![[バイク交通問題] なんでバイクだけ通れないの? ライダー泣かせの“二輪車通行禁止区間”とは?](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/05/TOP-2.jpg?v=1715159664)
ツーリング中に気をつけたいのが”二輪車通行禁止区間”。走行中に遭遇し、回り道を余儀なくされた経験のあるライダーも多いでしょう。こうした区間は全国各地にあり、なかには有名観光地へ向かう道路が二輪車通行禁止になっていて、バイクで行きたくとも行けない場所も。そもそもなぜこういった区間が定められているのでしょうか?
●文:ヤングマシン編集部(ピーコックブルー)
ライダーを悩ませる二輪車通行禁止区間。具体的にどういった場所が挙げられる?
二輪車通行禁止区間の手前には必ず標識がありますが、標識を見落としてしまったり、何気なく前を走るクルマについて行ってしまうと、気づかずに侵入したりすることも珍しくありません。
誤侵入を起こさないためには、まずはどういった場所が二輪車通行禁止区間になるのか、注意すべき代表箇所を知っておくことが大切です。
アンダーパス/オーバーパス
アンダーパスとは道路や線路の下を通過する道路、そしてオーバーパスはいわゆる陸橋を指し、これらは都市部に多くあります。
原付一種が通行禁止となっている場所が多いものの、なかには二輪車全般の通行を禁止している場所もあるようです。ただし、すべてのアンダーパス/オーバーパスが二輪車通行禁止ではない点も、余計に通行の可否をややこしくさせています。
レインボーブリッジ/横浜ベイブリッジ
ややこしい橋の代表は、観光地としても人気のレインボーブリッジ(東京都)と横浜ベイブリッジ(神奈川県)です。それぞれの橋はどちらも2層構造になっている特徴があります。
上層はどちらも高速道路になっているため、126cc以上のバイクでなければ通行できないことは誰もが知っていると思いますが、下層はそれぞれの橋で規制内容が異なります。
レインボーブリッジの下層は、原付二種なら通行できますが、原付一種は通行禁止です。一方、自動車専用道路と接続されている横浜ベイブリッジの下層は、原付二種も原付一種も通行できません。
レインボーブリッジはバイクが走行できない場所のひとつとして有名だ
山岳部の観光地/ツーリングスポット
山岳道路/峠道と呼ばれる場所も、二輪車通行禁止区間が多い傾向にあります。たとえば茨城県の筑波山へ南から入る表筑波スカイラインは、二輪車は終日通行禁止。また西から入る観光道路は、午後7時〜翌朝8時までの夜間が二輪車通行禁止となっています。
さらに、筑波山の周辺も終日二輪車通行禁止となっている道路が多く、地理と通行禁止区間が頭に入っていなければ目的地にたどり着けないほど、ややこしい状況になっています。
そのほか、関東では東京都の奥多摩湖外周道路や静岡県の箱根旧道なども、二輪車通行禁止区間がある代表的な場所として挙げられます。
場所によって規制内容はバラバラ。二輪車通行禁止区間の設置基準は?
なお、警察庁の資料によると、二輪車通行禁止区間は以下のような設置基準が設けられているようです。
- 道幅が狭く、クルマとの混在通行により危険が生じる道路
- 排気量125cc以下のバイクが通行できない高速道路等と接続している道路
- カーブや急勾配が連続し、交通事故が起きやすい道路
- 暴走行為等による危険の防止や、地域の静穏を確保する必要がある道路
つまり、二輪車通行禁止区間が設けられているのは、ひとえに安全のためと言えるでしょう。
また、二輪車通行禁止区間設置の留意事項として、迂回路が長くならないように/交通障害とならないように配慮されてはいるものの、実際は不便も生じているようです。
とくに地域住民の生活道路となっている場所では、通行禁止になっていることで大きく遠回りをしなくてなりません。なかには暴走行ための対策として数十年前に定められた規制がそのまま適用されている箇所もあり、現在の交通状況との食い違いが起こっている場所もあるそうです。
また、場所によって規制内容がまったく異なる点も問題のひとつ。補助標識には規制対象となるバイク種別/曜日/時間帯などが明記されているものの、複雑な条件が記載された標識の場合、瞬間的にそれらを読み取るのは困難です。
加えて、誤って通行禁止区間に進入しそうになったライダーがUターンをして、かえって危険な状況を招くなどの問題もあるようです。
補助標識には通行禁止の時間が明記されているので、見落とさないよう注意したいところだ。
ちなみに、過去には全国に700か所あった二輪車通行禁止区間も、2024年5月現在では500か所程度に減少しています。
この改善は、ライダーや地域住民の意見を汲み上げた二輪車普及安全協会が、二輪車通行禁止区間の見直しを警察に訴えかけたことによるものです。
とはいえ、全国に数多くある二輪車通行禁止区間には依然として注意を払う必要があります。標識を見落とさないことはもちろんですが、知らない土地を走行する際は、二輪通行禁止区間を表示してくれるナビを活用するとよいでしょう。
ナビのほか、二輪車普及安全協会のウェブサイトでも全国の二輪車通行禁止区間が確認できます。ロングツーリングの予定を立てる際は、現地の二輪車通行禁止区間のチェックも欠かさずに行いましょう。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(交通/社会問題)
ハンドチェンジ/フットクラッチは昔の変速方式。ジョッキーシフトはその現代版カスタム 今回は、バイク乗りなら一度は見たことのあるかもしれない「ジョッキーシフト」について書きたいと思います。 戦前や戦後間[…]
