カワサキは欧州で、EICMA 2023で初登場した「ニンジャ500」および「Z500」の2025年モデルを発表した。主な変更点は車体色で、いずれもスタンダードモデルはLCDメーター、SEモデルにはスマートフォン接続が可能なTFTディスプレイを採用している。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
ニンジャ400/Z400から排気量を451ccに拡大、2023年秋に初登場
カワサキは欧州で「ニンジャ500」および「Z500」の2025年モデルを発表した。日本でも販売中のニンジャ400/Z400の後継モデルとして登場し、欧州においてはエリミネーター500に搭載されている451ccエンジンに換装して車名を500とし、外装や装備もアップデートを受けている。
今回発表されたのはニューカラーを採用した2025年モデル(一部カラーは継続)。ニンジャ500は新しいKRTカラーのほか、STDグレードとSEの全てを新色に。Z500はライムグリーン×ブラックが廃止されグレー×ブラックに差し替えられた。
ヘッドライトはいずれも最新デザインのLEDユニットを採用し、STDグレードにはLCDメーター、SEにはスマートフォン接続機能を備えたフルカラーTFTディスプレイを採用する。また、ウインカーはSTDがバルブ球、SEがLEDと差別化。ニンジャ500はスマートキーを標準装備するのも特徴だ。
このほかアシスト&スリッパークラッチや785mmの安心感あるシート高、軽量な車体など、扱いやすいメカニズムやエルゴノミクスを採用しているのもこのクラスならでは。
気になるのは日本仕様のニンジャ400/Z400だが、2025年モデルで新型に切り替わる可能性がありそうだ。情報が入り次第お伝えしたい。
KAWASAKI NINJA 500 / SE[2025 EU model]
主要諸元■全長1995 全幅730 全高1120 軸距1375 シート高785(各mm) 車重172㎏(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 451cc 45.4ps/9000rpm 4.3kg-m/6000rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L■タイヤサイズF=110/70R17 R=150/60R17 ※諸元は欧州仕様SE
KAWASAKI Z500 / SE[2025 EU model]
主要諸元■全長1995 全幅800 全高1050 軸距1375 シート高785(各mm) 車重168㎏(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 451cc 45.4ps/9000rpm 4.3kg-m/6000rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L■タイヤサイズF=110/70R17 R=150/60R17 ※諸元は欧州仕様SE
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