北米カワサキはYoutubeで、カワサキモータースジャパンはX(旧Twitter)で、それぞれにティーザーを展開した。前者の『EVOLUTION INCOMING: PERFORMANCE』、そして後者の『Escape from the city… 都会の喧騒を抜けて。』というメッセージが想起させるのは……。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:カワサキモータースジャパン(X)
北米で新型4気筒Zと思われるティーザー動画が公開された
カワサキが日米でティーザーを展開しはじめた。まず、10月30日に正式発表と予告している北米カワサキのYoutube動画では、『EVOLUTION INCOMING: PERFORMANCE』としつつ、『凄』という文字や4気筒サウンドが躍ることから、Z900あるいはZ1000の新型でほぼ確定。今夏からの流れを見れば、新エンジンを搭載したニンジャ1100SXやヴェルシス1100の登場に続くZ1100と見るのが妥当だろうか。
W230、メグロS1の正式発表はカウントダウン状態か
もうひとつ、より気になるのはこちらだろう。カワサキモータースジャパンがX(旧Twitter)で、なんらかの新機種のティーザーと思われるメッセージと画像を公開した。正式発表がカウントダウン状態なのは、2024年11月の発売が予告されているW230、メグロS1だが、それだけでなくブランニューモデルの登場も期待してしまう……。
カワサキはジャパンモビリティショー2023でW230およびメグロS1を参考出品したのち、今秋になった海外での正式発表までかなりの期間が空いていた。これら2機種についてはアジアや欧州、北米でも正式発表(仕向け地によってW230のみ/メグロS1のみの場合あり)されており、日本仕様の正式発表もカウントダウン状態と見るのが自然だろう。
また、同系列のエンジンを搭載するKLX230についても2025年モデルとしての登場が見込まれており、230ファミリーは一気に充実しそうな気配だ。
ただ、これだけ待ったのだから、さらなる何かを期待をしてもバチは当たらないはず(?)。
まず我々ヤンマシ編集部が注目したのは、ティーザーのメッセージである『Escape from the city… 都会の喧騒を抜けて。』という文言だ。W230およびメグロS1は都会も似合うネオクラシックモデルなので、これは当てはまらないのでは? また、KLX230であればもっとガッツリとオフロードイメージの文言を立てるはず。
そして何より、このメッセージの“Escape”という部分が、名作映画『大脱走』の現代である“The Great Escape”を想起させる……といったら勇み足が過ぎるだろうか。
あえてそれを真に受けてみると、エストレヤの兄弟車として人気だった250TRが思い当たる。同じ単気筒エンジンとスチールフレームをベースとしながら、1970年代の黎明期のオフロード車を思い起こさせるようなスタイリングに仕立てられ、街乗りからちょっとしたオフロードまで対応する人気車になった1台だ。
そのイメージは、年代こそ異なれど大脱走のイメージから遠くかけ離れたものではない。
もちろんこれは確たるハナシでもなんでもなく、当たるも八卦当たらぬも八卦でお馴染みのヤングマシン編集部による、希望的観測を含んだ与太話と受け取ってもらっても構わない。
ただ、インドネシアでは現在Wシリーズの末弟という位置付けのW175に兄弟車のW175TRが存在し、グローバル展開するならW230にも同様の兄弟車があってもいいのでは……という推論もいちおうは成立する。
いずれにしても近日中にその答えが明らかになるだろう。待て、続報!!
Escape from the city…
— カワサキモータースジャパン (@Kawasaki_JPN) October 24, 2024
都会の喧騒を抜けて。#Kawasaki #カワサキ #TheUltimateEscapeArtist #Comingsoon pic.twitter.com/SUYKFlabqn
海外で展開される230ccファミリーの兄弟車と、W175TR
W230 / MEGURO S1
タイ、欧州&北米の順で正式発表された、Wシリーズ/メグロシリーズの最新作。KLX230の空冷単気筒エンジンをベースにデザインとトルク特性を作り直し、新設計の軽量セミダブルクレードルフレームに搭載。143kgという車重は2017年に最終モデルとなったエストレヤ(海外では一部でW250を名乗った)の161kgから比べると大幅に軽量だ。国内発売は11月と予告されている。
KLX230 / KLX230S / KLX230SM
「KLX230」「KLX230 S」は2024年11月に、「KLX230SM」は2025年1月下旬に発売すると予告済みの3車。フルサイズトレールのKLX230と、低車高バージョンのKLX230S、スーパーモタード仕立てのKLX230SMというラインナップだ。
W175TR[2025 Indonesian model]
インドネシアなどで販売されるW175シリーズのスクランブラーバージョン。最低地上高はシリーズ他車に比べて30mm高く、車重やエンジンスペックなども異なるレトロスタイルのトレールモデル。スキッドプレートやセミアップマフラー、アップフェンダー、燃料タンクなども専用部品だ。
