
最新テクノロジーに基づいたオートバイのスタンダードスタイルと呼べるのがネイキッドカテゴリー。その中でも旗印といえる大型モデルについて、2025年2月はどんな記事が注目を集めていたか、WEBヤングマシンのアクセスランキングとともに、深堀りしてみよう。集計期間は2025年2月1日から2月28日までだ。
●文:ヤングマシン編集部
1位:ホンダ「CB1000ホーネット」試乗インプレッション
エンジンが抜群に気持ちいい! ホンダが2025年1月23日に発売した新型モデル「CB1000ホーネット/SP」は、ダブルアールこと「CBR1000RRファイアブレード」の最終型(SC77型・2017~2019年)エンジンを最新排出ガス規制に適合させて搭載したネイキッド。
跨ると、650~800ccクラスのようなコンパクトさに気付かされる。車重は軽量だったCB900ホーネットの218kg(乾燥重量は194kg)に対し6~7kgも軽い211kg(SP=212kg)だ。押し歩きはCB650 E-Clutch(207kg)と比べても同等か、むしろ軽いような気すらするほどだった。
回転域を問わない扱いやすさとレスポンスの軽さが魅力。右手のスロットル操作に忠実に反応し、軽量な車体をさらに軽快に感じさせる。それでいてガツガツしたフィーリングもなく、回転域を問わず扱いやすい。
SC77のエンジンを搭載しながら134万2000円、オーリンズ&ブレンボのSPでも158万4000円 エンジンが抜群に気持ちいい! ホンダが2025年1月23日に発売した新型モデル「CB1000ホーネ[…]
2位:ホンダ「CB1300 ファイナルエディション」正式発表
「新しい時代にふさわしいホンダのロードスポーツ」を具現化し、本当に自分たちが乗りたいバイクをつくる――。そんな思いから発足した「プロジェクトBIG-1」の申し子こそ1992年11月に生まれた初代CB1000スーパーフォア(SC30)だ。脈々と進化を続け、CB1300スーパーフォア(SF)/スーパーボルドール(SB)として君臨してきた。
多くのライダーを魅了し、CBのシンボルとして33年にわたって愛されてきたロングセラーだが、残念ながらついに終焉。最終モデルのファイナルエディションが登場した。最大の特徴は、初代CB1000SFをイメージした車体色。オーリンズサス+ブレンボキャリパーを奢る上級版SPのファイナルはホワイト×レッドを纏い、STDファイナルエディションのSF/SBはブラック×グレーをあしらう。
ファイナルエディションは初代風カラーでSP=白×赤、STD=黒を展開 「新しい時代にふさわしいホンダのロードスポーツ」を具現化し、本当に自分たちが乗りたいバイクをつくる――。そんな思いから発足した「プ[…]
3位:ヤマハが新型「MT-07」を発表!
ヤマハは、欧州で選考発表されていた新型「MT-07」の国内モデルを正式発表。クラッチ操作とシフト操作を必要としない『Y-AMT』仕様をラインナップするのが最大のトピック。その一方で、車体もフレームとスイングアームが再設計され、倒立フロントフォークを採用するなど全身に大掛かりな変更を受けた。
Y-AMT(ヤマハオートメイテッドマニュアルトランスミッション)は、通常のMT機構をベースとしながらクラッチ操作とシフト操作を電動アクチュエータに任せるオートマチック機構の一種。クラッチレバーとシフトペダルは廃止されているが、左手元のレバースイッチで手動シフトも可能だ。タイムラグのないギヤシフトでスポーツ性の高い走りを実現。ビギナーやクラッチ/シフト操作がしにくい事情を持つ方に、モーターサイクルの門戸を開くという点でも魅力だ。
Y-AMTの採用にともない、スタンダード仕様とともにシフトダウン時のブリッピングを可能とする電子制御スロットル(YCC-T=Yamaha Chip Controlled Throttle)も投入された。さらにY-AMT仕様にはクルーズコントロールも実装されている。
2気筒にもオートマチック『Y-AMT』を投入!! ヤマハは、欧州で選考発表されていた新型「MT-07」の国内モデルを正式発表した。発売済みの最新MT-09と同様に、クラッチ操作とシフト操作を必要としな[…]
4位:ロイヤルエンフィールド「SHOTGUN650ICON EDITION」登場
英国にルーツを持つロイヤルエンフィールドと、北米発で独自の存在感を示すアイコン・モータースポーツがコラボレーション。日本限定5台の特別モデル「SHOTGUN 650 ICON EDITION」が誕生した。
2025年2月6日よりアジア太平洋地域全域でロイヤルエンフィールドのウェブサイトを通じて、購入申し込み受け付けを開始した。日本での価格は109万5600円だ。この「SHOTGUN 650 ICON EDITION」には、アイコンがデザインした特別仕様のスラブタウン インターセプト・ロイヤルエンフィールドジャケットの特典も付属するというからうれしい。
この限定モデルは、アイコンが2024年のEICMAとMOTOVERSE で展示された「Always Something」と名付けられた独創的なカスタムバイクから着想を得たという。
