
●文/写真:ヤングマシン編集部(山下剛)
5月27日(現地時間)から開催されているマン島TTは、6月1日に初の決勝レースが行われた。この日の決勝はスーパースポーツTTレース1と、サイドカーTTレース1の2レースだ。
このうち、スーパースポーツTTに出場したマイケル・ダンロップ選手(MD Racing:ヤマハ YZF-R6)が4周のレースを1時間11分19秒297(平均速度:126.963mph=約203km/h)で勝利した。これにより、伯父のジョイ・ダンロップが持つTT最多勝利数26に並ぶ、歴史的快挙を成し遂げた。
マイケル・ダンロップ選手は、今年のマン島TTで残り7レースに出場予定だ。昨年は8レース中4勝を挙げていることを考えると、記録更新はほぼ間違いないといえるだろう。彼が次に出場するのは6月2日に開催されるスーパーバイクTT。昨年はこのレースで勝利を挙げており、早くも記録更新に期待がかかる、重要なレースとなっている。
なお、スーパースポーツTTレース1の2位には、デイビー・トッド選手( Powertoolmate Ducati :ドゥカティ パニガーレV2)、3位にはディーン・ハリソン選手( Honda Racing UK :ホンダ CBR600RR)が入賞し、表彰台を飾った。
マン島TT最多勝利数に並び、歴史的快挙を達成したマイケル・ダンロップ選手。
955㏄2気筒のパニガーレV2でスーパースポーツTTを走ったデイビー・トッド選手は2位に食い込んだ。
3位のディーン・ハリソン選手は最新600㏄スーパースポーツとなるCBR600RRで出走した。
スーパースポーツTT リザルト
| Pos. | No. | Rider | Machine | Time | Speed (mph) |
| 1 | 6 | Michael Dunlop | Yamaha YZF-R6 BN6 | 01:11:19.297 | 126.963 |
| 2 | 8 | Davey Todd | Ducati Panigale V-Twin 955 1H | 01:11:27.871 | 126.709 |
| 3 | 3 | Dean Harrison | Honda CBR600RR | 01:11:50.252 | 126.051 |
| 4 | 5 | James Hillier | Kawasaki ZX-600-RNFNN | 01:12:31.694 | 124.851 |
| 5 | 19 | James Hind | Suzuki GSX-R750 M2 | 01:12:33.140 | 124.809 |
| 6 | 7 | Joshua Brookes | Yamaha YZF-R6 BN6 | 01:12:45.855 | 124.446 |
| 7 | 1 | Paul Jordan | Honda CBR600RR | 01:12:48.035 | 124.384 |
| 8 | 14 | Mike Browne | Yamaha YZF-R6 BN6 | 01:12:49.556 | 124.340 |
| 9 | 10 | Peter Hickman | Triumph Street Triple 765 Moto2 Edition MC:HK8 | 01:12:52.580 | 124.254 |
| 10 | 20 | Michael Evans | Triumph Street Triple 765RS MC:HJ7 | 01:13:01.257 | 124.008 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(レース)
美しく静かな4秒間 1990年くらいから、撮影の場をWGP(現MotoGP)からF1にシフトし始めた。F1撮影歴が100戦を超えた、1999年F1イタリアGPの予選でのことだ。ジョーダン・無限ホンダの[…]
ホンダのレース会社であるホンダ・レーシングと、スポーツ用品の国内大手メーカーであるミズノは、ユニフォーム供給に関するパートナーシップ契約を締結したと発表した。 これにより、HRCスタッフは2026年か[…]
売上げ増大のためにあえて小型マシンを発売 ハーレーダビッドソンは1969年に経営難から株式を公開し、AMFという機械メーカーの傘下に入ったことがあります。ハーレー/AMF時代が1984年まで続いたこと[…]
