイズム 屹立したシリンダーヘッドから連なる4本のエキゾーストパイプ。 いつの時代もライダーの心を熱くする“カワサキの直[…]
人気記事ランキング(全体)
現代の耐久レーサーはヘッドライト付きのスーパーバイクだが…… 近年の耐久レーサーは、パッと見ではスプリント用のスーパーバイクレーサーと同様である。もちろん細部に目を凝らせば、耐久ならではの機構が随処に[…]
GB350に初のツートーン、GB350Sの燃料タンクにはストライプ採用カラーも ホンダ「GB350」「GB350S」マイナーチェンジ。2023年に最新排出ガス規制に適合して以来のイヤーモデル更新だ。2[…]
バイクツーリングにおすすめの都道府県ティア表 バイクツーリングの魅力は、ただ目的地に行くだけでなく、そこへ至る道中のすべてを楽しめる点にある。雄大な自然が織りなす絶景、心地よいカーブが続くワインディン[…]
最新モデルはペルチェデバイスが3個から5個へ 電極の入れ替えによって冷却と温熱の両機能を有するペルチェ素子。これを利用した冷暖房アイテムが人気を博している。ワークマンは2023年に初代となる「ウィンド[…]
高回転&高出力主義の権化 250クラスでも高性能な直4を望む声が高まっていた’80年代前半、スズキが世界初の250cc水冷直4エンジンを搭載した量産車、GS250FWを投入。以降、ヤマハ、ホンダが追随[…]
最新の投稿記事(全体)
シリーズ第10回は『クイーンスターズ』に学ぶ「取り回し」だ! 白バイと言えばヤングマシン! 長きにわたって白バイを取材し、現役白バイ隊員による安全ライテク連載や白バイ全国大会密着取材など、公道安全運転[…]
要望に応え、アンコール販売が決定 「AIO-6」シリーズの初回クラウドファンディングは2025年6月3日に終了し、2015名からの支援と総額7,300万円を突破する大きな成果を収めた。今回のアンコール[…]
なぜ「モンキーレンチ」って呼ぶのでしょうか? そういえば、筆者が幼いころに一番最初の覚えた工具の名前でもあります。最初は「なんでモンキーっていうの?」って親に聞いたけども「昔から決まっていることなんだ[…]
【ヨシムラジャパン代表取締役・加藤陽平氏】1975年、POPの右腕だった加藤昇平氏と、POPの次女・加藤由美子氏の間に生まれる。4輪業界でエンジンチューンやECUセッティングなどを学び、2002年にヨ[…]
ブレーキディスクの大径化が効いたのはメンタルかもしれない 第8戦アラゴンGPでも、第9戦イタリアGPでも、マルク・マルケスが勝ち続けています。とにかく速い。そして強い。誰が今のマルケスを止められるのか[…]
- 1
- 2