
新しいバイクを購入するならオフシーズンの今がチャンス?! ということで、現行型の中からシート高が低くビギナーでも運転しやすいアメリカンタイプモデルを選んでみた。カラーやスタイリングを含めて趣味性も高いため、乗っているだけでオシャレに見えるかも?! ツーリング本番を迎える春の前に、楽しいバイクライフの参考にしてほしい。
●文:ヤングマシン編集部
そもそも”アメリカン”バイクとは?
一般にクルーザーとも呼ぶが、車体の重心やシート高が低く、長い直線をゆったり走るのに適した設計のバイク。ハーレーダビッドソンなどのアメリカ車に代表されることから、アメリカンと呼ばれている。
シート高が低いため比較的、女性や年配の方も安心して乗ることができる。またエンジンはトルク重視で比較的低回転寄りに作られていることも多い。そこまで神経質にならず、初心者でも操りやすいのが特徴だ。
今回は排気量400ccまでの、普通二輪免許で乗ることができる5台をピックアップした。さっそく見ていこう!
カワサキ エリミネーター/SE/プラザエディション
写真はスタンダード。カラーはメタリックフラットスパークブラック。
小型二輪クラス(排気量251〜400cc)において、2024年の販売ランキングで首位を獲得。インスタグラムなどで愛車投稿を目にすることも少なくない人気モデルだ。
398cc水冷並列2気筒エンジンはニンジャ400/Z400と共通で、クルーザースタイルながらネイキッド的な走りをみせ、スポーティーな走行も楽しめる。
上級版のSEは、初期のエリミネーター400SEを思わせるヘッドライトカウルを装備。
さらに2025年モデルとしてプラザエディションがラインナップに加わった。2色の専用カラーが用意され、SE同様ドライブレコーダーとUSB電源ソケットを備えている。
【主要諸元】■水冷4スト並列2気筒DOHC4バルブ 398cc 48ps/10000rpm 3.8kg-m/8000rpm ■176【178】[177]kg シート高735mm 12L ■タイヤF=130/70-18 R=150/80-16 ●価格:81万4000円【91万3000円 】[86万9000円] ※【】はSE、[]はプラザエディション
ホンダ レブル250/Eクラッチ/SエディションEクラッチ
スタンダード。カラーはマットディムグレーメタリック。
軽二輪クラス(排気量126〜250cc)において、7年連続でトップセールスを続けるライトクルーザー。
ナロースタイルのフレームボディー、4眼インナーレンズ式ヘッドライト、オールブラックの足まわりなどが圧倒的な存在感を放つ。
また単気筒エンジンは最大トルクを低回転で発生する設定で、街乗りや高速道路のクルーズまで扱いやすいと定評がある。
なおSエディションはヘッドライトカウル、フォークブーツ&カバー、ワディングシートといった純正アクセサリーを標準装備。
さらに3月13日、待望のEクラッチ搭載仕様が発売となる。
Eクラッチは、発進〜変速〜停止のあらゆる場面でクラッチを自動制御してくれる、新世代の自動クラッチ機構。
難しい半クラッチ操作などをライダーに代わって行うほか(シフトペダルの操作は必要)、従来のクイックシフター的制御も手伝い、とても素早くスムーズな変速も可能となっている。
クラッチレバーが残されており、ライダーがいつでも(マニュアル車と同じように)手動操作で介入できるのもうれしい特徴だ。
【主要諸元】■水冷4スト単気筒DOHC4バルブ 249cc 26ps/9500rpm 2.2kg-m/6500rpm ■171【174】[175]kg シート高690mm 11L ■タイヤサイズF=130/90-16 R=150/80-16 ●価格:63万8000円【69万3000円】[73万1500円] ※【】はEクラッチ、[]はSエディションEクラッチ
ロイヤルエンフィールド メテオ350
オーロラグレードでカラーはグリーン。
ロイヤルエンフィールドは1901年にイギリスで創業、現在はインドを拠点に生産を続けるメーカーだ。英国由来のスタイリッシュなデザインが特徴的である。