STOCKMAN[2025 Indonesia model]
こちらは“まさかの”を想定した場合になるが、インドネシアやオーストラリア、ニュージーランドで販売されている、農場や牧場での使用に最適のアグリカルチャーバイク。これが登場する可能性は限りなく低そうな気はするが、230ccファミリーということでいちおう掲載しておきたい。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI] | 新型ヘリテイジ/ネオクラシック)
2020年モデルでシリーズ全カラーを総入れ替え! カフェは3色→2色に “火の玉”Z900RSとヴィンテージライムグリーンのZ900RSカフェが牽引してきた初代2018年モデル~2019年モデル。すで[…]
初期型からわずか7か月後に次年度モデルを発売 国内では2017年12月にZ900RSが、そして2018年3月にはZ900RSカフェが発売されたが、予想を超える受注があったためか、カワサキは2018年5[…]
早くも番外編、2017年の東京モーターショーで同時公開された3台のカスタマイズモデルだ! 2017年10月25日、東京モーターショーでZ900RSが世界初公開されると同時に、Z900RSカスタムプロジ[…]
全貌が明らかになった2017年10月25日 ヤングマシン誌でそれまでスクープを継続的にお送りしてきたZ900RSが、2017年の東京モーターショーの事前発表会で初お披露目された(一般初公開日は10月2[…]
全ての個体にシリアルナンバー入り カワサキドイツの設立50周年を記念した特別モデルが登場した。1975年にカワサキドイツが設立されてから間もなく50周年を迎えるが、すでに2025年モデルとして登場して[…]
最新の関連記事(新型軽二輪 [126〜250cc])
消えてしまったセロー250の穴をカワサキが埋める?! カワサキの新トレッキングマシン「KLX230 シェルパ」は、2024年11月15日の発表時には11月27日発売とされたが、その後に諸事情で発売日を[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
新色×2に加え、継続色も一部変更 ホンダは、水冷4バルブの「eSP+」エンジンを搭載するアドベンチャースタイルの軽二輪スクーター「ADV160」に、スポーティ感のある「ミレニアムレッド」と上質感のある[…]
装備の充実で価格は8万9100万円上昇 フォルツァが約2年ぶりに変更を受け、2025年モデルとして発売される。2022年末に登場したモデルは、新型と同じヘッドライトデザインやメーターパネルの変更のほか[…]
最上位グレードは最新Honda RoadSync対応の液晶メーターを採用 ホンダがインドネシアで新型「PCX160」を発表。排気量以外はEICMA 2024で発表された新型PCX125と同様のモデルチ[…]
人気記事ランキング(全体)
2025年こそ直4のヘリテイジネイキッドに期待! カワサキの躍進が著しい。2023年にはEVやハイブリッド、そして2024年には待望のW230&メグロS1が市販化。ひと通り大きな峠を超えた。となれば、[…]
一定以上のスピードの車両を自動的に撮影する「オービス」 結論から言うと、基本的にバイクはオービスに撮影されても捕まらない。そもそもオービスはバイクを取り締まるつもりがない。ただし警察にもメンツがあるか[…]
第1位:JW-145 タッチパネル対応 蓄熱インナーグローブ [おたふく手袋] 2024年11月現在、インナーウェアの売れ筋1位に輝いたのは、おたふく手袋が販売する「JW-145 蓄熱インナーグローブ[…]
新色×2に加え、継続色も一部変更 ホンダは、水冷4バルブの「eSP+」エンジンを搭載するアドベンチャースタイルの軽二輪スクーター「ADV160」に、スポーティ感のある「ミレニアムレッド」と上質感のある[…]
寒い時期のツーリング 冬はライダーにとって、本当に過酷な季節です。急激に気温が下がったりしてきましたが、オートバイに乗られているみなさんは、どういった寒さ対策をしていますか。 とにかく着込む、重ね着す[…]
最新の投稿記事(全体)
どんなUber Eats配達員でも必ず持っている装備といえば、スマートフォン。これがなければ、仕事を始めることすらできません。 そんなスマートフォンですが、太陽が強く照っている日に使うと画面が真っ黒に[…]
今シーズンに続き富樫虎太郎選手を起用、新加入は木村隆之介 元MotoGPライダーの中野真矢さんが率いるレーシングチーム「56RACING(56レーシング)」が、2025年のレース活動概要を発表した。 […]
全日本ST1000とASB1000の両カテゴリーを制す! 開幕2連勝を飾り、常にポイントリードし最終戦を待たずにチャンピオンを決めた全日本ST1000クラスに比べ、ARRC ASB1000クラスは、ポ[…]
一度掴んだ税金は離さない! というお役所論理は、もういいでしょう 12月20日に与党(自民党と公明党)が取りまとめた「令和7年度税制改正大綱」の「令和7年度税制改正大綱の基本的な考え」の3ページ目に「[…]
ヤマハの最先端技術の結晶、それがYZF-R1だ 今からちょうど10年前の2014年11月。イタリアはミラノで開催されたEICMAにおいて、7代目となるヤマハのフラッグシップ“YZF-R1”が華々しくデ[…]
- 1
- 2