
カワサキモータースジャパンは、カワサキが50年にわたって育んできた「W」ブランドの最新進化系、W800にニューカラーを設定し、2025年モデルとして発売すると発表した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:カワサキ
ゴールドみのあるブラック系の新作ツートーン
カムシャフトの駆動にベベルギヤを用いた、美しい外観の空冷バーチカルツインエンジンを搭載(バーチカルは垂直に立ったシリンダーを指す)するW800は、360度クランクによる鼓動感や等間隔爆発ならではの整ったエキゾーストサウンドなど、50年以上にわたってカワサキが育んできた「W」ならではの雰囲気を現代に継承する、国産クラシック系の旗艦モデル。
かつて排出ガス規制などの関係からいったん生産終了となったが、2019年10月に復活。基本的なスタイリングは以前のW800を踏襲しながらも、大径丸型LEDヘッドライトやアシスト&スリッパークラッチ、前後ディスクブレーキ、ETC2.0車載器を標準装備するなど、装備も現代的に刷新された。2022年モデルで令和2年排出ガス規制に適合している。
今回発表された2025年モデルの新色はツートーンカラーで、ゴールドみのあるダーク系ブラックとメタリックブラックを掛け合わせ、シンプルなゴールドストライプを差し色にしたものだ。
主要諸元に変更はなく、価格は1万1000円上昇して124万3000円になった。なお、1か月目点検に加え3年間の定期点検とオイル交換(オイルフィルター含む)を無償で受けられるカワサキケアモデルだ。
KAWASAKI W800[2025 model]
KAWASAKI W800[2025 model]メタリックブリリアントゴールデンブラック×メタリックディアブロブラック (GD1)
KAWASAKI W800[2025 model]メタリックブリリアントゴールデンブラック×メタリックディアブロブラック (GD1)
KAWASAKI W800[2025 model]メタリックブリリアントゴールデンブラック×メタリックディアブロブラック (GD1)
車名 | W800 |
型式 | 8BL-EJ800E |
全長×全幅×全高 | 2190×790×1075mm |
軸距 | 1465mm |
最低地上高 | 125mm |
シート高 | 790mm |
キャスター/トレール | 27.0°/108mm |
装備重量 | 226kg |
エンジン型式 | 空冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ |
総排気量 | 773cc |
内径×行程 | 77.0×83.0mm |
圧縮比 | 8.4:1 |
最高出力 | 52ps/6500rpm |
最大トルク | 6.3kg-m/4800rpm |
始動方式 | セルフスターター |
変速機 | 常時噛合式5段リターン |
燃料タンク容量 | 15L |
WMTCモード燃費 | 20.9km/L(クラス3-2、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 100/90-19 |
タイヤサイズ後 | 130/80-18 |
乗車定員 | 2名 |
価格 | 124万3000円 |
発売日 | 2024年9月1日 |
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新型ヘリテイジ/ネオクラシック)
グローバル展開では『500cc』のほうが有利になる地域も ホンダ「GB350」シリーズといえば、直近ではクラシカル要素を強化したGB350Cも新登場し、走りのフィーリングまで変えてくるこだわりっぷりが[…]
欧州で国内導入が明らかになったCL250の2025年モデル CL250の2025年モデルについて、国内導入が明かされたのは2024年11月のこと。フレームを共有するシリーズの長兄モデル「レブル500」[…]
”XSR900”の登場によりカジュアル寄りに回帰 2024年モデルまでのXSR900は、初代モデルに対し“レーシングヘリテイジ”を標ぼうすることで1980年代のレーシングマシンカラーをまとい、走りもス[…]
