
エモーショナルなフォルム。豪快なパワーフィール。圧倒的な量感。妖しいまでの魅力をストレートに表現した「CB」の旗艦、CB1300スーパーフォアが登場したのは、1998年のこと。登場から約30年を経ても、その存在は大きく、強く、美しく、変わらずビッグワンであることの誇りに満ちている。そんな一台の歴史を振り返りたい。2023年モデルは、2022年12月15日から順次発売。ビッグワンシリーズの誕生30周年を記念した受注期間限定モデルも登場した。
●文:ヤングマシン編集部
メタリックレッドのフレーム、30周年記念ロゴほか特別色を採用
1992年にCB1000スーパーフォアが『プロジェクト ビッグワン(PROJECT BIG-1)』の名のもとに誕生してから、2022年で30周年。これを記念し、ホンダは受注期間限定モデルのCB1300スーパーフォアSP 30th Anniversary」および「CB1300スーパーボルドールSP 30th Anniversary」を、2022年12月15日に発売した。
これら2車は、金ラインの入ったスペシャルカラーや燃料タンク上面の30周年記念ロゴ、ゴールドホイール、ゴールドのポイントカバーなどが配された特別仕様。ベースになったのは、前後オーリンズ製サスペンションと、フロントブレーキにブレンボ製ラジアルマウント式4ポットキャリパー、専用のリアルステッチシートを採用した上級グレード『SP』だ。
また、レギュラーモデルの「CB1300スーパーフォア」「CB1300スーパーフォアSP」「CB1300スーパーボルドール」「CB1300スーパーボルドールSP」には、それぞれニューカラーを設定し、SPモデルは2022年12月15日に、標準モデルは2023年1月26日の発売だった。
標準モデルが採用する「デジタルシルバーメタリック」は、ベース色のシルバーにスポーティーなブルーのストライプを施した、いわゆる『スペンサーカラー』。1998年登場の、先代CB1300SFに同様のカラーが設定されていたが、2004年以降の第3世代CB1300シリーズに採用するのは初だった。また、SPではパールホークスアイブルーの1色設定となり、クランクケースカバーがマットブラックとなった。
CB1300シリーズは2004年に現行のベースとなる第3世代が登場し、2008年にハーフカウル付きのスーパーボルドールが登場。2018年には、SPモデルが追加された。2020年に先進の電子制御デバイスを装備し、2023年モデルでは令和2年排出ガス規制にも適合。フルLED灯火類やスポーツグリップヒーター、USBソケット(タイプC)など実用装備も充実した。
HONDA CB1300 SUPER FOUR SP / SUPER BOL D’OR SP 30th Anniversary[2023 model]
主要諸元■全長2200 全幅795[825] 全高1215 軸距1520 最低地上高140 シート高790(各mm) 車重266[272]kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 1284cc 113ps/7750rpm 11.4kg-m/6250rpm 変速機6段 燃料タンク容量21L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:195万8000[206万8000]円 ●色:白×赤 ●発売日:2022年12月15日 ※[ ]内はBOL D’OR
【HONDA CB1300 SUPER FOUR SP 30th Anniversary[2023 model]】パールサンビームホワイト
【HONDA CB1300 SUPER BOL D’OR SP 30th Anniversary[2023 model]】パールサンビームホワイト
HONDA CB1300 SUPER FOUR SP / SUPER BOL D’OR SP[2023 model]
■スペックは30周年モデルと共通 ●価格:193万6000[204万6000]円 ●色:青×白×赤 ●発売日:2022年12月15日 ※[ ]内はBOL D’OR
【HONDA CB1300 SUPER FOUR SP[2023 model]】パールホークスアイブルー
HONDA CB1300 SUPER FOUR / SUPER BOL D’OR[2023 model]
主要諸元■全長2200 全幅795[825] 全高1125[1205] 軸距1520 最低地上高130 シート高780(各mm) 車重266[272]kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 1284cc 113ps/7750rpm 11.4kg-m/6250rpm 変速機6段 燃料タンク容量21L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:156万2000円[167万2000円 ] ●色:銀×青 ●発売日:2023年1月26日 ※[ ]内はBOL D’OR
参考:スーパーバイクマシン CB750F
30周年仕様の元ネタになっているのは、フレディ・スペンサーが1982年のデイトナ100マイルで優勝したCB750Fベースのスーパーバイクマシンだ。規定により市販車の面影を残しながらも中身はワンオフだった。
