「プロテクター」は、安全にバイクに乗る上では欠かせないアイテムで、膝/肘/胸部などその種類はさまざまです。今シーズンはどの製品が売れているのか、「和光2りんかん」に足を運び、売れ筋TOP5とそれぞれの人気ポイントについて尋ねました(2024年11月時点の情報)。
●文:ピーコックブルー(ヤングマシン編集部) ●外部リンク:2りんかん
第1位:SAS-TEC® 胸部プロテクターCP-2[デイトナ]
第1位は、大手バイク用品メーカー・DAYTONA(デイトナ)の「SAS-TEC® 胸部プロテクターCP-2」。チェストプロテクターの欧州規格である”prEN1621-3”をクリアした、JMCA推奨のプロテクターです。
身体にフィットしやすいソフトな装着感ではあるものの、ひとたび衝撃を受けるとハードプロテクターのように瞬間硬化し、高い衝撃吸収性能で身体を守ってくれます。
またマジックテープにより着脱も容易で、さまざまなジャケットに装着可能な汎用性の高さが人気を集める理由のようです。
第2位:SK-831 エルゴノミックエアCE2チェストガードマルチ[KOMINE]
続いて第2位にランクインしたのは、鮮やかな黄色が特徴的なセパレートタイプのプロテクター「SK-831 エルゴノミックエアCE2チェストガードマルチ」。ちなみに、世界で初めてセパレート/フルチェストどちらの使用も可能、かつCE規格でLevel.2認証を取得したプロテクターです。
ちなみにCE規格Level.2のプロテクターには、衝撃を82%吸収してくれるものが該当します。Level.1認証であっても64%の衝撃を吸収してくれますが、やはり数値を見比べてみると、前者の性能の高さが際立ちます。
またこの製品は、夏場には通気性、冬場は保湿性を上げるメッシュ構造により、一年を通して着用しやすいのも魅力といえるでしょう。
第3位:D30 ゴーストプロテクター[フリュガン]
第3位は、フランスのブランド・Furygan(フリュガン)が販売する「D30 ゴーストプロテクター」です。
フリュガンはヨーロッパを中心に世界46か国に展開しており、MotoGPレーサーのヨハン・ザルコ選手のスポンサーとしても有名なブランド。60年近い歴史と実績、レーサーのスポンサーとして培った最先端の技術を盛り込んだ、高性能かつデザイン性能の高い商品を多数ラインナップしています。
この製品もその例に漏れず、プロテクターとは思えないほどの薄さとしなやかさですがCE規格Level.1を認証しており、しっかりと肘/膝を守ってくれます。
またジャケット/パンツの内側に装着してもかさばりにくく目立たないため、“いかにもバイクに乗ってる感”を主張したくない、オシャレに気を遣うユーザーからの支持が高いようです。
第4位:RR10069 ニーガード[ラフ&ロード]
第4位にランクインしたのは、バイク乗りのバイク乗りによる、バイク乗りのための製品を作っている、ラフ&ロードの「RR10069 ニーガード」。
ジーンズ/革パンツのインナー/アウターなどでも楽々装着することができるので、教習所でもよく使用されています。また、ひざにプラスチックパッドを装備することで軽量に設計されており、足が疲れにくい点も魅力です。
古川さん曰く、「プロテクターが標準装備されたパンツは価格が高くなる傾向があり、価格を見てハードルの高さを感じるライダーも少なくない」とのこと。
この製品は、「プロテクターが標準装備されたパンツは買う踏ん切りがつかないが、膝はちゃんと守っておきたい」というユーザーからの人気を集めている模様。
ちなみにラフ&ロードからは肘に装着するタイプのプロテクターも発売されていますが、ニーガードの方が人気が高いとのこと。これは、多くのジャケットに肘プロテクターが標準装備されている点が理由として挙げられるそうです。
第5位:TRV063 TECCELL チェストプロテクター(ボタンタイプ)[RS TAICHI]
売れ筋第5位にランクインしたのが、大手バイク用品メーカー・RS TAICHIの「TRV063 | TECCELL チェストプロテクター(ボタンタイプ)」。
水よりも比重の軽いポリプロピレン樹脂を使用していることに加えて、ハニカムコア構造を採用することによって、CE規格Level.2をクリアした製品の中では世界最軽量を実現したプロテクターです。
店内には他にも多くのRS TAICHIのプロテクターがラインナップされていますが、安全性能の高さと軽量さから、同メーカーの中ではもっとも売れているとのこと。また内側にマジックテープがあり、装着が簡単でかさばりにくい点も魅力だといいます。
いま売れ筋のプロテクター:まとめ
和光2りんかんで売れ筋のプロテクターとしては、CE規格の認証を取得している強度が高いものが、人気を集める傾向にあるようでした。
ちなみに警視庁の公表するデータによれば、2輪車乗車中の事故によるおもな損傷部位としては、胸部は頭部に次いで高いとされています。2りんかんでも胸部プロテクターの着用を推進しているためか、とくにラインナップが充実しているように見受けられました。
また、お買い得なキャンペーン等を実施することで、CE規格の認証を取得したプロテクターをもっと広めたい=安全に楽しくバイクに乗ってほしいという願いが、店舗全体から伝わってきました。
今回取材にご協力いただいた和光2りんかんは、X(旧Twitter)でも入荷情報/バイクにまつわる雑学ネタなどの情報を多数発信しています。興味がある人は、一度覗いてみるといいかもしれません。
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