そのうちメテオ350は、2021年デビューの空冷シングルクルーザーだ。ロングストローク設定のエンジンによる味わい深い走りや、長時間のライディングでも疲れにくいシートや車体特性など、快適性は満点。
φ41mmフォークやイニシャル調整できるRツインサスで脚を固める。2024年にLEDヘッドライトなどが追加された。
レトロな雰囲気のデジアナログ式メーターは、Googleマップと連動して簡易ナビを表示可能なトリッパーナビ機能を装備している。
【主要諸元】■空冷4スト単気筒SOHC2バルブ 349cc 20.2ps/6100rpm 2.75kg-m/4000rpm ■191kg シート高765mm 15L ■タイヤサイズF=100/90-19 R=140/70-17 ●価格:71万6000円〜74万3600円
ファイヤボールグレードでカラーはブラック。この他ファイヤボールのブルー、マットグリーン、スーパーノヴァのレッドをラインナップ。
ベネリ レオンチーノボバー400
カラーはデザートタン。
イタリアで1911年に誕生し、現在は中国QJグループの傘下にあるベネリは、Designed in Italyの個性的なモデルをラインナップすることで知られている。
そんなベネリがEICMA 2024で発表したのが、ボバースタイルのストリートクルーザー、レオンチーノボバー400だ。
排気量は日本の免許制度にバッチリ合う384.5ccで、しかも国産車の国内向けモデルでは絶滅してしまった“普通二輪免許で運転できるV型2気筒”である。
水冷のV型2気筒SOHC4バルブエンジンは、挟み角60度を採用。60×68mmのロングストローク設定で、アルミ鋳造シリンダーや径29mmスロットルボディ、触媒+3つのO2センサーなども搭載。6速トランスミッションにベルトドライブが組み合わされる。
ベネリ輸入元のプロトとしては、状況が整い次第すぐにでも国内導入できるよう前向きに検討中とのこと。続報を待とう。
【主要諸元】■水冷4ストV型2気筒 384.5cc 35.4ps/8000rpm 3.67kg-m/4500rpm ■180kg シート高730mm 15L ■タイヤサイズF=130/90-16 R=150/80-16 ●価格:未発表
カラーはミッドナイトブラック。
ヒョースン GV250S/125S ボバー
GV250S ボバー。カラーはマットブラック。
水冷60度Vツインエンジンを搭載する韓流クルーザーで、シート高は710mmとなっている。
車体がスリムで、フラットハンドルとミッドコントロールのステップ位置なども含めて足着きにはかなり有利な構成といえそうだ。
250Sに加え、受注生産で300Sを用意するほか、扱いやすい125Sもラインナップ。こちらは2色展開となる。
【主要諸元】■水冷4ストV型2気筒SOHC4バルブ 248.4cc 25.6ps/9500rpm 2.04kg-m/7000rpm ■172kg シート高710mm 12.5L ■タイヤサイズF=120/80-16 R=150/80-15 ●価格:64万3500円 ※諸元は250S
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新型クルーザー)
FXLRSローライダーS:パワーユニット強化で走りはさらにアグレッシブ 許容リーンアングルが深めに設定されるなど、スピードクルーザーとして絶対的な人気を誇る「ローライダーS」 。2025年式は最高出力[…]
FXLRSTローライダーST:強力なパワーユニットを積みますます走りがスポーティー!! ローライダーSTが纏うクラブスタイルを象徴する独創的なフェアリングは、1980〜90年代半ばにラインナップされ、[…]
FXBRブレイクアウト:ロー&ロングスタイルでグラマラスなライン描く 2025モデルのブレイクアウトは、低く長い流麗でグラマラスなラインを描く車体に、新型ツーリングインテークをセットしたミルウォーキー[…]
FLFBファットボーイ:Vツインエンジンを強化し、タンクメダリオンを刷新 太くたくましいマッスルスタイルで人気を博すファットボーイ。レイクスターと呼ばれる削り出しのホイールを履く前後18インチの足まわ[…]
