ベネリは2024年11月のEICMAで複数のニューモデルを発表。その中でも注目なのが「レオンチーノボバー400」だ。日本車の国内向けモデルでは絶滅してしまった“普通二輪免許で乗れるV型2気筒エンジン”を搭載したストリートクルーザーだ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:プロト
プロトは国内導入を前のめりに検討中!
イタリアで1911年に誕生し、現在は中国QJグループの傘下にあるベネリは、Designed in Italyの個性的なモデルをラインナップすることで知られている。日本国内ではプロトが125~400ccクラスを中心に9機種をラインナップし、ネイキッドやアドベンチャーツーリング、ネオクラシックモデルなどをリーズナブルな価格で提供している。
そんなベネリがEICMA 2024で発表した最新モデルの中で注目したいのは、ボバースタイルのストリートクルーザー「レオンチーノボバー400」だ。
エンジンは日本の免許制度にバッチリ合う384.5ccで、しかも日本車の国内向けモデルでは絶滅してしまった“普通二輪免許で運転できるV型2気筒”。欧州で発表されたニューモデルだけに最新排出ガス規制ユーロ5+にも適合しており、ベネリ輸入元のプロトとしては状況が整い次第すぐにでも導入できるよう前向きに検討中とのことだ。
前述のとおりデザインはイタリアの手によるもので、これまでのベネリにないパワークルーザースタイルを表現。ホイールベース1520mmの低く長いアグレッシブなたたずまいに前後16インチタイヤやバーエンドミラー、実用的な15L容量を備えた燃料タンクなどを採用し、特徴的な薄いLEDヘッドライトで小顔感を強調している。
注目のエンジンは、水冷のV型2気筒SOHC4バルブで、挟み角は60度を採用。60×68mmのロングストローク設定で、アルミ鋳造シリンダーやφ29mmスロットルボディ、触媒+3つのO2センサーなどを採用。6速トランスミッションにベルトドライブが組み合わされる。
車体はコンベンショナルなスチール製ダブルクレードルフレームにツインショック、φ35mm倒立フロントフォークなどで構成され、前後ディスクブレーキには2チャンネルのABSを装備。シート高730mmは多くのユーザーに歓迎されそうだ。
国内導入時期は未定だというが、価格帯はカワサキのエリミネーターをベンチマークに検討されることになりそうだ。
待て、続報!!
Bennelli LEONCINO BOBBER 400
車名 | LEONCINO BOBBER 400 |
全長×全幅×全高 | 2170×800×1090mm |
軸距 | 1520mm |
最低地上高 | 165mm |
シート高 | 730mm |
装備重量 | 180kg |
エンジン型式 | 水冷4ストロークV型2気筒SOHC4バルブ |
総排気量 | 384.5cc |
内径×行程 | 60.0×68.0mm |
圧縮比 | 11.8:1 |
最高出力 | 35.4ps/8000rpm |
最大トルク | 3.67kg-m/4500rpm |
変速機 | 6段リターン |
燃料タンク容量 | 15L |
タイヤサイズ前 | 130/90-16 |
タイヤサイズ後 | 150/80-16 |
ブレーキ前 | φ300mmディスク+4ポットキャリパー |
ブレーキ後 | φ240mmディスク+1ポットキャリパー |
車体色 | デザートタン、ミッドナイトブラック |
価格&発売時期 | 未発表 |
LEONCINO BOBBER 400 のディテール写真
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