アメリカンカラーの特別モデル 英国にルーツを持つロイヤルエンフィールドと、北米発で独自の存在感を示すアイコン・モータースポーツがコラボレーション。世界限定100台/アジア太平洋地域限定25台/日本限定[…]
5位:ホンダ『CB1000ホーネット』開発者インタビュー
2025年1月23日。ついに発売されたホンダの新生ストリートファイター、CB1000ホーネット。リッタークラスで久しぶりにホーネットを名乗っているだけあって、注目度抜群なこのバイク。その魅力を、2024年4月実施の開発者インタビューとともに振り返った。
コンセプトは「まわりに見せつけろ、自慢のパフォーマンス&アグレッシブ・ピュアスタイル」。リッタークラスで改めてホーネットを名乗るにあたり、ストリートファイターらしい高い走行性能と、日常の使いやすさを高次元でバランスさせることに主眼を置いたという。それが、ホンダの考える歴代ホーネットの特徴だからだ。
同クラスのCB1000Rとは、狙い所が異なる。こちらはネオレトロ系の車両として、ベテランや上質さを求めるユーザー向け。一方の、CB1000ホーネットは過去に存在した同シリーズを引き継ぐ存在で、コンセプトとしては別の車両だという。
新型ホーネットのスペックをおさらい! 開発者インタビューをプレイバック! やっぱりホーネットは直4だ?! ホンダ:はい。欧州の期待も高いですし、直4のホーネットとして出させていただくので、その期待に答[…]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
【特集】黙ってZ/Ninjaに乗れ!!(動画付き) 1970~80年代直4カワサキイズム 屹立したシリンダーヘッドから連なる4本のエキゾーストパイプ。 いつの時代もライダーの心を熱くする“カワサキの直[…]
ニューカラーをまとった2026年最新トラをチェック プレミアム志向の輸入ブランドとしても、国内でも地位を確立した感のあるトライアンフ。その2026年モデルが、ニューカラーをまとって出そろった。 話題の[…]
1位:ワークマン「ペルチェベストPRO2」使用レビュー ワークマンの「ペルチェベストPRO2」を猛暑日で徹底検証。最新モデルはペルチェデバイスの数が昨年モデルの3個から合計5個に増加し、バッテリーもコ[…]
7月上旬発売:ヒョースン「GV125Xロードスター」 ヒョースンモーター・ジャパンから、原付二種クラスに新型クルーザー「GV125Xロードスター」が投入される。発売は2025年7月上旬から日本国内向け[…]
モリワキイズムを変えずに継承していく モリワキの面白さは、ライダーが主役のもの作りだと思っています。サーキットを速く走るにはどうしたらいいのか、ライダーの意見を聞いて解決策をプロダクトとライダーの両方[…]
人気記事ランキング(全体)
1位:ワークマン「ペルチェベストPRO2」使用レビュー ワークマンの「ペルチェベストPRO2」を猛暑日で徹底検証。最新モデルはペルチェデバイスの数が昨年モデルの3個から合計5個に増加し、バッテリーもコ[…]
当時を思わせながらも高次元のチューニング ◆TESTER/丸山 浩:ご存知ヤングマシンのメインテスター。ヨシムラの技術力がフルに注がれた空冷4発の完成度にホレボレ。「この味、若い子にも経験してほしい![…]
カバーじゃない! 鉄製12Lタンクを搭載 おぉっ! モンキー125をベースにした「ゴリラ125」って多くのユーザーが欲しがってたヤツじゃん! タイの特派員より送られてきた画像には、まごうことなきゴリラ[…]
森脇護氏が考案した画期的なアルミフィン構造 画期的なアイデアマンとしても有名なモリワキエンジニアリングの創始者・森脇護氏。そんな氏が数多く考案した製品群の中でも代表作のひとつに挙げられるのが、1980[…]
エンジン積み替えで規制対応!? なら水冷縦型しかないっ! 2023年末にタイで、続く年明け以降にはベトナムやフィリピンでも発表された、ヤマハの新型モデル「PG-1」。日本にも一部で並行輸入されたりした[…]
最新の投稿記事(全体)
勝手に妄想、クーリーレプリカ! スズキの『8』プラットフォームに新顔の「GSX-8T」と「GSX-8TT」が登場した。まずは欧州や北米で発売され、順次日本にも導入の見込みだ。 この新型については以前ヤ[…]
スズキGSX-R250:過激さ控えめ“アールニーゴー” 1983年のGS250FWでクラス初の水冷DOHC4気筒を開発したスズキ。 しかし、4バルブエンジンの投入は遅れを取り、1987年のGSX-R2[…]
アドベンチャー仕様としてオフロード性能を強化 新型モデル「スクランブラー400XC」は、トライアンフが誇る400ccモダンクラシックシリーズの新顔だ。既存のスクランブラー400Xをベースに、さらなるオ[…]
お手頃価格のネオクラヘルメットが目白押し! コミネ フルフェイスヘルメット HK-190:-34%~ コミネの「HK-190 ジェットヘルメット」は、軽量なABS帽体と高密度Epsライナーが特徴のヘル[…]
【特集】黙ってZ/Ninjaに乗れ!!(動画付き) 1970~80年代直4カワサキイズム 屹立したシリンダーヘッドから連なる4本のエキゾーストパイプ。 いつの時代もライダーの心を熱くする“カワサキの直[…]
- 1
- 2