FLHCヘリテイジクラシック:美しいスポークホイールは新作チューブレス仕様だ! クラシックテイストは、伝統あるブランド・ハーレーダビッドソンにとっては大きな魅力であり、誇るべきポイントと言えよう。 ラ[…]
最新の関連記事(新型小型二輪 [251〜400cc])
ニューカラーにスマートフォン接続機能が進化 2026年モデルでパッと目を引くのは、やはりカラー&グラフィックの変更だ。「Ninja ZX-4R SE」は、パールロボティックホワイト×メタリックスパーク[…]
みんながCBを待っている! CB1000Fに続く400ccはあるのかないのか ホンダの名車CB400スーパーフォアが生産終了になって今年ではや3年目。入れ替わるようにカワサキから直列4気筒を搭載する「[…]
8/1発売:ロイヤルエンフィールド「ハンター350」 2025年8月1日より受注を開始するのが、ロイヤルエンフィールドの新型「ハンター350」だ。注目すべきは、従来モデルから5万円以上の値下げが敢行さ[…]
2025モデル「GB350/S」が華やかになって新発売! 原点的なスタイルとそれにふさわしい味わい深い走りによって、年齢や性別を問わず、幅広いライダーに支持されている大人気バイク「GB350」シリーズ[…]
350ccクラスの破壊者! 現地価格はハンター350やGB350よりも安い BSAモーターサイクルズが新型モデル2機種を発表した。ロンドン開催の国際発表会で公開されたのは、ティーザー展開されていた「バ[…]
人気記事ランキング(全体)
昭和レトロの世界が広がる神奈川県『中古タイヤ市場 相模原店』 昭和の夏休みって、どんなでしたっけ? 朝はラジオ体操に行って、午前10時頃からは仮面ライダーやウルトラマンの再放送。昼は学校や地域のプール[…]
ミニカーとは何かがわかると登録変更のハードルもわかる まず「ミニカー」とは、法律上どのような乗り物として扱われるのか、基本的な定義から押さえておく必要がある。実はこれ、道路交通法上では「普通自動車」扱[…]
動力性能を高めるためエンジンを大幅刷新 カフェレーサー然としたスタイルばかりに注目が集まりがちだが、CB400フォアの魅力はそれだけではない。前任に当たるCB350フォアの不振を払拭するべく、動力性能[…]
並列4気筒と2気筒で基本設計/生産設備を共有 ’74年初頭からスタートしたスズキの4ストプロジェクトは、次世代の旗艦として、カワサキZを凌駕する大排気量並列4気筒車と、その車両と基本設計/生産設備を共[…]
使い方は「水を含ませる」だけ。走行風を味方につける冷却アイテム 今回紹介するデイトナの「DI-015 ウェットクールベスト」は、水と走行風を利用した気化熱式のクールベストだ。使い方はシンプルで、ただベ[…]
最新の投稿記事(全体)
ヤマハSR400試乗レビュー この記事では、ヤマハのヘリテイジネイキッド、SR400の2021年モデルについて紹介するぞ。43年の歴史に幕を下ろした、最終モデルだった。 ※以下、2021年5月公開時の[…]
三層一体構造で愛車を徹底ガード 「ウェザーシールド フリースガード」は三層構造になっていて、外側層の300デニール防水オックスフォード/中間層のTPUフィルム/内側層のフリースライニングを一体化した贅[…]
15周を走った後の速さにフォーカスしているホンダ 予想通りと言えば予想通りの結果に終わった、今年の鈴鹿8耐。下馬評通りにHonda HRCが優勝し、4連覇を達成した。イケル・レクオーナが負傷により参戦[…]
使い方は「水を含ませる」だけ。走行風を味方につける冷却アイテム 今回紹介するデイトナの「DI-015 ウェットクールベスト」は、水と走行風を利用した気化熱式のクールベストだ。使い方はシンプルで、ただベ[…]
冷却ファンがフレッシュエアを背中に送り込む 「リュックを背負うと背中が蒸れる」──これはライダーのみならず、全てのリュックユーザーが抱える宿命といっても過言ではない。しかし、この「冷却ファン付きリュッ[…]
- 1
- 2