窃盗犯が新品ではなく中古のヘルメットを狙う理由 窃盗犯が新品ではなく中古のヘルメットを狙うのは「盗みやすく確実に売れる」というのが、大きな理由です。実は近年、窃盗件数自体は減少していると同時に検挙率は[…]
きっかけは編集部内でのたわいのない会話から 「ところで、バイクってパーキングメーターに停めていいの?」 「バイクが停まっているところは見たことがないなぁ。ってことはダメなんじゃない?」 私用はもちろん[…]
車検満了日の2か月前から受験可能に! 春といえば車検の季節。新車や中古車がもっとも売れるのは1~3月であり、そこから3年あるいは2年が経つと車検がやってくる。もちろん納税も……。 この季節は年度末でも[…]
改めて知っておきたい”路上駐車”の条件 休暇を利用して、以前から行きたかったショップや飲食店を訪ねることも多くなる年末・年始。ドライブを兼ねたショッピングや食べ歩きで日ごろ行くことのない街に出かけると[…]
最新の関連記事(バイク雑学)
BADHOPが、自らの存在と重ね合わせたモンスターマシンとは すでに解散してしまったが、今も多くのファンに支持されるヒップホップクルー、BADHOP。川崎のゲットーで生まれ育ったメンバーが過酷な環境や[…]
元々はレーシングマシンの装備 多くのバイクの右ハンドルに装備されている“赤いスイッチ”。正式にはエンジンストップスイッチだが、「キルスイッチ」と言った方がピンとくるだろう。 近年はエンジンを始動するセ[…]
なぜ「ネズミ捕り」と呼ぶのか? 警察によるスピード違反による交通取り締まりのことを「ネズミ捕り」と呼ぶのは、警察官が違反者を待ち構えて取り締まるスタイルが「まるでネズミ駆除の罠のようだ」と揶揄されてい[…]
交通取り締まりは「未然に防ぐため」ではなく「違反行為を探して検挙するため」? クルマやバイクで運転中に「なんでそんな所に警察官がいるの?!」という運転者からすれば死角ともいえる場所で、交通違反の取り締[…]
ホコリや汚れを呼ぶ潤滑スプレー 鍵を差すときに動きが渋いなーとか、引っ掛かるなーと感じたことはありませんか? 家の鍵や自転車の鍵、倉庫の南京錠など、身の回りにはいろいろな鍵がありますが、屋外保管しがち[…]
人気記事ランキング(全体)
高いコスパと「旅」をテーマにした日常着としてのデザイン 『葬送のフリーレン』は、魔王を倒した勇者一行の後日譚を描くファンタジー作品だ。主人公のエルフ・フリーレンが、かつての仲間との約束を果たすため、あ[…]
YKKと組んだ“固定力革命”。ねじれに強いPFバックルの実力 今回のシェルシリーズ刷新で最も注目すべきは、YKKと共同開発したPF(ピボットフォージ)バックルの採用だ。従来の固定バックルは、走行中の振[…]
街中の視線を独り占めする「愛おしいデザイン」 coffret(コフレ)の最大の特徴は、その名の通り「小箱」のようなコロンとした愛らしいフォルムだ。全長約2.1m、幅約1mというコンパクトさは、見ている[…]
現行2025年モデルの概要を知るなら… 発売記事を読もう。2025年モデルにおける最大のトピックは、なんと言っても足つき性を改善した「アクセサリーパッケージ XSR125 Low」の設定だ。 XSR1[…]
ガソリン代の悩みから解放される「圧倒的な経済性」 まずビベルトラックで注目したいのが、日々のランニングコストの安さだ。 昨今のガソリン価格高騰は、業務や生活で車を使わざるを得ない人々にとって死活問題。[…]
最新の投稿記事(全体)
Y’S GEARの新作コレクション バイクメーカー・ヤマハのノウハウを惜しみなく投入するY’S GEAR(ワイズギア)から、2026年モデルの新作コレクションが届いた!今年はオリジナルヘルメット3型を[…]
最新モデルについて知るなら…最新モデル発売記事を読もう これから新車での購入を考えているなら、まずは最新の2026年モデルをチェックしておこう。W800の2026年モデルはカラーリングを一新し、202[…]
伝説の始まり:わずか数か月で大破した959 1987年11月6日、シャーシナンバー900142、ツェルマットシルバーの959はコンフォート仕様、すなわちエアコン、パワーウィンドウ、そしてブラックとグレ[…]
ワークマンプラス上板橋店で実地調査! 全国で800を超える店舗を展開。低価格でありながら高機能のワークウエアを多数自社ブランドにてリリースし、現場の作業着のみならずカジュアルやアウトドアユースでも注目[…]
ライディングの「固定姿勢」によるコリを狙い撃つ バイク乗りなら経験しがちな、ツーリング後の身体の悲鳴。ヘルメットの重みで張る首筋、前傾姿勢で固まる背中、ニーグリップで酷使した太もも。楽しい時間の裏側に[…]
- 1
- 2

![レインボーブリッジの画像|[バイク交通問題] なんでバイクだけ通れないの? ライダー泣かせの“二輪車通行禁止区間”とは?](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/05/photo-1-768x576.jpg?v=1715159837)
![二輪車通行禁止の標識イメージ|[バイク交通問題] なんでバイクだけ通れないの? ライダー泣かせの“二輪車通行禁止区間”とは?](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/05/photo-2-768x512.jpg?v=1715159860)