バニャイアにとって「新しいモノはいいモノ」じゃなかった MotoGPマシンがあまりにも速くなりすぎたこともあって、再来年にはレギュレーションが大きく改定されることになった。 エンジンは850ccに、空[…]
ワールド経験者と全日本ホープが加入! FIM世界耐久選手権(EWC)を戦っているTeam Étoile(チーム・エトワール)が2026年のライダーラインナップを12月12日(金)に発表しました。 2[…]
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
1. 【背景】50ccガソリン原付は排ガス規制をクリアできず 50ccガソリン原付はなぜ生産終了となるのか。それは地球環境保護という理念のなか世界的に年々厳しくなる排ガス規制値をクリアできないとわかっ[…]
帰省がてら『道-1グランプリ』グルメを堪能 国内最大級の道の駅グルメイベントとして各地の食の豊かさを届けてきた『道-1グランプリ』。7回目を迎えた2025年も「道の駅丹後王国 食のみやこ」で開催。日本[…]
KCBMの熱狂とライダーとの交流 1998年から続くKCBMは、コーヒーを片手にライダー同士が親睦を深める、カワサキファンにとっての聖域ともいえるイベントだ。2025年の開催当日は2000台から300[…]
バイク向けの次世代コネクテッドクラスター かつてオーディオ機器を生産し、現在はカーナビやドライブレコーダーといったモビリティ向けの製品を主力としているパイオニアが、2026年1月6日(火)~9日(金)[…]
日本発のトランスフォーマブル・バイク「タタメルバイク」 タタメルバイクは、日本のものづくりの精神と、自由な発想が融合して生まれた「持ち運べるパーソナルモビリティ」だ。最大の特徴は、その名の通りの折り畳[…]
人気記事ランキング(全体)
3Mシンサレート採用の4層構造で冬走行の冷えを軽減する 本商品は、防風ポリエステル生地/3Mシンサレート中綿/裏起毛の4層構造で手全体を効率よく保温する設計。一般的なポリエステル綿と比べて中綿が軽く、[…]
バイク整備は、だいたい汚れとの戦いから始まる バイク整備をしていて、より深く分解していくと避けて通れないのがグリスやオイルの汚れです。今回の場合は古いモンキーのフロントフォーク。オイルは入っていない代[…]
4気筒CBR250との棲み分けでさらに長期モデル化の一途へ! ホンダが1982年5月にリリースしたVT250Fは、パワフルな2スト勢に対抗できる唯一の存在として瞬く間に10万台を突破するベストセラーと[…]
16か所発熱で走行中の冷えポイントを広くカバーする 冬の走行時にとくに冷えやすいのが、肩/背中/腹部などの体幹部である。本モデルは16か所にヒーターを内蔵しており、一般的な電熱ベストより発熱面積が広い[…]
16日間で211万着の「メディヒール」が物量攻勢で復活 ワークマンが展開するPBリカバリーウェア「MEDIHEAL(メディヒール)」シリーズが、いま爆発的なヒットを記録している。2026年、秋冬商戦に[…]
最新の投稿記事(全体)
美しく静かな4秒間 1990年くらいから、撮影の場をWGP(現MotoGP)からF1にシフトし始めた。F1撮影歴が100戦を超えた、1999年F1イタリアGPの予選でのことだ。ジョーダン・無限ホンダの[…]
〈1988年8月〉SR400[3HT1]/500[3GW1]:負圧式キャブ採用 負圧式BSTキャブレターに変更して始動性や加速性を向上。カムシャフトも変更して、扱いやすさを高めた。エアボックスの容量ア[…]
GSX-Rで培ったフラッグシップでもライダーに優しい高次元ハンドリングを追求! 1999年にデビューしたスズキGSX1300R HAYABUSAは、いまも最新世代がカタログにラインアップされるロングラ[…]
今回は2部門 現行モデル/過去〜現在の全国産モデル その年に販売されていたバイクから、皆さんの投票で人気ナンバー1を決める“マシン・オブ・ザ・イヤー”。ヤングマシン創刊の翌1973年から続く、毎年恒例[…]
想像を上回る使い勝手のよさ SHOEIが2026年1月9日にSHOEI Gallery(SHOEI Gallery Online Storeを除く)で先行発売する電子調光ドライレンズ「e:DRYLEN[…]
- 1
- 2









































