
ホンダは、軽二輪クラスのベストセラーモデル「レブル250」および「レブル250 Sエディション」をマイナーチェンジするとともに、自動クラッチ制御の“ホンダEクラッチ”を搭載した仕様を追加設定。MT仕様を1月30日に、Eクラッチ仕様を3月13日に発売する。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ホンダ
6速MT仕様に加えEクラッチ仕様を設定、SエディションはEクラッチ仕様のみに
2017年4月に発売され、翌年から2024年まで7年連続で軽二輪クラスの販売台数で断トツの1位を記録し続けているレブル250は、2020年にマイナーチェンジを受けるとともに純正アクセサリーを標準装備としたSエディションが追加設定され、押しも押されもせぬ人気モデル。690mmのシート高や、ライダーが跨ってバランスよく見えるシンプルなスタイリングなどにより、ビギナーにもベテランにも支持されている。
そんなレブル250/Sエディションが2025年モデルでマイナーチェンジを受けるとともに、『Honda E-Clutch』を装備した仕様が追加設定された。
ホンダEクラッチは、ライダーがクラッチ操作をしなくても発進~変速~停止のあらゆる場面でマシンがクラッチを自動制御してくれるという新世代の自動クラッチ機構で、難しい半クラッチなどを自動でやってくれる(シフトペダルの変速操作は必要)ほか、クイックシフターと併設することで非常に素早くスムーズな変速を可能としている。また、クラッチレバーを残していることからライダーがいつでも任意に手動操作で介入できるのも特徴だ。
すでに欧州で売れ筋のCBR650RおよびCB650Rの2024年モデルにEクラッチ仕様が投入されているが、次なる一手はクルーザーの超人気モデルへの採用だ。これで一気にEクラッチの普及に弾みをつけようというホンダの狙いが見える。ちなみに、CBR650R/CB650RではEクラッチの自動制御を無効に設定することも可能だったが、レブル250では常時無効にはできないようになっているという。
今回のタイプ追加では、標準モデルについてはマニュアル仕様とEクラッチ仕様を並行して販売することになるが、SエディションについてはEクラッチ仕様のみのラインナップになる。
発売日は、マニュアル仕様の「レブル250」が2025年1月30日で、「レブル250 Eクラッチ」および「レブル250 Sエディション Eクラッチ」は2025年3月13日。価格はマニュアル仕様が従来比2万7500円増の63万8000円となり、Eクラッチ仕様はこれに+5万5000円の69万3000円、そしてSエディションは73万1500円に設定された。
Eクラッチ仕様の追加だけじゃない2025年モデル
このほか新型レブル250/Sエディションは、シートのウレタンを見直すことでクッション性を向上したほか、ハンドルのポジションをやや手前&上方に変更することで扱いやすさを増している。
スペックは従来型とほぼ変わらないが、ハンドルポジション変更にともない全幅が従来の820mmから810mmに。またWMTCモード燃費は33.7→34.9km/Lへと改善された。車重は標準仕様が従来と変わらず、Eクラッチ仕様は+3kgと表記されている。
このほか、純正アクセサリーには二輪ETC2.0車載器キット(4万7960円)やグリップヒーター(2万5300円)などが追加された。
車体色は、標準モデルのレブル250に「マットディムグレーメタリック」の1色を設定。レブル250 Eクラッチは「マットガンパウダーブラックメタリック」と「マットフレスコブラウン」、レブル250 Sエディション Eクラッチは「パールシャイニングブラック」と「パールカデットグレー」のそれぞれ2色設定とされている。
HONDA REBEL 250 / E-Clutch / S Edition E-Clutch[2025 model]
HONDA REBEL 250[2025 model]マットディムグレーメタリック
HONDA REBEL 250[2025 model]マットディムグレーメタリック
HONDA REBEL 250 E-Clutch[2025 model]マットガンパウダーブラックメタリック
HONDA REBEL 250 E-Clutch[2025 model]マットガンパウダーブラックメタリック
HONDA REBEL 250 E-Clutch[2025 model]マットフレスコブラウン
HONDA REBEL 250 E-Clutch[2025 model]マットフレスコブラウン
HONDA REBEL 250 S Edition E-Clutch[2025 model]パールシャイニングブラック
HONDA REBEL 250 S Edition E-Clutch[2025 model]パールシャイニングブラック
HONDA REBEL 250 S Edition E-Clutch[2025 model]パールカデットグレー
HONDA REBEL 250 S Edition E-Clutch[2025 model]パールカデットグレー
通称名 | Rebel 250 【 】内はE-Clutchタイプ | Rebel 250 S Edition E-Clutch |
車名・型式 | ホンダ・8BK-MC49 | ← |
全長×全幅×全高 | 2205×810×1090mm | ← |
軸距 | 1490mm | ← |
最低地上高 | 134mm | ← |
シート高 | 690mm | ← |
装備重量 | 171kg【174kg】 | 175kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク 単気筒DOHC4バルブ | ← |
総排気量 | 249cc | ← |
内径×行程 | 76.0×55.0mm | ← |
圧縮比 | 10.7:1 | ← |
最高出力 | 26ps/9500rpm | |
