
カワサキは欧州で、ヴェルシス1000の後継モデルとなる「ヴェルシス1100」を発表した。無印のスタンダード、スマートフォン接続機能を持つS、電制サスなどを採用したSEの3グレード構成だ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
排気量アップだけでなくクイックシフターなど細部もリファイン
前後17インチホイールを採用し、高速道路から荒れた田舎道まで快適に走破できる新型アドベンチャークロスオーバー「ヴェルシス1100」が登場した。従来のヴェルシス1000の後継モデルにあたり、最大の変更ポイントはその名の通り排気量アップしたことだ。
エンジンは従来の77.0×56.0mmから3mmのストロークアップ(77.0×59.0mm)を果たし、排気量は1043cc→1099ccに。質量を増したフライホイールと二次バランサーの効果によって振動を低減し、トルクアップと快適性の向上を両立している。このほかインテークファンネルはセンター2つを外側ファンネルより45mm長くしたことで4000rpm~7000rpmのトルクが向上したという。
カワサキクイックシフター(KQS)はアップデートされ、1500rpmという低回転からシフト可能に。またトルクが増したことで全体にややハイギヤード化され、クルージング時の快適性を向上した。もちろんクルーズコントロールは従来通り採用している。
このほかエンジン排気量の増加に合わせて最適化されたECU、排気系の見直し、オイルクーラーの追加、リヤブレーキディスクの大径化(φ250mm→φ260mm)、ハンドルバーにマウントされたUSBタイプCソケットの新採用(従来は12Vソケットを装備)など、細部までリファインの手が入った。
電子制御によるライダー支援システムは、KTRC(トラクションコントロール)、コーナリングマネジメント、選択可能なパワーモードとライディングモードなど。SEにはSHOWA製電子制御サスペンションも奢られる。
参考までに、英国での価格はスタンダード仕様が1万1899ポンド(日本円換算約227万9000円・9/27現在)、Sが1万3649ポンド(約261万4000円)、SEが1万5649ポンド(約299万7000円)で、発売時期は2024年12月。日本仕様もいずれ登場すると思われ、同系エンジンを搭載するニンジャ1000の1100化も必至。続報を待ちたい。
KAWASAKI VERSYS 1100 / S / SE[2025 EU model]
主要諸元■全長2270 全幅950 全高1490-1530 軸距1520 シート高840(各mm) 車重259㎏(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 1099cc 135ps/9000rpm 11.4kg-m/7600rpm 変速機6段 燃料タンク容量21L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ※諸元は欧州仕様SE
KAWASAKI VERSYS 1100 SE[2025 EU model]Pearl Robotic White / Metallic Diablo Black
KAWASAKI VERSYS 1100 SE[2025 EU model]Metallic Graphite Gray / Metallic Diablo Black
KAWASAKI VERSYS 1100[2025 EU model]Metallic Matte Graphenesteel Gray / Metallic Diablo Black
KAWASAKI VERSYS 1100[2025 EU model]Metallic Matte Graphenesteel Gray / Metallic Diablo Black
ヴェルシス1100シリーズのディテールほか
純正アクセサリーのトップケースとサイドパニアを取り付けたヴェルシス1100SE。
KAWASAKI VERSYS 1100 / S / SE[2025 EU model]
KAWASAKI VERSYS 1100 / S / SE[2025 EU model]
KAWASAKI VERSYS 1100 / S / SE[2025 EU model]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI])
チャンピオンを生んだ野心作= “J”【カワサキZ1000J】 ロングセールスを誇った名車、Z1。それだけに信頼性もあった心臓部とフレームだが、さすがに1980年代になると抜本的な改良が求められた。 カ[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