「ホンダCB1000Fコンセプト」は新時代のCB像を具現化 2025年3月の大阪モーターサイクルショーで世界初公開されたホンダCB1000Fコンセプトは、往年の名車CB-Fを想起させつつも、新たなスタ[…]
※価格や発売時期は独自の情報に基づく本紙予想です。販売店へのお問い合わせはご遠慮ください。 ターゲットはZ900RS。プライスも真っ向勝負?! 5年前に「CB-Fコンセプト」を目にした時の歓喜は忘れら[…]
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI])
2020年モデル概要:快適装備と電子制御を新採用 発売は、2020年1月15日。マイナーチェンジが実施され、「エキサイティング&イージー」のコンセプトを堅持しつつ、装備がイッキに充実した。2019年モ[…]
遂に50ccクラスへ足がかりをつくる! 1980年にドイツのIFMA(ケルンショー)で、カワサキがAR50/80とオフロード車のAE50/80を発表したとき、世界のバイクメーカーに衝撃が走った。 なぜ[…]
Z1とともに、CB750Fourを挟み撃ちするねらいで生まれた、Z1ジュニア=Z650 公害やマスキー法、オイルショックなどが社会問題として声高に叫ばれ始めた1970年代、カワサキは2サイクルのマッハ[…]
2023年モデル:400クラス唯一のクルーザーとして復活 発売は2023年4月25日。先代となるエリミネーター400から実に15年ぶりの登場で、エリミネーター/SEの2グレード展開だった。 ニンジャ4[…]
SHERPA LIFE スタートキャンペーン キャンペーン概要 対象期間中、カワサキプラザで”KLX230 SHERPA”の新車を成約した方に、カワサキプラザアパレルや純正アクセサリーの購入、さらにオ[…]
人気記事ランキング(全体)
スタイルだけでなく中身も”スペチアーレ” とかく値段が取りざたされがちなGT-R50ですが、パフォーマンスも値段相応の素晴らしさです。GT-Rマニアにはお馴染みのNISMOパッケージ、すなわち600p[…]
日本車と欧州車がおおよそ半々 マン島をバイクで訪れるには、リバプールやヘイシャムなどの港まで自走し、「スチームパケット社」が運行しているフェリーを利用するのが一般的だが、小型ボートをチャーターしてバイ[…]
マツダGT-Rを名乗るは「マツダ323」、つまりは… いうまでもなくマツダ323とは日本名ファミリアのこと。こちらは1989年デビューの7代目(BG)のGT-Xをベースに数々のカスタムを加えたモデル。[…]
オートマ・AMT&ベルトドライブ採用の250ccクルーザー! 自社製エンジンを製造し、ベネリなどのブランドを傘下に収めることでも知られる、中国・QJMOTOR。その輸入元であるQJMOTORジャパンが[…]
先進の冷却機構を備えたフルフェイス カブトの展開するフルフェイスヘルメット「SHUMA」最大の特長は、「ウルトラクールシステム」と称される独自の冷却機構だ。その秘密は風洞実験によって作り上げられた、フ[…]
最新の投稿記事(全体)
ニッポン旧車烈伝 昭和のジャパン・ビンテージ・バイク 323選 1960年代から1990年代に発表された数々の銘車たち……そのうち300台以上を厳選、年式変遷や派生モデルを含め紹介。 大型やマルチはも[…]
新型トレーサーでACCとY-AMTが融合! 今回のビッグチェンジで色々機能が追加されたり改変を受けているトレーサー9 GT+ Y-AMTではあるが、何はともあれ書くべきは前走車追従型のクルーズコントロ[…]
1960~70年代を象徴する2つのCB 1974年に登場したホンダCB400FOUR、通称「ヨンフォア」は、日本のバイク史において今なお特別な輝きを放つ一台である。その流れるように美しいスタイルと当時[…]
乱流の抑制効果をプラスすることで、高い空力性能を発揮 カローラクロスは、5月に実施した一部改良でエクステリアとインテリアのデザインが刷新。従来のファミリーカー的な大人しいイメージが薄れ、より現代的で洗[…]
F1直系のV12を縦置きミッドシップ エンツォ・フェラーリは創立40周年記念モデル、F40の企画を初めて耳にした際、さほど喜ばなかったという証言があります。 やはり、エンツォにとって市販車はあくまでレ[…]
- 1
- 2