最大トルク | 2.2kg-m/6500rpm | ← |
始動方式 | セルフ式 | ← |
変速機 | 常時噛合式6段リターン | ← |
燃料タンク容量 | 11L | ← |
WMTCモード燃費 | 34.9km/L(クラス2-2、1名乗車時) | ← |
タイヤサイズ前 | 130/90-16 | ← |
タイヤサイズ後 | 150/80-16 | ← |
ブレーキ前 | 油圧式ディスク(ABS) | ← |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク(ABS) | ← |
価格 | 63万8000円【69万3000円】 | 73万1500円 |
車体色 | 暗灰【黒、茶】 | 黒、灰 |
発売日 | 2025年1月30日【2025年3月13日】 | 2025年3月13日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(レブル250/Sエディション)
クラッチ操作の負担を減らす「Honda E-Clutch」 今回、大注目! レブルに「Honda E-Clutch」搭載タイプがラインアップされることとなりました。 Honda E-Clutchは、発[…]
そもそも”アメリカン”バイクとは? 一般にクルーザーとも呼ぶが、車体の重心やシート高が低く、長い直線をゆったり走るのに適した設計のバイク。ハーレーダビッドソンなどのアメリカ車に代表されることから、アメ[…]
250ccクラスは16歳から取得可能な“普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は全部で7種類ある。原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制[…]
さとみ(すとぷり)がアンバサダーに就任! 日本二輪車普及安全協会は、2025年3月開催の「第41回 大阪モーターサイクルショー2025」および「第52回 東京モーターサイクルショー」の開催概要を発表す[…]
250ccクラスは16歳から取得可能な“普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は全部で7種類ある。原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制[…]
最新の関連記事(ホンダ [HONDA] | 新型クルーザー)
Rebel 1100 S Edition Dual Clutch Transmission 新しくタイプ追加されたのは、アクセサリーを標準装備し個性を演出する「Rebel 1100 S Edition[…]
ツインエンジンの大型レブル、アメリカンテイストを増してマイナーチェンジ! ホンダは、270度クランクの1082cc並列2気筒エンジンを搭載する大型クルーザーモデル「レブル1100」シリーズにマイナーチ[…]
クラッチ操作の負担を減らす「Honda E-Clutch」 今回、大注目! レブルに「Honda E-Clutch」搭載タイプがラインアップされることとなりました。 Honda E-Clutchは、発[…]
ハンドル形状とシート内部の素材を見直して快適性アップ 新型レブル250/Sエディションと同様のライディングポジションまわりの変更を受け、「レブル500」がマイナーチェンジ。ハンドル形状を見直すことでポ[…]
400ccライダーの感じたレブル1100T DCT 柴﨑美奈子さんは横須賀にあるバイカーズカフェ☆TWO STAR☆のオーナー。10代で免許を取得してからずっと同じ400ccのバイクに乗り[…]
人気記事ランキング(全体)
従来の理念をさらに深化させた「Emotional Black Solid」 今回注目したのは、新たなステップワゴン スパーダ専用に用意された、これまた新たなアクセサリー群です。その開発コンセプトは、従[…]
ヤマハXJ400:45馬力を快適サスペンションが支える カワサキのFXで火ぶたが切られた400cc4気筒ウォーズに、2番目に参入したのはヤマハだった。 FXに遅れること約1年、1980年6月に発売され[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
最短2日間で修了可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付を除い[…]
レストア/整備/カスタム/販売など絶版車に関するすべての分野でサービスを提供 古いバイクを海外から輸入して販売する場合、車両によって程度の違いはあれ必ず整備が付随する。 元々のコンディション次第ではレ[…]
最新の投稿記事(全体)
初の3色展開で色鮮やかなラインナップとなった 「シンプル」「コンパクト」「愛らしさ」といった歴代モンキーの不変的な魅力を踏襲しつつ、楽しさをスケールアップした原付二種のレジャーバイク・モンキー125。[…]
B+COM専用キャリングケースをプレゼント! 株式会社サイン・ハウスは、オートバイ用インカム「B+COM SB6XR/ONE」を全国の2輪用品店で購入された方にかぎり、持ち運びに便利なサイン・ハウスの[…]
なぜ大型シートバッグが必要なのか? バイクには様々な種類のバッグを取り付けることができるが、大型シートバッグには、他のバッグにはない魅力がある。 高い積載能力 大型シートバッグは、その名の通り、非常に[…]
Honda E-Clutchに興味津々 バイク漫画『トップウGP』で知られる漫画家の藤島康介さんは、さまざまなバイクを乗り継いできたライダーです。 スポーツバイクを中心にいろいろなバイクを所有していま[…]
フレーム/スタンドの別体構造と自在キャスター装備で自由に移動できる 向山鉄工のオリジナル製品である「ガレージREVO」は、バイクスタンドに自在キャスターを取り付けることで、スタンドアップしたバイクを前[…]
- 1
- 2