ステルス火の玉にグリーンボールが追加 参考:ZEPHYR1100/ZEPHYR750/ZEPHYRχ 2024年9月時点では、キャンディトーンレッドの設定のみだったが、2024年12月にはメタリックデ[…]
ピンストライプを初ラインナップ、火の玉パターンはバリエーションカラー拡充 カワサキモータースジャパンは2024年モデルの「Z900RS」を発表した。2017年暮れの発売後、2018年~2022年の大型[…]
1位:カワサキの2ストが復活確定!! カワサキUSAがXで『We Heard You. #2Stroke #GoodTimes #Kawasaki』なるポストを短い動画とともに投稿したことを報じた。動[…]
最新の関連記事(新型アドベンチャー/クロスオーバー/オフロード)
“The Total Ténéré – Top in Adventure”をコンセプトにツーリング&オフロード性能を高めた クの並列2気筒エンジンを継承しながら、Y-CCT(電子制御スロットル)を採用[…]
シャフトドライブでロングツーリングも安心なミドルアドベンチャーがアップデート 2023年のミラノショーで発表された新型V85TTは、翌年に上位グレードとなるV85TTトラベルが日本に上陸した。そして今[…]
双方向クイックシフト&クルーズコントロール搭載、ホイールサイズが異なる2車 スズキは、国内向け2025年モデルとして「Vストローム1050」およびバリエーションモデルの「Vストローム1050DE」をカ[…]
人気モデル『400X』の“モデル名称”を変更して再登場したバイク 普通二輪免許で乗れる400ccクラスの中では珍しいアドベンチャースタイルのクロスオーバーモデル/ツーリングバイクとして人気を博していた[…]
スクエアデザインの1050/800/250SXに対し、650と250は穏やかな意匠 スズキは、「Vストローム650」および「Vストローム650XT」の価格を改定し、2025年2月5日に発売すると発表し[…]
人気記事ランキング(全体)
いざという時に役に立つ小ネタ「結束バンドの外し方」 こんにちは! DIY道楽テツです。今回はすっごい「小ネタ」ですが、知っていれば間違いなくアナタの人生で救いをもたらす(大げさ?)な豆知識でございます[…]
V3の全開サウンドを鈴鹿で聞きたいっ! ここ数年で最も興奮した。少なくともヤングマシン編集部はそうだった。ホンダが昨秋のミラノショーで発表した「電動過給機付きV型3気筒エンジン」である。 V3だけでも[…]
1978 ホンダCBX 誕生の背景 多気筒化によるエンジンの高出力化は、1960年代の世界GPでホンダが実証していた。多気筒化によりエンジンストロークをショートストトークにでき、さらに1気筒当たりの動[…]
ファイナルエディションは初代風カラーでSP=白×赤、STD=黒を展開 「新しい時代にふさわしいホンダのロードスポーツ」を具現化し、本当に自分たちが乗りたいバイクをつくる――。そんな思いから発足した「プ[…]
ガソリン価格が過去最高値に迫るのに補助金は…… ガソリン代の高騰が止まりません。 全国平均ガソリン価格が1Lあたり170円以上になった場合に、1Lあたり5円を上限にして燃料元売り業者に補助金が支給され[…]
最新の投稿記事(全体)
オートレース宇部 Racing Teamの2025参戦体制 2月19日(水)、東京都のお台場にあるBMW Tokyo Bayにて、James Racing株式会社(本社:山口県宇部市/代表取締役社長:[…]
Schwabing(シュヴァービング)ジャケット クラシックなフォルムと先進的なデザインを合わせた、Heritageスタイルのジャケットです。袖にはインパクトのある伝統的なツインストライプ。肩と肘には[…]
新レプリカヘルメット「アライRX-7X NAKASUGA 4」が発売! 今シーズンもヤマハファクトリーから全日本ロードレース最高峰・JSBクラスより参戦し、通算12回の年間チャンピオンを獲得している絶[…]
小椋&チャントラの若手が昇格したアライヘルメット まずは国内メーカーということで、アライヘルメットから。 KTM陣営に加入、スズキ、ヤマハ、アプリリアに続く異なる4メーカーでの勝利を目指すマー[…]
王道ネイキッドは相変わらず人気! スズキにも参入を熱望したい 共通の775cc並列2気筒を用い、ストリートファイターのGSX-8S、フルカウルのGSX-8R、アドベンチャーのVストローム800系を展開[…]
- 1
- 2