HONDA CB1300シリーズ最新相場情報
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA] | 名車/旧車/絶版車)
“レーサーと同時開発”にシビレた、当時のライダーたち 1983年、ホンダは初の2スト250ccロードスポーツ、MVX250Fを送り出したが、不振に終わった。意地のホンダは早くも1年後、威信を賭けたマシ[…]
先進技術満載の長距離ツアラーに新色 発売は、2020年1月24日。1975年のGL1000以来、旗艦ツアラーとして君臨し、ホンダを代表する1台でもあるプレミアムモデル「ゴールドウイング」シリーズは、1[…]
ホンダ横型シリンダーなら何でもOK このミーティングは、モンキーを謳いつつも、ホンダの横型シリンダーエンジンの車両ならどの機種でも参加可能。モンキーなら元祖の1961年式Z100からFI採用の現行型ま[…]
ベースはCB750Four!新時代のスポーツ車を目指した「ホンダマチック」搭載モデル 1970年代の半ば、今回の主役「ホンダ・エアラ」のベースとなったCB750Aの紹介記事で「アメリカ人はオートマ車し[…]
ホンダが初めて設計したA型エンジン 敗戦から1年後の1946年の夏、ホンダの創業者である本田宗一郎は、早くも復興を目指して旧陸軍の小型発電機用2ストエンジンを改造して自転車に取り付け、自転車補助用エン[…]
最新の関連記事(CB1300シリーズ)
1998年モデル:初代1300はとにかく巨大だった ヤマハXJR1200、カワサキZRX1100といった、CB1000SFを超える排気量のライバル出現で、ビッグネイキッド界は重厚長大化していった。そん[…]
ホンダCB1300スーパーフォア/SP ファイナルエディション 頂点のバイクに今さら“付け足すもの”などない 1992年に「PROJECT BIG-1」が発動されセンセーショナルに登場したCB1000[…]
初代風カラーでSP=白×赤、STD=黒を展開 「新しい時代にふさわしいホンダのロードスポーツ」を具現化し、本当に自分たちが乗りたいバイクをつくる――。そんな思いから発足した「プロジェクトBIG-1」の[…]
モデル/タレントのダレノガレ明美さんが、ホンダを代表するビッグネイキッドとして長らく愛され続けたCB1300のラストモデル「CB1300スーパーフォアSPファイナルエディション」のオーナーになったこと[…]
2021年カラーがSP版で蘇った?! ホンダのキングオブネイキッド「CB1300スーパーフォアSP」および「CB1300スーパーボルドールSP」の2024年モデルには、赤いフレームのニューカラーが導入[…]
人気記事ランキング(全体)
クラッチレバーをグリップに当るまでフルに切るのは丁寧なのではなく、ギヤに衝撃を与えるラフな操作になってしまう! 大切な愛車、バイクの運転はまだ慣れていないので上手くはないけれど、操作は慎重で丁寧であり[…]
「ガンマ」が火をつけたレプリカ戦線にカワサキも参入 スズキRG250Γ(ガンマ)の登場で活気づいたレプリカ戦線に、勇んでカワサキも参入する。 1984年に投入されたKR250は、異彩を放つタンデムツイ[…]
【本田技研工業 電動事業開発本部 二輪・パワープロダクツ電動事業開発統括部 CUV e: LPL(開発責任者) 後藤香織さん】2006年入社。以来一貫して2輪車開発に従事し、おもに車体設計としてEV-[…]
通勤からツーリング、サーキット走行まで使えるカウル付き軽二輪スポーツ 日本の道に最適といえるサイズ感や、通勤/通学からツーリングまで使える万能さが軽二輪(126~250cc)の長所。スクーターやレジャ[…]
外れて落下するのは論外。だが外れにくくて不便なこともある!? 目的地を示す地図アプリはもちろん、音楽を聴いたりインカムを使ったり、ツーリング中の思い出を記録するために写真を撮影する際にも、何かと重宝す[…]
最新の投稿記事(全体)
アルミスリーブは圧倒的な放熱性を誇る iB井上ボーリング(以下iB)が取り扱う内燃機加工修理の中で、とくに、大きなシェアを占めているのが“空冷エンジン”のシリンダー。 減らないアルミシリンダー「ICB[…]
シュアラスターの「バイク洗車図鑑」 バイクが違えば洗い方も変わる! 車種別の洗車情報をお届けするシュアラスターの「バイク洗車図鑑」 今回は2017年の発売以来国内での販売台数トップに君臨し続ける令和の[…]
ケニー・ロバーツが駆るYZR500のフルレプリカ 400レプリカが隆盛を極める1984年、ヤマハから究極のレーサーレプリカが送り込まれた。当時最高峰のWGP500王者に輝いたYZR500のフルレプリカ[…]
ダレノガレ明美さんがCB1300SFファイナルエディション購入 タレントのダレノガレ明美さんが、ホンダのビッグネイキッド「CB1300スーパーフォアSPファイナルエディション」のオーナーになったことが[…]
ハンドルで前輪を押えると曲がる機能を妨げてしまう! よくいわれるのが、肩や腕にチカラが入っていると曲がりにくくなるということ。 とはいえ、チカラが抜けていたほうが理想的かも知れないけれど、いうほど違い[…]
- 1
- 2