
欧州ホンダは、6月に開催されたWheels and Waves 2024にレブル500/250の兄弟車「CL500/250」のカスタムマシン16車を出展。イタリア、スペイン、フランス、ポルトガル、イギリス、ドイツ、ベルギー、スイスから集ったマシンが競い、2万5500を超える投票で優秀車が決定した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
『Wheels and Wavesフェスティバル』でCL500/CL250のカスタム16車が競演
ホンダは、フランスのバスク地方ビアリッツで6月12日~16日に開催された『Wheels and Wavesフェスティバル』に、イタリア、スペイン、フランス、ポルトガル、イギリス、ドイツ、ベルギー、スイスで製作されたCL500/250のカスタムマシン×16車を展示。これらのうち、どれが最も優れたカスタムだったかをグローバルなオフィシャルサイトで集票し、このたび最優秀マシンが決定した。
16車のうち15車はCL500をベースとしており、フラットトラッカーやスクランブラー、アドベンチャーテイストにカスタムされている。残る1車はCL250がベースで、日本で販売中のホーク11にも似たカフェレーサーに仕立てられた。
以下に上位5傑を紹介しよう。
1位 Bunker Imprint – Turkey
見事最優秀賞に輝いたのは唯一のCL250カスタム。コンテストに初参加のトルコから、Bunker Custom Cyclesが持ち込んだものだ。レトロスタイルのカフェレーサーをイメージしながら現代のテイストを取り入れ、ガラス繊維で強化したナイロンFDM 3Dホームプリントによるハーフフェアリング、再度パネル、アンダーカウルシートカウルなどを装備。マフラーはアンダーカウルに隠されている。倒立フロントフォークはCB250Rのもので、ラジアルマウントキャリパーはニッシン製だ。これ、ホーク11の兄弟車「ホーク250」として発売したら人気が出そう。
Bunker imPrint – Turkey
2位 Ocean’s Track – France
フランスOceane Motosによるフラットトラッカースタイルの1台。スタントバイクの雰囲気も加えることで単なるトラッカーとは異なる雰囲気を作り出している。フレーム&スイングアームを赤く塗装し、ゴールドのホイール、バーエンドミラー付きのワイドなハンドルバー、ゼッケンプレートに仕込まれた2眼LEDのプロジェクターヘッドライト、ソロシート、スイングアームマウントのライセンスプレートホルダーなどがオリジナリティを主張する。
Oceans’ Track – France
3位 CL Surfer – Germany
ドイツはフランクフルトのHonda Centreディーラーのチームによって制作された。クリップオンハンドルと短いシート、メタリックシルバー仕上げの燃料タンク、前後フェンダーが特徴で、ブルーのセンターストライプによりビンテージスポーツのような雰囲気も。マフラーは左右2本出しの直管に見えるが……。
CL Surfer – Germany
4位 Alpina 500 – Switzerland
ホンダスイスとMeister Engineeringの協力によって製作。ホンダスイスの50周年を記念し、ホンダの伝統とスイスらしいカラーやディテールを参照して美しく仕上げられている。見所はCBスタイルの燃料タンク、剥き出しになったシートフレームと短いベンチシート、スペシャル感のあるマフラー、そして倒立フロントフォークなどを採用した足まわり。ニッシン製のラジアルマウントキャリパー&ラジアルマスターも本気度を高めている。
Alpina 500 – Switzerland
Alpina 500 – Switzerland
5位 Enduro 500 – Spain
スペインのStilmotoによる、クラシカルなエンデューロバイクテイストの1台。アロー製マフラーやブロックタイヤ、アップフェンダーなどで雰囲気をつくり、赤いタンクやゴールドのホイールで往年の雰囲気に。フラットダートなどを気持ちよく走れそうだ。
Enduro 500 – Spain
過去の最優秀カスタム
2020年はCB1000R。
2021年はCB650R。
2022年はレブル500。
2023年はダックス125。
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